【ペットのお悩み相談室】猫がサークルの枠を噛みます

しつけ・お悩み 2024.2.28

猫がサークルの枠を噛みます

留守にする際と夜間はサークルに入れているのですが、柱をカジカジ噛んでボロボロにしてしまいます。どうすればよいでしょうか(アメリカンカール 4ヵ月)

トレーナーの回答

サークルを噛むこと自体、非常に危険です。サークルの素材にかかわらず、執拗に噛み続けることは歯や歯茎に負担を掛けます。また、傷んだ素材がささくれのようになれば口の中を切りますし、万が一破損した部品を飲み込んでしまったら、命にかかわることもあります。

まずはサークルの素材を変えることや、噛むことを防止するスプレーを振りかけるなどで、ひとまずの対策をとるようにしましょう。もしネコちゃんがサークルの素材やその触感を気に入って噛んでしまっている場合は、素材を変えることでピタっと噛みが収まることもあります。

このように、ひとまず応急処置をしたうえで、根本の原因の改善を図りましょう。

ネコちゃんがサークルを噛むのはどのような状況でしょうか?

飼い主さまが自宅にいるときに起こっているならば、出してほしい、かまってほしい、いるなら遊んでほしいという愛猫の寂しい気持ちや欲求不満の表れであると考えられます。運動量を増やすなどでエネルギーを発散させることに加えて、しっかりとスキンシップの時間を作って心身ともに充足させてあげましょう。

お迎え直後は、新しい環境に慣れさせるためにも、基本的にはケージで過ごさせてほしいのですが、3回目のワクチンが完了したころから、飼い主さまが見ていられる環境においてはケージから出して過ごさせてあげてもよいでしょう。生後10か月を超えて身体も成猫に近づいてきたならば、ケージ生活を卒業しても構いません。

一方で、飼い主さまが出かけているとき、お留守番中に限って、サークルを噛んでしまう、という場合は、退屈さからくる暇つぶし行為とも考えられますが、あまりに執拗に噛んでいる場合は分離不安症に陥っている可能性もあります。

暇つぶしでなんとなくカジカジしてしまう、という場合は、お出かけ前のスキンシップを増やす、遊ぶ時間や運動量を増やすことが効果的です。お留守番中は、体力回復のためにぐっすり眠ってくれるでしょう。

対して、飼い主さまがいない不安感から執拗に噛んでしまう場合は、叱ることや無視などは効果を発揮しません。分離不安症は心の病気なので、ネコちゃんとの接し方や環境を見直しを行います。愛猫の気持ちに寄り添い、サークルを噛むという行為の根底にある原因を解消する必要があるのです。分離不安症について詳しく見る▼

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