【ペットのお悩み相談室】猫が立ったままおしっこをします

しつけ・お悩み 2024.2.28

猫が立ったままおしっこをします

スコの男の子と暮らしています。うちの子はトイレで座っておしっこをしてくれません。立ったままでおしっこをするため、壁におしっこがかかって汚れてしまいます。どうすればよいでしょうか。 (スコティッシュフォールド 9ヵ月)

トレーナーの回答

ネコちゃんがもう10歳以上でシニアに突入しているという場合は、加齢に伴い足腰が弱くなっており、その結果、座り姿勢でのおしっこが辛く、立ったままおしっこをしているという可能性も考えられるのですが、まだ若齢のネコちゃんが立ったままおしっこをする場合、その多くはマーキング行為と考えられます。

つまり、自分のおしっこをあちこちにかけて自分のニオイを残そうとしているのです。

普段のおしっことは異なり、立ったままの状態でお尻を高くつきあげて、後方に向けてスプレー上のおしっこをします。男の子のワンちゃんには比較的多く見られますが、発情中の女の子もすることがあります。

このスプレー行為については、本能的な行動ですから、「NO」や「ダメ」などを繰り返してやめさせることは、不可能ではないでしょうが、非常に骨が折れます。スプレー行為をさせたくない、かつ、繁殖は考えていない場合は、避妊去勢手術を済ませることをお勧めしております。手術後はその9割以上の子で、スプレー行為がなくなるといわれています。その一方で、避妊去勢手術を済ませたとしても行う子が一定数いますので注意が必要です。

もし手術を考えていない場合や、術後もスプレー行為が直らない場合は、トイレの形をドーム型にすることで、あちこちに飛び散ってしまう、という状況は避けることができます。

そのほか、トイレの環境に不満があるときも立ったままおしっこをする子が見られます。例えば、トイレが汚い、設置場所に不満、砂や容器に不満があるなどです。ネコちゃんの年齢や状況に応じてその原因を推察し、適切に対応をしてあげましょう。

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