「いま」知ってほしい!ペットのウェルネスコラムvol.9:ネコちゃんの尿石症

知識・お役立ち 2024.11.5

「Pets always come first」を理念に掲げるペッツファーストでは、お迎えいただいた後も末永くペットの健康をサポートしています。
今月から、「いま」だからこそ知っていただきたいペットのウェルネスに役立つ情報を、毎月お届けしていきます。ぜひご覧ください。
(※当社がお送りしているメールマガジン「『いま』知ってほしい!ペットのウェルネスコラム」を一部編集して掲載しています)

目次

  1. 尿石症とは?
  2. どんな症状?
  3. 予防には十分な水分補給を
  4. 寒くなる今の時期からしっかり予防を

1. 尿石症とは?

 
尿石症とは、腎臓や尿管、膀胱、尿道といった尿路系にカルシウムやリンなどのミネラル成分を主体とした結晶(結石になる前の小さな粒)や結石(結晶が固まってできた石のようなもの)ができる病気です。
「ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)」や「シュウ酸カルシウム」と呼ばれるものができるのが一般的です。
原因としては、ご飯や細菌感染などの影響により、尿のpHが酸性かアルカリ性に傾くなど様々な要因が重なり、結石が作られていくといわれています。
特に、寒くなるこの時期にネコちゃんは、体が冷えるのを防ぐためにお水を飲む量が減ってきます。すると尿量が減り、体内に長く濃縮された尿が留まることとなり、結石ができるきっかけともなります。
そのため秋~冬は尿石症を発症するネコちゃんが増えやすい時期となるのです。

2. どんな症状?

結晶や結石の数や大きさ、部位などによってさまざまですが、主な症状として下記がみられます。
  • おしっこがキラキラしている(小さな結晶が尿に出てきている)
  • 血尿がみられる
  • 頻繁にトイレに行く
  • 排尿時に痛みがある(鳴き声をあげる)
そもそも排尿とは、体にとって不要なものを排泄するための機能ですので、尿量がいつもより明らかに少ない、もしくはほとんど出ていないという場合には、なるべく早くかかりつけの動物病院にご相談ください。

3. 予防には十分な水分補給を

尿石症の予防として、特に寒い時期は「十分な水分補給」が重要です。 普段お使いのドライフードをふやかしたり、ウェットフードをトッピングしたりすることもひとつの方法です。

また、お皿の種類を変えただけでお水を飲むようになる場合もあります。冷たいお水ではなく、ぬるま湯が好きな子もいたりと、ネコちゃんの好みはさまざまですので、いろいろと工夫してみてくださいね。

流れるお水が好きな好奇心旺盛なネコちゃんには、ウォーターファウンテンがおすすめです。

それでもなかなかお水を飲まない、そんなネコちゃんには水分補給ができる「食べるお水 Gelletta(ジュレッタ)」がおすすめです。
食べる直前にお湯で溶かすとゼリー状になり、香ばしいチキンエキスが食欲をそそります。泌尿器の健康維持をサポートする素材も使用しているため、いつものドライフードに追加したり、おやつとして与えることで水分補給が期待できます。

4. 寒くなる今の時期からしっかり予防を

他にも、ストレスを減らす、トイレの環境を整える(おしっこを我慢させない)、適度な運動をする、なども尿石症の予防につながります。

尿石症は残念ながら一度発症すると再発することも多い病気です。寒くなる今の時期からしっかりと予防をしていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!

執筆

 
ペッツファースト所属獣医師 小野絢子
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業を卒業。子犬・子猫の健康診断やワクチン接種、ペットショップへの往診業務の経験から、すべてのペットと飼い主さまがより幸せに、そして健康に過ごすことができるような情報発信を行なっています。

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