ワンちゃんの熱中症対策:「いま」知ってほしい!ペットのウェルネスコラムvol.24

(※本記事は、当社がお送りしているメールマガジン「『いま』知ってほしい!ペットのウェルネスコラム」を一部編集して掲載しています)
すでに真夏を思わせるような暑い日が多くなってまいりましたが、いかがお過ごしですか?
2025年6月1日より、職場での熱中症対策が義務化されました。
近年の夏は、地球温暖化の影響により、厳しい暑さが当たり前になりつつあります。そのため、熱中症の発生件数が急増しており、労働現場において深刻な問題となっているという背景から、こういった方針が出されました。
熱中症に対する注意はワンちゃんでも同様です。
年々、熱中症での診療件数は増えてきていると言われ、まだ暑さに慣れていない4月頃から、7~8月頃をピークに、油断しがちな秋口まで十分な注意が必要です。
そこで今回は、「いま」の時期に知ってほしいワンちゃんの熱中症とその対策グッズについてお伝えします。
目次
1. 熱中症とは

「熱中症」とは気温や湿度や高い環境下で、体温調節機能がうまく働かなくなり、体の中に熱がこもった状態です。
特に、体温調節が苦手な子犬・シニア犬や「鼻ぺちゃ」と呼ばれる短頭種のワンちゃん(パグ、フレンチブルドッグなど)の場合は注意してあげてください。
2. どんな症状?
熱中症になった際に現れる症状としては以下のようなものがあります。
(※下記は一例です。複数の症状が見られることもあります。)
- 呼吸がいつもより明らかに速いト
- 心拍数が早い
- 体を触ると熱い
- よだれが多い
- 嘔吐や下痢をしている(★)
- 元気がなくなる(★)
- 舌や歯ぐきが青白くなる(★)
- 呼びかけに反応しない(★)
特に★をつけた項目に該当する場合は、早急な処置が必要な場合もあります。すぐにお近くの動物病院へ行っていただくことをおすすめします。
3. 熱中症を予防するために
熱中症の予防には、エアコンによる室温の調整や涼しい時間帯でのお散歩が必須です。
そして、日中の暑い時間帯にお出かけをしなければならないときには、特に十分な対策が必要となります。
ここからは、ワンちゃんにおすすめの熱中症対策グッズを紹介します。
保冷剤ポケット付きバンダナ
冷感保冷剤ポケット付きのバンダナです。
裏側はメッシュポケットとなっており、保冷剤が入れられる仕様となっており首元を冷やすことが可能です。
イオンバランス飲料
水分・電解質・ブドウ糖を補うイオンバランス粉末飲料です。
速やかなエネルギー・電解質の補給ができますので、特に、暑い時期の水分補給におすすめです。
4. おわりに

2025年の夏も猛暑が予想されています。
暑さは、熱中症だけでなく、その他の不調を引き起こすこともあります。体調面でご心配なことがある場合には、かかりつけの動物病院さまか、お近くのペッツファースト動物病院へご相談くださいね。
飼い主さまもワンちゃんも熱中症には十分気を付けて、元気に夏を乗り切りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
執筆

日本大学生物資源科学部獣医学科卒業を卒業。子犬・子猫の健康診断やワクチン接種、ペットショップへの往診業務の経験から、すべてのペットと飼い主さまがより幸せに、そして健康に過ごすことができるような情報発信を行なっています。