ワンちゃんとネコちゃんどっちがいい?費用や飼いやすさを比較

ペットと暮らす 2025.10.1

ワンちゃんとネコちゃんどっちがいい?費用や飼いやすさを比較

「ワンちゃんとネコちゃん、どっちが飼いやすい?」
「飼うのにどれくらいお金がかかるの?」
「ペット選びのポイントを知りたい」

これからペットをお迎えしようと考えている方には、このような疑問があるのではないでしょうか。ワンちゃんとネコちゃんには性格や行動の違いがあり、それらを理解したうえで家族の生活スタイルを考慮して選ぶことが重要です。

この記事では、ワンちゃんとネコちゃんの違いを解説します。性格や費用、お世話の大変さまで触れています。

この記事を読めば、自分にとってワンちゃんとネコちゃん、どちらが合っているかがわかるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

目次

  1. ワンちゃんとネコちゃんの比較一覧
  2. ワンちゃんとネコちゃんの基本的な性格の違い
  3. ワンちゃん・ネコちゃんを飼うのにかかる費用の違い
  4. ワンちゃん・ネコちゃんの飼いやすさ・大変さの違い
  5. ライフスタイル別にみるワンちゃん・ネコちゃんの飼いやすさ
  6. ワンちゃんとネコちゃんの違いを知ってからお迎えしよう!

ワンちゃんとネコちゃんの比較一覧

 ワンちゃんとネコちゃんの比較一覧

まずは、ワンちゃんとネコちゃんの違いに関して比較表でご紹介します。

比較項目 ワンちゃん ネコちゃん
性格 従順で人懐っこい 自立心が高くマイペース
費用 初期費用 27万6,000円〜38万3,000円程度 25万円~35万円程度
月間費用 1万5,500円~3万円程度 1万1,500円〜2万3,000円程度
お世話 散歩 毎日必要 不要
しつけ しやすい しにくい
トイレ 覚えにくい
※数回のトレーニングが必要なこともある
覚えやすい
※1回で覚えることもある
ごはん 生後6カ月未満は1日3〜4回、6カ月以降は1日2回が一般的 生後6カ月未満は1日3〜4回、6カ月以降は特に決まりなし
お手入れ 定期的なトリミング・シャンプーが必要 一般論としては不要(※)
留守番 苦手な子が多い 得意な子が多い
寿命 14.90歳 15.92歳

※当社では最低でも年1回、できれば半年に1回(年2回)のシャンプーを推奨しています。

ワンちゃんは、社交的で飼い主に従順な性格の子が多いのが一般的です。一方、ネコちゃんは自立心が高く、マイペースな一面があります。

お世話における大きな違いは、散歩の必要性です。ワンちゃんは毎日の散歩が欠かせませんが、ネコちゃんはその必要がありません。しつけはワンちゃんの方がしやすい傾向にあり、トイレはネコちゃんの方が早く覚えてくれます。

次の章では、さらに詳しくワンちゃんとネコちゃんの違いを解説します。

ワンちゃんとネコちゃんの基本的な性格の違い

 ワンちゃんとネコちゃんの基本的な性格の違い
ワンちゃん ネコちゃん
従順で人懐っこい 自立心が高くマイペース

ワンちゃんとネコちゃんには、基本的な性格の違いがあります。ここでは、それぞれの違いについて詳しく解説します。

従順で人懐っこいのはワンちゃん

ワンちゃんは古くから群れで生活してきた動物のため、リーダーである飼い主の言うことをよく聞き、従順な性格の子が多いのが特徴です。飼い主と一緒に遊んだり、芸を覚えたりすることに喜びを感じるため、トレーニングを通じて深い信頼関係を築けます。

特にラブラドールレトリーバーやゴールデンレトリーバーなどの犬種は、穏やかで社交性が高く、しつけがしやすい犬種です。

一緒にドッグランへ出かけたり、アクティブな毎日を楽しみたい方にとって、ワンちゃんは最高のパートナーになるでしょう。

自立心が高くマイペースなのはネコちゃん

ネコちゃんは単独で狩りをしていたため、高い自立心から誰かに媚びることなく、自分のペースを大切にする傾向があります。

甘えたい時はすり寄ってくる一方、独りでいたい時にはそっけないなど、その日の気分で行動が変わることも珍しくありません。そんな気ままな性格がネコちゃんの魅力です。

自分の時間を大切にしながらペットと暮らしたい方や、ときに見せる甘える姿に癒しを求めたい方にとって、ネコちゃんとの生活は心地よいものになるでしょう。

ワンちゃん・ネコちゃんを飼うのにかかる費用の違い

 ワンちゃん・ネコちゃんを飼うのにかかる費用の違い
費用 ワンちゃん ネコちゃん
初期費用 27万6,000円〜38万3,000円程度 25万円~35万円程度
月間費用 1万5,500円~3万円程度 1万1,500円〜2万3,000円程度

生涯を通して、費用はネコちゃんよりもワンちゃんの方が高い傾向です。ここでは、初期費用と月間費用に分けて違いを解説します。

初期費用が高い傾向なのはワンちゃん

費用 ワンちゃん ネコちゃん
初期費用 27万6,000円〜38万3,000円程度 25万円~35万円程度

ペットをお迎えする際に必要となる初期費用は、ワンちゃんの方がやや高い傾向があります。

これらの費用には、ペット価格のほか、ケージやサークル、トイレ、食器、最初のフード、おもちゃなどの生活必需品が含まれます。

ただし、お迎えする子の種類や、どのようなグッズを揃えるかによって金額は変動します。上記の金額は、1つの目安として考えておくと良いでしょう。

月々の費用が高い傾向なのはワンちゃん

費用 ワンちゃん ネコちゃん
月間費用 1万5,500円~3万円程度 1万1,500円〜2万3,000円程度

毎月の飼育にかかる費用も、ワンちゃんの方が高い傾向が見られます。

主な内訳は、フードやトイレ用品、おやつなどです。ワンちゃんの場合、これに加えて定期的なトリミング代や、狂犬病の予防接種が必要です。また、フィラリア予防の薬代も加えると、費用がさらに高くなるでしょう。

ワンちゃんもネコちゃんも、将来の病気やケガに備えてペット保険に加入すると、月々の費用が必要になります。

ワンちゃん・ネコちゃんの飼いやすさ・大変さの違い

 ワンちゃん・ネコちゃんの飼いやすさ・大変さの違い
お世話 ワンちゃん ネコちゃん
散歩 毎日必要 不要
しつけ しやすい しにくい
トイレ 覚えにくい
※数回のトレーニングが必要なこともある
覚えやすい
※1回で覚えることもある
ごはん 生後6カ月未満は1日3〜4回、6カ月以降は1日2回が一般的 生後6カ月未満は1日3〜4回、6カ月以降は特に決まりなし
お手入れ 定期的なトリミング・シャンプーが必要 一般論としては不要(※)
留守番 苦手な子が多い 得意な子が多い
寿命 14.90歳 15.92歳

※当社では最低でも年1回、できれば半年に1回(年2回)のシャンプーを推奨しています。

ワンちゃんとネコちゃんの飼いやすさや大変さの違いがわかりやすいよう、比較表にまとめました。ここからは、毎日のお世話に関する具体的な違いを比較していきます。

毎日の散歩を楽しめるのはワンちゃん

ワンちゃんとの暮らしには、毎日の散歩などによる適度な運動が必要です。散歩はワンちゃんの運動不足やストレス解消に不可欠で、飼い主との絆を強める大切なコミュニケーションの時間にもなります。また、外出中に出会うほかのワンちゃんや飼い主との交流の機会が増えることもあります。

一方、ネコちゃんは基本的に家の中で過ごすため、散歩に連れて行く必要はありません。ただし、遊びの時間がないと運動不足になるリスクもあります。キャットタワーやキャットウォークを設置し、おもちゃで遊んであげる時間を設けると、運動不足やストレスの解消につながります。

しつけしやすいのはワンちゃん

ワンちゃんは群れで生活する習性から、リーダーである飼い主に従うことを好むため、しつけをしやすいのが特徴です。「おすわり」や「まて」などの指示も比較的早く覚え、トレーニングを通じてコミュニケーションをとる楽しさがあります。

ネコちゃんは単独行動を好む動物なので、ワンちゃんに比べるとしつけには少し根気が必要です。しかし、トイレの場所を教えたり、爪とぎの場所を覚えさせたりすることは可能です。

トイレが楽なのはネコちゃん

トイレのお世話に関しては、ネコちゃんの方が楽な場合が多いとされています。ネコちゃんは砂の上で排泄する習性があるため、一度トイレの場所を覚えれば失敗しにくくなります。

一方、ワンちゃんはトイレの場所を覚えるのにトレーニングが必要です。根気強く教えてあげることで覚えてくれます。

ごはんの頻度・内容はどちらも注意が必要

月齢 ワンちゃん ネコちゃん
生後6カ月未満 1日3〜4回 1日3〜4回
6カ月以降 1日2回が一般的 特に決まりなし

ワンちゃんもネコちゃんも、ごはんの頻度や内容については注意が必要です。

生後6カ月未満の時期は、消化器官が未発達なため、1日の食事を3〜4回に分けて少量ずつ与えるのが一般的です。

生後6カ月を過ぎたワンちゃんは、1日2回の食事が基本となります。食後すぐに激しい運動をすると、吐いたり胃捻転という病気につながったりする可能性があるので注意が必要です。

一方、ネコちゃんはもともと気ままに食事をとる習性があるため、生後6カ月以降の食事回数に特に決まりはありません。いつでも食べられるようにフードを置いておく「自由採食」という方法も選択できます。

お手入れが楽なのはネコちゃん

ネコちゃんは自分で体を舐めて毛づくろいをするため、基本的にお手入れの手間はあまりかかりません。シャンプーも一般論としては不要とされていますが、年に1〜2回程度洗ってあげると、より清潔感を保てます。

ワンちゃんは定期的なブラッシングやシャンプーが必要です。特に長毛の犬種の場合は、毛が絡まないように毎日のお手入れが大切になります。

留守番上手なのはネコちゃん

ネコちゃんは単独行動を好むため、お留守番が比較的得意です。飼い主がいなくても、おもちゃで遊んだりお昼寝をしたりと、自分のペースで過ごせます。

一方、ワンちゃんは群れで生活する習性があるため、一人で長時間過ごすのは苦手です。お迎えする際は、少しずつ留守番に慣らすトレーニングが必要になります。

平均寿命が長いのはネコちゃん

一般社団法人ペットフード協会の2024年の調査によると、平均寿命はワンちゃんが14.90歳、ネコちゃんが15.92歳と、ネコちゃんの方がやや長い傾向にあります。

どちらをお迎えするにしても、十数年という長い時間を共にする大切な家族になることを心に留める必要があります。

ライフスタイル別にみるワンちゃん・ネコちゃんの飼いやすさ

 ライフスタイル別にみるワンちゃん・ネコちゃんの飼いやすさ
ライフスタイル ワンちゃんの飼いやすさ ネコちゃんの飼いやすさ
アウトドアや運動が好きな人 毎日の運動の相棒になってくれる。ハイキングやキャンプにも同行可能。 室内派のためいっしょに運動したい運動好きな人には物足りない。
人との交流を楽しみたい人 散歩やドッグランを通じて自然と交流が広がる。 一緒に外出しないため、ペットを通じた交流のきっかけにはなりにくい。
しつけを通じて意思疎通を図りたい人 しつけを通してお互いの理解を深めあうことができる。 しつけで意思疎通を図りにくい。遊びを通したコミュニケーションは可能。
忙しくて家を空ける時間が長い人 留守番はできるが、長時間の孤独はストレスになりやすい。 留守番が得意で、自分のペースで過ごせるため安心。
室内で落ち着いた時間を過ごしたい人 室内飼育も可能だが散歩は必須。活発な性格のワンちゃんは不向き。 室内飼育が大前提。読書や映画鑑賞など静かな時間と相性抜群。
自分の趣味や仕事に集中したい人 遊びや散歩の要求が多い犬種だと集中を妨げることも。 自立心が高く、適度な距離感を保ちながら癒してくれる。
コンパクトな住まいで暮らす人 小型犬が向いているが、ある程度の広さの運動スペースが必要。 縦の空間を生活スペースに活用できる。マンションやアパートでも飼いやすい。

これまでの比較を踏まえて、ライフスタイル別にどちらが飼いやすいかをまとめました。ここからは、ワンちゃんがおすすめの人、ネコちゃんがおすすめの人の特徴をそれぞれ解説します。

ワンちゃんがおすすめの人

アウトドアや運動が好きでアクティブな毎日を送りたい方には、ワンちゃんがおすすめです。ドッグランへ出かけたり、犬種によってはハイキングやキャンプに一緒に挑戦したりと、最高のパートナーになるでしょう。

また、人との交流を楽しみたい方にもワンちゃんはぴったりです。散歩中に「可愛いですね」と声をかけられたり、ドッグランでほかの飼い主と情報交換をしたりと、交流の輪が自然に広がります。

なお、コンパクトの住まいで暮らす方の場合、室内にある程度の広さの運動スペースを確保してあげる必要があるため、小型犬をお迎えすることをおすすめします。

ネコちゃんがおすすめの人

室内で落ち着いた時間を過ごしたい方には、ネコちゃんがおすすめです。

ネコちゃんは室内で生活することがほとんどのため、読書や映画鑑賞などの静かな趣味の時間に、そっと寄り添って癒やしを与えてくれます。

自分の趣味や仕事に集中したい方にも、ネコちゃんは理想的なパートナーと言えます。自立心が強く、程よい距離感を保ってくれるため、在宅ワークや自分の時間を大切にしたい方にぴったりです。

なお、キャットタワーなどのように縦に生活スペースを作ることもできるため、マンションやアパートのようなコンパクトな住まいでも飼いやすいのが特徴です。

ワンちゃんとネコちゃんの違いを知ってからお迎えしよう!

 ワンちゃんとネコちゃんの違いを知ってからお迎えしよう!

ワンちゃんは人懐っこい子が多く、一緒にアクティブな毎日を送れる存在です。一方のネコちゃんは、自由気ままな性格で、穏やかな癒やしを与えてくれるでしょう。自分の性格やライフスタイル、ペットとの関わり方を考慮して選ぶのがポイントです。

初めてペットをお迎えするのは、期待と同じくらい不安も大きいかもしれません。今回ご紹介した費用やお世話の違いを理解し、しっかり準備をすれば、その不安はきっと解消できるはずです。

ぜひ、この記事で紹介したポイントを参考に、ワンちゃんやネコちゃんを迎えてみてください。

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