「生きている宝石」の称号を持つ 細かくカールしたクルクルの被毛が美しい「ラパーマ」

猫の種類・生態 2024.04.04

原産国 アメリカ合衆国
成猫時
目安体重
男の子:3.0kg-5.5kg
女の子:2.5kg-4.5kg
被毛タイプ 短毛種or長毛種

人気のカラー

クリーム

ブルー

ブルーホワイト

クリームタビーホワイト

ブラウンタビーホワイト

ブルータビーホワイト

ブラウン

ブルートーティ―ホワイト

目次

  1. ラパーマの起源
  2. ラパーマの特徴
  3. ラパーマの性格
  4. ラパーマの飼いやすさ
  5. ラパーマの寿命と気を付けたい病気

ラパーマの起源

ラパーマはアメリカ合衆国が原産の猫種です。オレゴン州のある農家で生まれた子猫6頭のうち、1頭だけ非常に薄毛(無毛)の猫がいました。これがラパーマの祖先と言われています。

その薄毛の子猫は生後2カ月ほどで徐々に全身に縮れた毛が生え始め、2-3年かけて全身にカーリーヘアが生えそろうという、驚くような変貌を遂げました。 しかし、害獣から農園を守る良きパートナーとして、長年猫たちと共に暮らしていた夫婦は、この巻き毛の猫の誕生もそれほど疑問に思うこともありませんでした。

ところがこの子猫が生んだ子供たちも同じように、薄毛(無毛)で生まれ、その後生後3,4カ月ほどで全身に巻き毛をまとう姿に変貌します。次第にこの夫妻が飼っている猫たちが周囲のブリーダーたちから評判になり、この猫の子孫をもとに本格的なブリーディングが開始されることとなりました。

カールした毛並みに上品な雰囲気をまとうこの猫は、多くのブリーダーの間で瞬く間に評判となり、1997年にはラパーマの愛好家団体が設立されたほどです。以降、本格的な育成が開始され、2003年にTICA、2014年にはFIFeというアメリカの二大猫種登録団体に新種として登録されることとなりました。

日本ではあまり知名度が高くなく、なかなか目にすることも少ない品種ですが、全身を覆うカーリーヘアと凛とした美しい顔立ちは多くのファンの心を魅了しています。

ラパーマの特徴

なんといっても、まつ毛や尻尾、ヒゲなどまで全身を覆う縮れた毛が特徴です。ふんわりとカールした被毛は長毛の場合と短毛の場合がありますが、さわり心地は柔らかくしっとりとしています。また、大きなアーモンドアイも大きな魅力的です。目はやや釣りあがっており、凛とした表情をしています。非常に大きな耳は綺麗な三角形をしており、耳の中にもカールした被毛が生えそろっています。

体重も少なく非常にほっそりとして見えるラパーマなのですが、実はとっても筋肉質。骨格もしっかりしており、厚い胸板と力強い四肢を持っています。

カラーバリエーションは豊富で、毛色は、ブラウン、ブラック、ホワイトなど多岐にわたります。

ラパーマの性格

とても人懐っこく明るい性格をしています。好奇心旺盛で人にも動物にも興味津々、非常にフレンドリーな子が多いです。遊ぶことが大好きで幼い頃は少しやんちゃな面もありますので、小さなお子様の遊び相手としてもピッタリです。

基本的に飼い主さまのことが大好きで甘えん坊ですが、いつもべったりというタイプではありません。一人で過ごすことを好むこともあり、猫ちゃんらしいマイペースさや自立心はあります。

また、非常に頭がよく、オモチャを持ってきたり扉の開け方を覚えるほか、ワンちゃんのように芸を覚える子もいます。

ラパーマの飼いやすさ

とても社交的で人懐っこいため、あっという間に家族の一員として馴染んでくれることでしょう。はじめて猫ちゃんをお迎えする方も心配いりません。非常に賢く人間の言うこともよく理解するため、しつけは難しくありません。どちらかというと鳴くことが少ないため、ワンルームマンションや集合住宅にお住まいでも心配はいらないでしょう。

とはいえ、非常に活発で運動量は多い猫種です。お留守番中もしっかり遊べるように、キャットツリー/タワーのほか一人遊びができるようなおもちゃも各種取り揃えてあげてください。一日15分程度はしっかりと遊んであげると喜びますよ。

短毛のため、抜け毛はそこまで多くありません。お手入れについても、そこまで頻繁でなくとも問題ありませんが、週1回を目安にブラッシングは欠かさないようにしましょう。

ラパーマの寿命と気を付けたい病気

ラパーマの平均寿命は12歳~15歳ほどと考えられます。

カールした被毛の下の皮膚は蒸れやすく、皮膚トラブルを起こしやすいと言われているため注意が必要です。特にマラセチアという、皮脂をエサにしている菌が、異常に増殖してしまうために脂漏性皮膚炎を起こしやすい傾向があります。

その他、特徴的な巻き毛は、毛づくろいによって飲み込むことによって毛球症を引き起こしやすいです。こまめなブラッシングを行うことで、できるだけ飲み込む毛の量を少なくしましょう。

ラパーマ一覧