【ペットのお悩み相談室】犬のひっぱり癖を止める、直す方法

しつけ・お悩み 2023.09.15

犬のひっぱり癖を止める、直す方法

犬がリードを引っ張ります。引っ張るたびに「待て」「コラ」などと言って指摘していますが、あまり直る様子がありません。引っ張り癖を治す良い方法はありませんか??(ミニチュアシュナウザー1歳)

ドッグトレーナーの回答

お散歩に行くと、リードをぐいぐい引っ張ってしまうワンちゃんは比較的多くいます。

お散歩は多くのワンちゃんにとって1日で最も楽しい時間のため、ついつい興奮高まり、ぐいぐいと前のめりになってしまう気持ちもわかるのですが、飼い主さまより先を歩くこと自体に多くの危険が伴います。

突然飛び出してきた自転車や人と衝突したり、ほかのワンちゃんと鉢合わせてトラブルになったりなど、飼い主さまが先を歩いていれば回避できることも多いのです。

ワンちゃんのお散歩中の引っ張り癖を防止するためには、以下の点に注意してみましょう。

POINT1.リードを短めに持つ

長すぎるリードの使用は、ワンちゃんが好き勝手に歩いたり引っ張ってしまう原因になります。リードの長さを短く持つことで、物理的に前に突き進めないようにします。

POINT2.少したゆませた状態で

そうはいってもあまりに短くぴんと張った状態のリードはNGです。リードはある程度たゆんだ状態で歩かせて、リードがぴんと張ったらストップ、を繰り返します。

POINT3.引っ張ったらその場で止まる

もしワンちゃんがリードを引っ張ったら、飼い主さまはその場で足を止めてください。

最初はワンちゃんも怪訝そうな表情で飼い主さまの顔を見つめるかもしれませんが、リードが張った状態では頑として動かないようにしましょう。そうしてオイデの指示でワンちゃんを呼び戻します。飼い主さまの隣にピタッとつくことができ、リードのたゆみができた状態になったことを確認の上、再度歩き出しましょう。

もしそれでもワンちゃんが引っ張るのをやめない場合は、方向を変えて、来た道をそのまま引き返します。これを繰り返すことで、「引っ張っても行きたい方向に行けないんだな」と覚えさせます。

上記のようなことを実践して、繰り返すうちに、引っ張りグセは次第に減っていきます。

そうはいってもなかなか覚えることができずに、ワンちゃんも飼い主さまもだんだんお散歩の時間が苦痛になってしまっては、元も子もありません。

お散歩は言うまでもなくワンちゃんのための時間です。そうして大好きな飼い主さまとの大切なコミュニケーションの時間でもあります。

現在はワンちゃんの引っ張りを防止するために、「引っ張り防止リード」が数多くあります。その多くは背中ではなく前胸にリードが装着されている音から、ワンちゃんが引っ張っても前に進みづらい仕組みになっているのです。

通常のリードと違いぐいぐい引っ張ることができないことから、次第にワンちゃんも引っ張らなくなっていくことが多いですよ。こうした便利な道具も使いつつ、根気強くトレーニングをしていきましょう。


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