【ペットのお悩み相談室】子犬が家具を噛みます

しつけ・お悩み 2023.10.06

子犬が家具を噛みます

実家の母が、犬を飼い始めました。(私は別で暮らしております)先日久しぶりに帰省したのですが、犬の噛み癖がひどいらしく、リビングの家具やら壁の柱やらリモコンやらと、そこらじゅうに噛んだ跡がついていました。まだ子犬で歯が小さいため、”家中ボロボロ”とまではいかないのですが、白い壁紙にも細かい傷が沢山ついていて。

母はこの時期は仕方ない、まだ子犬だから、じきに直るはずと深刻にとらえていないようなのですが、本当に大丈夫なのでしょうか。心配です。(マルチーズ 6カ月)

ドッグトレーナーの回答

リモコンやテーブルの脚など、なんでも噛んでしまうと困りますよね。 家具が破壊されることはもちろんですが、その破片などを誤飲してしまうと命にかかわります。

家具を噛んでしまう場合は、主に以下の原因が考えられます。

  • 歯がかゆい
  • 退屈からくる暇つぶし
  • 飼い主にかまってほしい
  • ストレス発散
これから先、きちんと噛んで良いものと駄目なものを教えていく必要がありますが、ワンちゃんが覚えてくれるまで気長に待っていては、先述したように誤飲や誤食の危険もあります。 まずは物理的に噛ませない環境を作りつつ、しつけも並行して行っていきます。 以下の1から順に実施していきましょう。

  1. 噛まれて困るものを置かない。可能ならば片づける
  2. 片づけられないものには、嫌がるニオイのスプレーを振りかける
  3. 噛んでしまう部分に両面テープを張る
まずは環境を整理することが基本なのですが、2,3を実施することによっても「噛むと嫌なことが起きる」と学習し、嫌がって近寄らなくなることもあります。

それと同時に、もし噛んではいけないものを噛んでしまったら「NO」「ダメ」とはっきり伝えます。そうして、口から外すことが出来たならば、おやつを与えましょう。これを繰り返します。ダメなことをしたら叱る、良いことをしたら褒める、を繰り返すことが、すべてのしつけの基本です。

もし家具を噛む原因が、歯の生え変わりに伴うむずがゆさの場合は、噛んでもよいおもちゃ(デンタルトイなど)を与えることで、なんでもかんでも噛むという状況を避けることができます。

退屈からくる暇つぶしの場合は、飼い主さんの不在時や、在宅でも相手をしてあげていないタイミングで起こることが多いです。このケースは、日々の運動量やスキンシップを増やすことで、エネルギーを発散させましょう。そうすることで心身ともに満たされて、飼い主さんが外出している際などは、ぐっすり眠ってくれ散るようになります。

飼い主さんの気を引きたくてわざとイタズラをしている場合は、無視が効果的です。声を掛けず知らんぷりで、別の部屋に移動しましょう。これを繰り返すことで、家具を噛むと飼い主さんがいなくなる→嫌なことが起きる、と学習して、次第にやらなくなります。


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