【ペットのお悩み相談室】雨の日は元気がありません

しつけ・お悩み 2023.12.13

雨の日は元気がありません

うちの子は普段はとっても元気でやんちゃが過ぎるくらいなのですが、雨の日は寝ている時間が多く、なんだか元気がなく見えます。他の子もみんなそうなのでしょうか?これって普通ですか?(ミニチュアシュナウザー 2歳)


ドッグトレーナーの回答

雨の日に元気がない、ということは実は多くのワンちゃんに見られます。

一説によるとこれは「ワンちゃんの本能」によるものだとも言われています。ワンちゃんはもともと狩りをして生活していました。雨の日は獲物も巣穴から出てこないことや、雨音や湿度から、獲物の存在を嗅ぎ取りづらく、狩りがしづらかったのです。そのため、獲物(食べ物)を手に入れられない雨の日は、できるだけ体力を使わないように静かに過ごす、という行動を本能的にとっていました。

その名残もあり、雨の日は活動量が減り、私たち人間から見ると”元気がなく見える”ということになります。

そのほか、雨が原因でワンちゃんも実際に体調が悪くなることもあります。
私たち人間も、気圧が低い日や雨の日は体調が悪い方が多いです。代表的な症状は頭痛ですが、ほかにも、首の痛み、めまい、耳鳴り、気管支ぜんそく、関節痛、神経痛、鬱(うつ)などその影響範囲は多岐にわたっています。

実はこのいわゆる「気象病」と呼ばれる症状は、私たち人間に限ったことじゃないのです。もちろん人間同様、個体差はあるにせよ、愛犬の体調にも影響を与えているといわれています。

具体的には下痢や嘔吐など消化器系トラブル、そのほか皮膚トラブルや外耳炎など、気圧の低下は体調に様々な変化をもたらしていると考えられています。

いかがでしたか。このように、雨の日に少し元気がなく見える、寝ている時間が増える、ということ自体は、多くのワンちゃんで見られるものです。しかしながら、これについては当然個体差がありますし、実は明らかに体調に異変を生じている可能性もあります。

元気がない様子を「雨のせいだな」と早合点するのは危険です。複数回の嘔吐や下痢、歩きたがらない、尻尾が下がっているなど、明らかな異変があれば、かかりつけ医に相談してみてくださいね。


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