提携病院紹介「成増どうぶつ病院」

取材・インタビュー 2023.07.03

東京都板橋区の「成増どうぶつ病院」は、循環器、呼吸器および外科を得意とし、動物医療センターのセンター長として多くの経験を積んできた渦巻 浩輔院長が2022年の11月に開業したクリニックです。

ペットにとって負担が少ない手術機器や検査機材を導入しており、安心して手術を受けられる体制を徹底的に整えています。

「内科診療全般から、もしもの時の外科手術まで実施可能な、地域の頼れるかかりつけ医を目指す」そう力強く語ってくれた渦巻院長に、今回お話を伺いました。(取材日2023年1月11日)

-11月に開院したばかりということですが、なぜこの場所を選んだのでしょうか。

私自身の地元は隣の和光市付近なのですが、ここ成増には友人も多く住んでおり古くから土地勘がありました。とても好きな街なので、慣れ親しんでいる成増で開院したいと考えていました。

-WEB予約可能ということですが、初診もWEBで予約可とは珍しいですね。

そうですね。ペッツファーストでお迎えされたお客様も、その多くがWEB予約をしてくださっています。
初診の場合ももちろんWEB予約で構わないですし、ほっとサポート会員の方で、使用したいチケットがある場合は、当日持ってきていただければ問題ありません。もちろんWEB予約時に、備考に書いてもらっても大丈夫ですよ。

-犬猫その他ペットの患者さんの割合を教えてください。

若干ですが、ワンちゃんよりネコちゃんのほうが多い気がしますね。

またエキゾチックアニマル、つまりモルモットやウサギ、フェレットなどをお連れ頂く方も多いです。なかなかウサギの去勢・避妊手術などを実施している病院が少ないこともあり、意外とエキゾチックアニマルを連れていらっしゃる飼い主さまは多いです。

-予約をしていないときや、少し時間に余裕がないときはどの曜日や時間帯がおすすめですか?

曜日は特にないのですが、午後のほうが空いているので、予約なしの場合は午後がおすすめですね。

WEB予約も可能ですが、もちろん予約なしでいらっしゃっても大丈夫ですので、ご安心いただければと思います。

-まだ開院間もないですが、どのようなお客さまがくることが多いのでしょうか。

かかりつけ医を変えたい、といらっしゃる方が多いですね。やはり近さが理由です。日常的に通うならば、家から近い方がいいと考える方が多いでしょうから。

エリアとしては、やはり板橋にお住まいの方が多いですが、なかには遠方の方もいらっしゃいますよ。専用駐車場もありますので、お車の方も安心して来ていただけたらと思います。

-成増どうぶつ病院の特徴・注目すべきポイントなどを教えてください。

そうですね。第一に、一般外科手術はある程度対応が可能という点でしょうか。循環器、呼吸器と外科を得意としておりまして、骨折や呼吸器などの手術については、一通り院内で実施可能です。

また、以前勤めていた病院では心臓外科も実施しており、弁膜症の子を多く見ていたことから、心臓病についても必要な検査や治療はすべて行うことができます。検査の結果、手術をご希望される場合は、対応可能な病院を紹介させていただいておりますし、投薬治療については当院で実施可能です。

一般的な外科手術については看護師がサポートに入りますし、難易度が高い場合は知人の獣医を呼ぶこともありますから、安心していただけたらと思います。

また、負担が少ない手術機材を使用している点も当院の特徴です。

具体的には、「シーリングシステム」という手術機材になるのですが、これは縫合糸を使用せずに組織の切除や止血が可能なのです。 手術というと一般的に切除部位を縫合用の糸でひとつひとつ結ぶことが多いのですが、シーリングシステムについては縫合糸を一切使わずに済みますので、これにより、手術時間を短縮することができたり、安全に止血を行うことができます。

また、体内に糸を残さないことから、肉芽腫反応などの可能性を減らすことができるのです。避妊去勢手術はもちろんのこと、その他の手術についても負担が非常に少なくて済みます。

そのほか、内視鏡の設備もありますので、異物誤飲などの場合も開腹手術を行わずに済みます。 一切傷が残らず、負担も少ない方法で検査や手術、治療を行うことができるのです。通常開腹手術の場合、4、5日の入院になることが多いのですが、内視鏡の場合は翌日には退院できますね。鼻腔や喉頭の観察のほか、消化管の組織診断なども内視鏡で可能となります。

もちろんICU(動物用集中治療室)もありますので、精緻な温湿度管理、酸素濃度調整のもと、外科手術後の術後管理を行うことができます。 

-日々の診療で大切にしていることを教えてください。

まず一点目は、動物になるべく負担を掛けないようにすることでしょうか。

その点に気を付けながら、できうる限りの検査を行い、診断や治療に移れるよう、得られるものは最大限なんでも得るように努めています。どんな些細なことにも目を向け、絶対に見逃しがないようにする、ということがやはり一番大切です。

二点目として挙げるならば、やはりインフォームドコンセントです。

飼い主さまにお伝えしても、専門用語ばかりだとわからないですし、なるべくわかりやすい言葉で伝えるように心がけています。実際に現在の症状や診断の見立て、治療方針などは、紙に書いてご説明し、お家でも見返せるように飼い主さまにお渡ししています。

-具体的なエピソードや印象に残っていることがあれば教えてください。

そうですね、まだ開院間もないこともあり難しいのですが、先日いらっしゃったネコちゃんの飼い主さまから「いろいろな病院に行ったことがあるが、成増で一番優しい先生だよ」と言ってもらえたことでしょうか。

やはり、この仕事をしていて、そういう言葉をかけていただけると素直に一番嬉しいですね。これからもそうした言葉を沢山掛けてもらえるよう、日々努力していきたいと思います。

-動物病院や動物医療とはどのようなものであるべきと考えますか?

私は、動物病院は小児科医院と似ていると考えています。

大事なお子様が具合が悪いので連れてくる場所ですね。ただし、その患者さまはまだきちんと言葉で説明できない。連れてくるご家族も、本当に不安が大きいはずです。 治療をするのは当然ですが、まず患者さんとお話しして、不安を和らげてあげられる、そういう場所になりたいと思っています。動物病院は、連れてくるだけで安心できる場所であるべきだと思いますし、当院もそういう病院を目指しています。

-今後、成増どうぶつ病院様の目指すべき姿を教えてください。

地域に根差した病院、この地域で一番頼ってもらえる病院を目指したいと思っています。また、獣医療自体が発展途上なので、地域の獣医療の発展に貢献できればと考えています。

-飼い主さまに求めること、お伝えしたいことがあれば教えてください。

ペットと飼い主さまが良好な関係を築くためには、予防が非常に大切です。何かあってから治療をする、ではなく、病気にならないために、健康なうちから予防を実施することが何より重要です。

そのため、予防に関する知識、例えば代表的なものはフィラリアやノミダニなどになりますが、そうした知識はきちんと持ったうえで、できうる限りの予防は実施していただきたいと思います。特にネコちゃんのフィラリアについては、完全室内飼いだから…ということで行わない方も多いのですが、実施したほうがよいと私は考えています。

-かかりつけ医を決めようとしている飼い主さまへのメッセージをお願いいたします!

一度行ってみて、雰囲気がよさそうな病院を選べばよいと思うのですが、病院に対して行くことが怖いとは思わないでほしいですね。 できるだけペットに負担を掛けないように、そしてペットたちもリラックスして診察に臨めるよう心がけておりますので、ぜひ安心してご来院いただければと思います。

病院名  成増どうぶつ病院

責任者  渦巻 浩輔 院長
電話番号 03-6904-1239
所在地 〒175-0092 東京都板橋区赤塚2-33-12
最寄り駅 東武東上線 成増駅
休診日 木曜日
スタッフ数 獣医1、看護師4
備考 入院施設あり、ペットホテルあり、駐車場有、土日祝対応
公式サイト https://www.narimasu-ah.com/
特典 ほっとサポート会員 全チケット対応可

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