つむぐくんのワクチン接種に密着 提携動物病院「動物病院ヘルスペット」

密着・取材 2023.07.14

子犬、子猫をお迎えすると、まずは生後2か月で1回目のワクチンを、その後約1カ月ごとに2回目、3回目と接種を行います。 その翌年以降は、1年おきの追加摂取が推奨されています。

今回の記事では、生後4か月、2度目の混合ワクチンを接種するミヌエットのつむぐくんに密着して、ワクチン接種当日の流れについてご紹介します。

今回密着取材に協力してくれたミヌエットのつむぐくん
今回取材させていただいたのは横須賀市にある動物病院ヘルスペット様。休診日がないことに加えて、24時間365日スタッフが常駐しているということで、かかりつけ医としてはもちろん、入院時や万が一の際にも非常に安心です。

実際私たちがお伺いした日も、待合室は患者様たちでいっぱい。その人気の高さがうかがえました。

クリニック入り口

ステップ1 受付

まずは受付にて、ワクチン接種で予約をしている旨、スタッフ様に伝えます。 予約なしでも受け付けてはもらえますが、基本的には事前予約を行うようにしましょう。

なお、ネコちゃんを病院に連れていく際は、病院への移動時間とネコちゃんの性格を考慮したうえで、最も安全でネコちゃんのストレスが少ないバッグを選びましょう。

今回つむぐくんは、プラスチック製のドーム型のバッグを使っていました。とっても甘えん坊なつむぐくん。飼い主さまの表情や外の様子が見えないと、不安で鳴いてしまうんだとか。 なかには、外が見えるキャリーバッグに入れると、かえって落ち着かず、不安になってしまう子もいるので注意が必要です。

病院を苦手とするネコちゃんは非常に多く、病院前や院内でパニックになり飛び出してしまうことによる脱走・逸走事故は全国で多数発生しています。 バッグのオシャレさはいうまでもなく、軽さや持ち運びのしやすさも二の次です。まずは丈夫で耐久性があること、逃げ出さないような工夫(ロックや蓋、接合部の素材など)がされているかなどの視点を持ち、バッグを選ぶようにしましょう。

何かを感じ取り、緊張した様子のつむぐくん
受付を済ませます

ステップ2 問診

15分ほど待って、つむぐくんの名前が呼ばれました。診察室に入ると、まずは獣医師による飼い主さまへの問診(ヒアリング)です。 聞かれたのは以下の3項目です。

  • 当日の便の様子
  • 食欲の有無
  • どこか変わった様子はないか
いうまでもありませんが、ペットは自身の体調や調子について、言葉で伝えることができません。ペットと共に暮らしており、普段の様子を知っている飼い主さまからのお話が何より大切となります。

この日は4月某日。季節的にもちょうどノミダニ予防薬とフィラリア薬を貰うタイミングということもあり、飼い主さまから猫のフィラリア症についての質問をしたり、ノミダニ予防薬の使用方法についてもこの場で獣医師より説明を受けました。

カルテを見ながら過去の情報をチェック
お薬の使い方についての説明も受けました

ステップ3 体重測定

問診の後はまずは体重測定です。現在の体重は2.1kg。

「前回(1カ月前)の診察時は1kg台でしたが、体重の増え方としては問題ないでしょう」とのこと。 食いしん坊のつむぐくん。気になる体型についても、BCS(ボディコンデションスコア)3。理想的と褒めてもらえました。

お腹周りを触って、BCS(ボディコンデションスコア)を確認中
褒められて得意な表情のつむぐくん

ステップ4 視診・触診・聴診

次に全身を触ってボディーチェック。腹部や関節などを触り、痛がる部分はないか確認していきます。 続いて目、口、耳の中なども細かくチェックしてもらいます。

ここで獣医さんより、鼻が少し汚れているが、咳はないですか?と質問が。 風邪の症状はないけれど、基本的に鼻が汚れている…お手入れがうまくできないとご相談したところ、その場で、看護師さんから鼻のお手入れ方法を教えていただきました。

触診にちょっと緊張気味のつむぐくん
続いて獣医師による聴診を行います。

ようやく慣れてきたのか、脱力モードで聴診に協力です

ステップ5  体温測定

最後に体温測定です。 ワンちゃんもネコちゃんも、肛門から体温計を挿入して体温を計測します。

この日のつむぐくんは38.7℃ということで標準体温内でした。(猫の標準体温:38.0〜39.2℃)

ここまで確認して、ようやくワクチン接種が可能の判断となります。

おまけ お口の中の消毒

問診の際に、お口のニオイが少し気になる、と相談していた飼い主さん。 視診の結果、口内炎を起こしかけていることが分かり、ワクチン接種前に口内の消毒を行うことにしました。

引っ掻き防止のため、トイレシートをまとったつむぐくん。危険を察して手足をバタバタ、必死の抵抗です。 病院に緊張していたのか、終始おとなしかったつむぐくんですが、この日一番のアグレッシブな表情と動きを見せてくれました。

やめて―と必死の表情

ステップ6  いよいよワクチン接種

何とかお口の消毒を終えて、ついに本題のワクチン接種です。獣医師さん、看護師さん2名体制で実施します。

お口の消毒でだいぶエネルギーを使い果たしたつむぐくん。ワクチン接種の際は、消毒とは打って変わってとっても大人しく、一瞬で終了しました。

緊張の瞬間は本当に一瞬で終わりました

ステップ7  30分待機後、会計を済ませて帰宅

ワクチンが終了すると、そのまま30分間待合室で待機するように指示を受けます。そして30分経過後、特に問題がないようならば、会計を済ませて帰宅となります。なお、ほっとサポート会員の方はワクチンチケットをお会計時にご提示ください。

帰り際には受付のスタッフさんから、帰宅後も不調があったらすぐに連絡するようにと声を掛けられました。

注射を終えて一安心の表情

2. 密着してみての感想

クリニックに到着してからワクチン接種、会計を済ませるまでトータルでおおよそ1時間ほどを要しました。
ワクチン接種自体は1分足らずと一瞬で終わり、つむぐくんは一切痛がる様子もなく、こちらの方がほっと拍子抜けするほどでした。

ちなみに、つむぐくんを診察している間は、基本的に飼い主さまのお話やしつけ相談がメイン。例えば、つむぐくんの噛み癖についてや、ブラッシングをしてあげているのに毛繕いの頻度が多すぎる気がする、猫のくしゃみがどんなものか分からない、などなど、猫を初めて飼う飼い主さまからの質問に対し、逐一丁寧に獣医師が回答してくださっていました。

決して広いとは言えない待合室は、多くの飼い主さまとワンちゃん、ネコちゃんで溢れていましたが、その丁寧・親切な診察、対応を考えるとこの混み具合も納得です。

ちなみに、ワクチン接種後のつむぐくんは、全く体調に問題なく食欲も旺盛。家でも飼い主さんの制止を振り切っておもちゃを振り回していたそうです。

3. さいごに

今回は代表的な予防医療である、子猫の「ワクチン接種」に密着いたしました。

来院の目的はもちろんワクチン接種ではあるのですが、実際にペットの様子を確認してもらいながら、飼い主さま自身が感じている不安や抱えている疑問、しつけの悩みなどをなんでも獣医師に相談ができること自体にも非常に大きな価値がありますね。

まずはきちんと信頼できるかかりつけ医を見つけること、そしてかかりつけ医と二人三脚で大切な愛犬・愛猫の命を生涯にわたり共に守っていくことが、私たち飼い主の務めではないでしょうか。

病院名  動物病院ヘルスペット

責任者  七戸多美子 会長
電話番号 046-825-1961
所在地 〒238-0006 横須賀市日の出町1-8 第二角田ビル2F
最寄り駅 京浜急行電鉄 横須賀中央駅
休診日 なし
スタッフ数 獣医師10、看護師10、トリマー3
備考 入院施設あり、ペットホテルあり、駐車場有、老犬ホームあり、年中無休
公式サイト https://www.healthpet.net/
特典 ほっとサポート会員 全チケット対応可

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