【ワンちゃん編】男の子と女の子の違いを徹底解説

犬の種類・生態 2023.05.12

目次

  1. 性別によってどんな違いがあるの?
  2. 男の子の特徴
  3. 女の子の特徴
  4. まとめ

性別によってどんな違いがあるの?

ワンちゃんを飼おうと思っている方、なんとなくぼんやりと男の子がいいかな、やっぱり女の子が良いかな、なんて性別まで決めている方もいれば、性別は一切決まっていないという方もいらっしゃるでしょう。

今回はワンちゃんの性別による「性格の違い」と、それぞれが言われている「飼いやすさ」についてお伝えします。

もちろん、その子の性格や個性というのはその子次第の部分が大きいです。特に性格は生まれ育った環境や幼少期の飼い主さまとの関わり方によって形成されることが多くあります。しかし、そうした部分に関係なく、共通の特徴というものも一部分存在します。それが比較的に強く出るのが「性別」による違いでしょう。

こちらの記事ではワンちゃんの男の子と女の子それぞれの特徴や性格の違いについてお伝えします。

ご自身の性格や理想とするペットライフを想像したうえで、お迎えするワンちゃんの性別を決めてみてもよいかもしれませんね。

男の子の特徴

性格

  • とにかく元気でやんちゃ
  • 甘えん坊が多い
  • 人懐っこい
  • 飼い主さまに忠実
  • 女の子に比べて警戒心が強い傾向
  • 興奮しやすい

身体

  • 運動量が多い
  • 女の子よりも大きくなりやすい

行動の特徴

  • 足を挙げてマーキング行為をする子もいる
  • マウンティング行為をする子もいる
  • 男の子同士だと激しい遊びになりがち
このように、男の子はとっても甘えん坊。飼い主さま大好き!飼い主さまが帰宅するや早々、抱っこをせがんでクンクン鼻をならすような、べったりな子も多いです。

その反面、見知らぬ人には警戒心が強いため、よく言えば忠実な番犬になりますが、インターフォンや物音に過敏に反応する子も多いです。小さい頃のしつけは、女の子以上にしっかりと行う必要があります。

飼いやすさの違い

身体も女の子より大きいため、体力もあります。そのため運動量が多く、小型犬であっても毎日お散歩に行かないと、体力を持て余してしまい、夜ぐっすり眠ってくれない、なんてこともあるかもしれません。雨天などで連日お散歩に行けない日が続くと明らかに不満そうな表情をしたり、ストレスが溜まって室内を爆走する、なんていう光景も見られるでしょう。

身体の変化の違い

また生後半年頃には性的にも成長し、発情行動が見られます。

よく勘違いされているのですが、男の子のワンちゃんにはいわゆる「発情期」というものは存在しません。ただ、お散歩中に自身のニオイを女の子にアピールするためのマーキング行動(電柱から電柱へとおしっこをかけるなど)が始まったり、発情中の女の子をめぐって、未去勢の男の子同士がケンカをすることもあります。

また、マウンティングという、人間の足やクッションなどに前足でしがみつきながら、腰を振る仕草もみられます。交尾の時にとる行動と似ていますが、性的興奮とは関係ない理由でも行います。たとえば、初めての場所にお出かけして興奮している時、や、お散歩に行けない日が続きストレスが溜まっているときなど、エネルギーの発散行動としても見られます。

女の子の特徴

性格

  • 優しくおおらかな性格の子が多い
  • 自立心がある子が多い
  • 忍耐強い
  • 実はやきもち焼き

身体

  • 男の子よりは身体が小さい
  • 男の子よりは体力が少ない

行動の特徴

  • 半年に一度ヒート期間(生理)がある
  • 生理中は人間同様ちょっと情緒不安定
  • マウンティング行為をする子もいる
このように、女の子はとても穏やかな性格で優しい子が多いです。飼い主さまだけにべったりの甘えん坊というよりは、初めて会う人や来客でも、自分を可愛がってくれる人はきちんと判断し存分に愛想を振りまくような一面があります。

また、自立心がありマイペースな子も多いので、男の子に比べると大人っぽい印象を感じる方も多いでしょう。周りの空気を読む力や求められているようにふるまう力は大変強いのですが、意外と芯は強いため、いやなものは嫌だとはっきりした一面もあります。

飼いやすさの違い

身体は男の子に比べると小さいことから、体力は男の子よりも少なめです。一度の散歩に求められる距離も男の子に比べると、短いでしょう。人間の言葉もよく理解し、聞き分けもよいため、しつけもしやすいと思われます。お留守番についても、落ち着いて過ごせる子が多いようです。

身体の変化の違い

また男の子同様に、生後半年頃には性的にも成長し、徐々に発情行動が見られます。

女の子の「発情期」には、生理が来る、というはっきりとした出来事がおこります。ワンちゃんの場合は、生理とは呼ばずに「ヒート」と呼ぶのが一般的なのですが、女の子は、発情が始まって10日目くらいで排卵が起こり、そのあと妊娠可能な期間(8-14日間)が続きます。

個体差もありますが、小型犬で生後7-10か月くらい、中・大型犬で生後8-12か月くらいに初めて発情を迎えます。発情すると外陰部が腫れたようになり、出血します。一度発情を迎えたのちは、その後半年に一度の頻度でヒートがきますが、この生理期間中がワンちゃんの妊娠可能期間となります。

ヒート中の女の子は精神的に少し不安定になったり、イライラしていつもより攻撃的になったり、不機嫌になったり、そっけなくなったり、夜鳴きをしたりと、まるで人間のように情緒不安定になります。 ヒートの際のフェロモンに誘われて、男の子の興奮スイッチが入り、性的行動が誘因されます。そのため、ヒート期間はドッグランやトリミングサロンなどほかのワンちゃんがいる場所などは原則使用禁止。お散歩も他のワンちゃんがいない時間帯や場所を選んでこそっと済ませることが飼い主さまのマナーとなっています。

また、男の子だけだと思われがちですが、マウンティングという、人間の足やクッションなどに前足でしがみつきながら、腰を振る仕草は、女の子でもみられます。男の子の場合は性的興奮と結びついた行動であることも多いのですが、女の子の場合はその多くが遊びや暇つぶし、ストレス解消など、性的理由とは関係ない理由でも行われます。

「女の子なのに」という恥ずかしさや気まずさを感じる飼い主さまが多いのですが、意外と多くの女の子でこのマウンティング行為は見られますので、特別なことではありません。

まとめ

男の子はやんちゃで元気、ちょっぴり手が掛かるけどいつまでも甘えん坊。対して女の子は大人しく優しい、とっても聞き分けが良くてマイペースでしつけがしやすい。確かにそんな面もありますが、性別による差よりも個体差の方がはるかに大きいでしょう。

そして飼い主さまとの相性は、性別関係なくそのワンちゃんの個性と飼い主さまご自身の性格や好みの問題ではないでしょうか。男の子と女の子の特性を知り、自分が選んだワンちゃんとの暮らしに生かしてくださいね。


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