「いま」知ってほしい!ペットのウェルネスコラムvol.6:ワンちゃんの防災

知識・お役立ち 2024.10.2

「Pets always come first」を理念に掲げるペッツファーストでは、お迎えいただいた後も末永くペットの健康をサポートしています。
今月から、「いま」だからこそ知っていただきたいペットのウェルネスに役立つ情報を、毎月お届けしていきます。ぜひご覧ください。
(※当社がお送りしているメールマガジン「『いま』知ってほしい!ペットのウェルネスコラム」を一部編集して掲載しています)

目次

  1. 日頃からの備え【1】:避難場所の確認
  2. 日頃からの備え【2】:防災用品の準備
  3. 災害時の行動
  4. 大切な家族の命を守る備えを

1. 日頃からの備え【1】:避難場所の確認

地震や大雨など、災害はいつ起こるか分かりません。
いざという時のために、ペットと避難できる場所と、そこまでのルートを確認しておくことが重要です。
各自治体のホームページ等で避難場所などの情報を確認できますので、避難時の注意事項も含めてあらかじめ確認しておきましょう。

 

2. 日頃からの備え【2】:防災用品の準備

ペットの防災用品は何を準備したら良いの? という方には、市販の「ペット用防災セット」がおすすめです。
災害時に必要な最低限のものを付属のリュックに入れることができるので、ご自宅にひとつあると安心ですね。

またこのセット以外に、次のものを準備しておくとさらに安心です。

いつものフード、療法食

いつも食べているフードやお水は少なくとも5日分は用意しておきましょう。日頃から療法食を食べている場合は、食べられないことで体調を崩すきっかけにもなりますので特に注意しておきましょう。

常備薬

いつも飲んでいるお薬がある場合には防災セットに入れておき、万が一薬がなくなってしまった時のために薬の種類と服用量をメモしておきましょう。

防災手帳

マイクロチップの装着が義務化され、迷子の時なども安心になりましたが、災害時にマイクロチップの読み取りができるとは限りません。鑑札と狂犬病予防接種の注射済票を装着するとともに、防災セットの中に、飼い主さまの連絡先、ワンちゃんの名前や毛色、体格などの個体情報、病歴や投薬の有無、ワクチンの接種状況などをメモした「防災手帳」を入れておくことをおすすめします。各自治体で「ペットの防災手帳」がダウンロードできる場合がありますので、そちらを活用してもいいですね。

ワンちゃんの写真

万が一ワンちゃんと離れてしまった時に、家族である証明となります。スマホが使えないこともありますので、印刷をしておくといいでしょう。

その他

  • キャリーバッグ
  • 食器
  • お気に入りのタオル
  • おもちゃ

3. 災害時の行動

地震による揺れや雷などの大きな音はワンちゃんにとってとても怖いもので、中にはパニックを起こしてしまう子もいます。
特に地震の際は、まずは飼い主さまご自身の安全を確保していただき、その上でワンちゃんを近くに呼び寄せるか、抱っこをして落ち着かせてあげましょう。
反射的に外へ逃げ出そうとしてしまうワンちゃんもいるので、落ち着いたタイミングでリードをつけるか、クレートやキャリーバッグに入れてあげましょう。
万が一避難を要する際は、ハードタイプのクレートか飼い主さまの手が空くリュックタイプのキャリーがおすすめです。そのためにも日頃からクレートトレーニングをしておき、お気に入りの場所にしておくことも大事ですね。

4. 大切な家族の命を守る備えを

今回はワンちゃんの防災についてご紹介しました。
飼い主さまがしっかり備えることが、いざという時にワンちゃんの命を守ることにつながります。
これを機に、ペットの防災についてご家族で見直すきっかけとなりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
 


執筆

 
ペッツファースト所属獣医師 小野絢子
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業を卒業。子犬・子猫の健康診断やワクチン接種、ペットショップへの往診業務の経験から、すべてのペットと飼い主さまがより幸せに、そして健康に過ごすことができるような情報発信を行なっています。

今回ご紹介したグッズ

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