一人暮らしでも愛犬を飼える?必要な条件や後悔しないポイントを解説

ペットと暮らす 2025.6.2

一人暮らしでも愛犬を飼える?必要な条件や後悔しないポイントを解説

「一人暮らしでもワンちゃんを飼える?」
「一人暮らしでワンちゃんを飼うと何が大変?」
「一人暮らしでワンちゃんを飼うための条件は?」

一人暮らしの方には、このような疑問があるのではないでしょうか。一緒に住んでいる人がいる場合に比べて大変かもしれませんが、一人暮しでもワンちゃんを飼うことは可能です。

この記事では、一人暮らしでもワンちゃんを飼えるかどうかについて解説します。ほかにも、必要な条件や留守番させるときのポイントについて触れていきます。

この記事を読むことでワンちゃんを飼うためにどのような条件が必要なのか、イメージできるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

目次

  1. 一人暮らしでも愛犬は飼える?
  2. 一人暮らしで愛犬を飼うための条件
  3. 一人暮らしで愛犬を留守番させるときのポイント
  4. 一人暮らしで愛犬を飼って後悔しないためのポイント
  5. 一人暮らしでも飼いやすいおすすめの犬種
  6. 一人暮らしで愛犬を飼うためのポイントを理解しよう

一人暮らしでも愛犬は飼える?

 一人暮らしでも愛犬は飼える?

一人暮らしでも愛犬を飼うことは可能です。ただし、一緒に住んでいる人がいる場合に比べて生活面での工夫が必要になります。

たとえば、愛犬の体調が悪くなったら病院に連れて行く必要がありますが、場合によっては仕事を休まなければいけないかもしれません。ほかにも、毎日散歩やごはん・トイレなどのお世話が必要です。

生活面での工夫が必要な点を考慮した上で、一人でも十分な準備と覚悟があれば、愛犬との豊かな暮らしは実現できます。自分の生活スタイルと照らし合わせて慎重に検討してみましょう。

一人暮らしで愛犬を飼うための条件

 一人暮らしで愛犬を飼うための条件

一人暮らしで愛犬と一緒に暮らす条件として、以下の4つがあります。

  1. ペット可の物件に住んでいる
  2. 愛犬中心の生活ができる
  3. 愛犬をお迎えする経済力がある
  4. 根気よくしつけをおこなえる

これらの条件を満たすことで、安心してワンちゃんを迎えられるでしょう。ここからは、それぞれの条件について解説します。

1.ペット可の物件に住んでいる

一人暮らしで愛犬を迎える際、最初に確認すべきことは「ペット可の物件に住んでいるかどうか」です。

特に賃貸物件では、契約内容にペットの飼育が許可されているかを確認する必要があります。「ペット可」とされていても、実際には「小型犬のみ可」「中型犬まで可」といった条件が付いているケースも珍しくありません。

そのため、犬種やワンちゃんの体重によっては飼えないこともあります。たとえばフレンチブルドッグや柴犬などの犬種は、大きさの判断が物件によって分かれることがあります。

現在の住まいがペット不可であれば、無理に飼うのではなく、ペット可の物件への引っ越しを検討するのが安全です。契約違反によるトラブルを避けるためにも、慎重な対応が求められます。

2.愛犬中心の生活ができる

愛犬をお迎えすると、毎日の暮らしが愛犬中心になることを理解しましょう。毎日の散歩や食事、ブラッシングなどのお世話はもちろん、犬種によってはトリミングや定期的な通院が必要になることもあります。

日々のケアに時間を割くため、自分の時間を確保するために工夫が必要になることもあるでしょう。早起きして散歩に出かけたり、外出や旅行の予定を調整したりといったライフスタイルの変化を求められることもあります。

そうした生活の変化を「制限」と捉えるのではなく、愛犬との時間を優先する暮らしに前向きになれるかどうかがポイントです。帰宅後にスキンシップや遊びの時間をしっかり取り、愛犬との信頼関係を深めましょう。

3.愛犬をお迎えする経済力がある

ワンちゃんと暮らすには、初期費用や日常的な出費、予想外の出費も含めた経済的な備えが必要です。

まずお迎え時の初期費用として、ペット価格に加えてケージやベッド、食器などの飼育グッズで約5万円かかります。ワクチン接種は3,000円~1万円程度、避妊・去勢手術の費用は2万円程度です。

毎月の費用はワンちゃんのサイズによって異なりますが、フードや日用品、トリミング代などを含めて1万5,500円~3万円程度が目安です。また、夏や冬の季節はエアコンをつけっぱなしにする時間が増えることで、光熱費が上がる可能性も考えられるでしょう。

ほかにも、万が一の病気やケガで通院や手術が必要になると、高額な医療費が発生することもあります。ペット保険の加入や緊急時に備えた貯金があると安心です。

愛犬の健康と快適な暮らしのためにも、経済的余裕があるかを考えてみましょう。

4.根気よくしつけをおこなえる

愛犬と快適に暮らすためには、しつけが欠かせません。基本的なしつけの例として、トイレトレーニングがあります。決まった場所でトイレができないと、家が汚れて飼い主も快適に生活できません。ほかにも来客時の無駄吠えをできる限りやめさせたり、留守番に慣れてもらったりすることも大切です。

また、ワンちゃんが安心して人間社会で過ごせるように社会化をおこないましょう。社会化とは、恐怖心やストレスを感じにくくなるよう、子犬の頃からほかの人やワンちゃんがいる環境に慣れてもらうことです。

たとえば家族や友人と遊ぶことで、人とのふれあいを楽しむ経験を積めます。社会化に不安がある場合は、ドッグトレーナーなどの専門家に相談することも有効です。

一人暮らしで愛犬を留守番させるときのポイント

 一人暮らしで愛犬を留守番させるときのポイント

ここまで一人暮らしで愛犬を飼うための条件について解説しました。次に、実際に愛犬を迎えたあとの生活を充実したものにするために覚えておきたい4つのポイントを紹介します。

  1. 留守番トレーニングをする
  2. 水や食事を用意する
  3. 快適な空間を用意する
  4. 室温を調整する

仕事や外出で家を空ける時間がある場合、愛犬が安心して過ごせるように留守番中の環境を整えることが大切です。

ここからは、一人暮らしで愛犬を留守番させるときのポイントについて解説します。

ポイント1.留守番トレーニングをする

一人暮らしでワンちゃんを飼う場合は、留守番中に不安やストレスを感じさせないよう、子犬の頃から計画的にトレーニングしましょう。ワンちゃんの性格によっては、一人で過ごすのが苦手な子もいます。

まずはクレートやケージに慣れさせ、短時間の留守番から少しずつ時間を延ばしていきましょう。次に、飼い主がいない状態に慣れてもらいます。飼い主がいなくても落ち着いて過ごせるようになると、無駄吠えやいたずらの予防につながります。

いきなり留守番させるのではなく、段階的に慣れさせて愛犬の不安を減らすことが留守番トレーニングのポイントです。

ポイント2.水や食事を用意する

留守番中の愛犬が快適に過ごすためには、水や食事の準備が欠かせません。外出前には必ず新鮮な水をたっぷり用意し、いつでも飲める状態にしておきましょう。器をひっくり返してしまう可能性がある場合は、ウォーターディスペンサーがおすすめです。

食事の時間が外出中と重なる場合には、タイマーつきの自動給餌機を活用すると安心です。空腹を紛らわせたい場合は、コングのようなおやつ入り知育おもちゃが役立ちます。

ポイント3.快適な空間を用意する

愛犬が安心して留守番できるように、快適な空間づくりを心がけましょう。外が見えすぎない場所に設置すると、刺激が減って落ちつきやすくなります。

留守番中のワンちゃんは、多くの場合、寝て過ごします。リラックスできるように、クッション性のあるベッドやお気に入りの毛布などを置いてあげるとよいでしょう。

安心感を高めるために、お気に入りのおもちゃを一緒に入れてあげるのも効果的です。安全性に配慮し、誤飲のリスクがないかもチェックしましょう。

ワンちゃんが快適に過ごしているかどうか不安な方には、見守りカメラがおすすめです。外出先でも愛犬の様子を確認できるため、万が一の異変にも気づけます。

ポイント4.室温を調整する

愛犬が快適に過ごすために、室温を管理しましょう。犬種やワンちゃんの体調にもよりますが、一般的には室温20~25度、湿度は40~60%が目安です。

特に夏場は熱中症、冬場は冷えによる体調不良のリスクがあるため、外出時でもエアコンを活用して適温を保ちましょう。直射日光を避けるためにカーテンを活用したり、冷暖房が効きすぎないように工夫したりする配慮も大切です。

一人暮らしで愛犬を飼って後悔しないためのポイント

 一人暮らしで愛犬を飼って後悔しないためのポイント

一人暮らしで愛犬を飼うには、事前に以下の3つのポイントを把握しておきましょう。

  1. 自分のライフスタイルに合った犬種を選ぶ
  2. ワンちゃんに必要なお世話を把握する
  3. しつけには時間・体力的な余裕が求められる

上記以外にも、急な外出が発生した際に預かってくれる家族や友人がいるかどうかも大切です。いない場合は、近所のトリミングサロンや動物病院で預かってもらえるかチェックしておきましょう。

また、ケガや病気のときに利用できるペット保険について理解しておくことも、万が一の備えとして必要です。

ここからは、それぞれのポイントについて解説します。

ポイント1.自分のライフスタイルに合った犬種を選ぶ

ワンちゃんを迎える際は、見た目や人気だけで選ぶのではなく、自分のライフスタイルや住環境に合った犬種を選ぶことが大切です。

たとえば、マンションやアパート暮らしでスペースが限られている場合は、小型犬のほうが安心です。日中の外出が多い方には、自立心があり留守番が得意な犬種が向いています。

運動量が少なく、無駄吠えの少ない犬種なら、散歩や近隣への配慮の負担も軽減されます。掃除の時間が取りづらい方は、抜け毛やにおいが少ない犬種を選ぶとよいでしょう。

愛犬と快適に暮らすためにも、自分の生活に合った犬種を見極めて選びましょう。

ポイント2.ワンちゃんに必要なお世話を把握する

頻度 必要なお世話
毎日
  • 食事
  • 散歩
  • トイレの掃除
  • ブラッシング
  • 歯磨き
  • スキンシップ、遊び
定期的
  • シャンプー
  • トリミング
  • 爪切り
  • 耳掃除

ワンちゃんと暮らすには、定期的におこなうべきお世話がたくさんあります。毎日必要なのは、食事や散歩、トイレの掃除に加え、ブラッシングや歯磨きなどです。健康管理だけでなく、遊びやスキンシップは信頼関係を築くうえでも大切な時間です。

月に1回程度のシャンプーやトリミング、爪切り、耳掃除といったケアも欠かせません。これらを怠ると、体調不良や皮膚トラブルの原因になることもあります。ただし、ワンちゃんの大きさや毛質によって必要な頻度や手間は変わります。

お迎えする犬種について理解を深め、自分の生活リズムに無理なく取り入れられるかを考えることが大切です。

ポイント3.しつけには時間・体力的な余裕が求められる

ワンちゃんのしつけには、時間や体力面で余裕が求められることがあります。例えば、ワンちゃんの性格によっては、トイレトレーニングがすぐに身に付かないことがあるためです。失敗しているあいだは、しつけと片付けを続ける必要があります。

基本的なしつけ以外にも、噛みグセや無駄吠えなどの問題行動が見られる場合は、さらに根気強く向き合う必要があります。一人暮らしの場合、仕事で疲れていてもしっかり対応する体力と時間的な余裕が求められます。

しつけは短期間で終わるものではなく、愛犬が安心して過ごせる環境をつくるための長期的な取り組みです。事前にこの負担を理解し、自分が続けられるかどうかを冷静に見極めることが大切です。

一人暮らしでも飼いやすいおすすめの犬種

 一人暮らしでも飼いやすいおすすめの犬種

一人暮らしでワンちゃんをお迎えする方には、以下の犬種がおすすめです。

  1. チワワ
  2. トイプードル
  3. ペキニーズ
  4. マルチーズ
  5. キャバリア

それぞれの特徴を参考に、相性のよい犬種を見つけましょう。ここでは、一人暮らしにおすすめの犬種をご紹介します。

チワワ

おとなしさ 警戒心が強く吠えやすい
運動量 1日1~2回、各10~20分程度
毛の抜けやすさ 多い
ブラッシングの頻度 週1~2回
しつけやすさ(育てやすさ) 知能が高く、言葉をよく理解する

チワワの一覧はこちら

チワワは「世界一小さな犬種」として知られる小型犬で、小柄な体格からマンションで一人暮らしをしている方にも向いています。警戒心が強く吠えやすい面がありますが、知能が高く飼い主の言葉をよく理解するため、しつけ次第で無駄吠えを減らすことも可能です。

毛は抜けやすい傾向があるため、ブラッシングは週1〜2回おこないます。特に短毛のスムースコートタイプはお手入れが簡単です。

チワワの運動量は多くなく、1日1〜2回、各10〜20分程度の散歩で十分満足してくれます。

トイプードル

おとなしさ 穏やかで無駄吠えが少ない
運動量 1日2回、各30分程度
毛の抜けやすさ 少ない
ブラッシングの頻度 毎日
しつけやすさ(育てやすさ) 知能が高く、言葉をよく理解する

トイプードルの一覧はこちら

トイプードルは穏やかで無駄吠えが少なく、人懐っこい性格のため、一人暮らしの方でも安心して迎えられる犬種です。知能が高くて飼い主の言葉をよく理解するため、しつけがしやすいのが特徴です。

毛は抜けにくく体臭も少ないものの、巻き毛は絡まりやすいため毎日のブラッシングが必要になります。定期的なトリミングも欠かせません。

トイプードルは活発な犬種なので、1日2回、各30分程度の散歩が必要です。また、遊び好きなため室内での遊び時間も確保することでストレスをためずに過ごせます。

ペキニーズ

おとなしさ 無駄吠えが少なく、落ち着いている
運動量 10分程度
毛の抜けやすさ 多い
ブラッシングの頻度 週1~2回
しつけやすさ(育てやすさ) 警戒心が低い。飼い主に従順

ペキニーズの一覧はこちら

ペキニーズは落ち着いた性格で無駄吠えが少なく、静かな環境を好む一人暮らしの方にぴったりの犬種です。マイペースに過ごせるため、日中一人でお留守番することにも慣れやすい傾向があります。

ペキニーズは毛が抜けやすいため、週1~2回のブラッシングが必要です。特に換毛期は衣類や家具に毛が付着しやすいので注意しましょう。

また、警戒心が低く飼い主に従順な性格なので比較的しつけがしやすく、初心者にもおすすめの犬種です。運動量も多くなく、1日10分程度の散歩でも十分満足してくれます。

マルチーズ

おとなしさ 温厚で無駄吠えが少ない
運動量 1日2~3回、各10~20分程度
毛の抜けやすさ 少ない
ブラッシングの頻度 毎日
しつけやすさ(育てやすさ) 知能が高く、物覚えがよい

マルチーズの一覧はこちら

マルチーズは、温厚で甘えん坊な性格と知能の高さを兼ね備えた小型犬です。無駄吠えが少なく、室内でも静かに過ごせるため、マンションで一人暮らしをしている方などにも向いています。また、飼い主の言葉をよく理解し、しつけも比較的しやすいことから初心者にもおすすめの犬種です。

抜け毛は少ない一方で、被毛が長く絡まりやすいため、毎日のブラッシングが必要です。定期的にトリミングに連れて行くことで、美しい被毛を維持しやすくなります。

マルチーズの運動量は多くなく、1日2〜3回、各10〜20分程度の散歩や室内での遊びでも十分満足してくれます。

キャバリア

おとなしさ 穏やかで優しい
運動量 1日2回、各30分程度
毛の抜けやすさ 多い
ブラッシングの頻度 毎日
しつけやすさ(育てやすさ) 吠えたり噛んだりすることが少ない
知能が高く、言葉をよく理解する

キャバリアは穏やかで優しい小型犬で、人懐っこく初対面の人やほかのワンちゃんともすぐに打ち解けられるフレンドリーさが魅力です。無駄吠えや噛みつきなどの攻撃的な行動が少ないため、静かに過ごしたい一人暮らしの方にも適しています。

知能が高く、飼い主の言葉を理解する力もあるため、しつけもスムーズに進めやすい犬種です。ダブルコートの毛は抜けやすく、毎日のブラッシングが必要です。特に目元の被毛が汚れやすいため、涙やけ防止のケアも欠かせません。

運動量は多めで、1日2回、各30分程度の散歩が必要です。室内でも遊びの時間をしっかり確保してあげることで、健康的で穏やかな生活を送れます。

一人暮らしで愛犬を飼うためのポイントを理解しよう

 一人暮らしで愛犬を飼うためのポイントを理解しよう

一人暮らしでワンちゃんを飼うには、生活環境や経済的な余裕、そして愛犬への深い理解と覚悟が必要です。ペット可の住まいを選ぶことはもちろん、留守番の工夫やしつけ、日々のケアなど、ワンちゃんとの生活には多くの責任が伴います。

また、犬種によって性格や必要な運動量、お手入れの頻度も異なるため、自分のライフスタイルに合った犬種を選ぶことが大切です。準備をしっかり整え、愛犬との信頼関係を築いていくことで、一人暮らしでも安心してワンちゃんと暮らせるでしょう。

これからワンちゃんをお迎えする方は、ぜひこの記事で紹介したポイントを参考にしてみてください。

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