お留守番が得意なワンちゃん特集。お留守番時間も解説

目次
はじめに
一人暮らしや共働き世帯などで、ワンちゃんのお迎えを検討している方もいらっしゃるでしょう。その時にやはり一番気になるのは、「お留守番の時間は大丈夫だろうか」という点だろうと思います。
ペットをお迎えしたならば、できることなら24時間ずっと一緒にいたい!なんて思っている方もいるかもしれません。 しかし、仕事や家事、育児などで誰しもペットを置いて外出しなければならないことはあります。
そもそもワンちゃんはそもそも1日16時間程度を睡眠に充てています。
そのため、日中、飼い主さまが会社に出かけている間はうとうと眠っていたり、気が向いたらおもちゃで遊んだりなどと自由に過ごしているものです。
心配や気がかりなことが多いとは思うのですが、ワンちゃんは本来お留守番ができる生き物です。飼い主さまとの信頼関係が築かれていれば、大きなストレスなく一人の時間を過ごすことができます。そうはいっても、当然お留守番が大好き、なんて子はいません。
個体差はありますが、多少は寂しさを感じるものです。特に寂しがり屋や甘えん坊な犬種については、家族が不在の時間が長いとストレスを感じて心身に不調をきたすケースもあります。
もし現在のライフスタイルでは、確実に毎日ペットを長時間お留守番させなければならない、と分かっている場合は、最初からお留守番が得意な犬種を選ぶようにしましょう。お留守番に向いている犬の3つの特徴
以下では、「お留守番に強い」と言われる犬種の持つ3つの特徴についてお伝えします。ただし、個体差や幼いころの生活環境、その後のトレーニングの影響によっても大きく異なる場合がありますのでご注意ください。
自立心が強い
自立心とは文字の通り、自身で考えることができたり、行動することができるということを指します。飼い主さんがいなくても、自分自身で判断して行動できるため、ストレスや不安な気持ちを抱えづらいといわれています。
落ち着きがある
もともと温厚な気質で、物事に動じない穏やかな性格であることを指します。留守中の物音や思いがけない来客、地震などの災害時にも、パニックになり長時間吠え続けるなどを避けられるといわれています。
辛抱強い
忍耐強く、優しい性格の子は、飼い主さまへの忠誠心が強いので、しっかり留守を守ってくれます。訓練にも長けているため、きちんとしつけを行うことで、多くのことを学んでくれます。
お留守番は得意でも、寂しさやストレスを減らす工夫が必要
「お留守番が得意」というのは、留守中に大きな問題行動を起こさず落ち着いて過ごせる、という意味です。
しかし、だからといって留守番が大好きなワンちゃんは多くありません。特にワンちゃんは、もともと群れで生活する動物であり、家族とのつながりやふれあいをとても大切にするため、多少なりともストレスを感じる子も少なくないのです。
そのため、一緒にいられる時間にたっぷりと愛情を注ぎ、遊びやスキンシップを通して安心感を与えることが大切です。また、お留守番中にはお気に入りのおもちゃを置いて退屈をしのげるようにしたり、飼い主さまの匂いがついた毛布を用意したりして安心できる環境を整えるなど、寂しさを和らげる工夫をしましょう。
留守番の時間や頻度にも出来る限り配慮し、寂しさやストレスを最小限に抑えることが、ペットの幸せに繋がります。

お留守番が得意な犬種
ここでは、お留守番が得意な犬種の特徴や性格などを簡単に紹介します。長時間留守にしがち。でもワンちゃんを飼いたい方などは参考にしてみてください。
チワワ
身体が小さいこともあり、少々臆病で用心深い面もありますが、性格的にはか弱いわけではないので留守番も上手にこなせると言われています。縄張り意識や警戒心が強いので、お留守番中は自分がこのお家を守らなければ、と小さな頼もしい番犬になってくれます。
豆柴
柴犬のイメージ通り、飼い主さまに忠実な性格ですが、独立心もあります。飼い主さまといつも一緒にベタベタ過ごしたい、というよりも、自分の時間もきちんと落ち着いて過ごせる子が多いです。ただ、飼い主さまに対しては非常に聞き分けが良く懐く一方で、番犬といわれるように警戒心が強く神経質な面もあります。きちんとしつけを行わないままに長時間のお留守番は盛大ないたずらをしてしまう可能性もあります。まずは短時間からしっかりトレーニングを行い、ならしていきましょう。
シーズー
どちらかというと警戒心が薄く、初めて会う犬や自分より大きな犬ともすぐ仲良くできるなど、非常に社交的でフレンドリーな性格です。とてもマイペースな性格で、さっきまで夢中で遊んでいたくせに、飽きると急にそっぽを向いたりしますが、それもシーズーの可愛さの一つです。一人の時間も、うとうとしたり、気が向いたらおもちゃで遊んだりと、自分なりに楽しく過ごせる子が多いようです。
ペキニーズ
まるで猫のような性格、と表現されるほどとってもマイペースな性格をしています。一緒にいる時間さえも、急に甘えに来たかと思うと、いつの間にかどこかに行ってしまい一人遊びを始めるような、自由気ままな性格をしています。常にゆったり自分の世界を大切にしているようなタイプで、独立心も高いのでお留守番も得意であるといわれています。
パグ
ひょうきんな見た目そのままの性格で、とっても人懐っこく遊ぶことが大好きです。遊ぶことが大好きなので、自分で楽しい遊びを見つけては熱中し、一人でも上手に遊んでくれます。飼い主さまにはとても忠実で甘え上手ですが、依存体質という訳ではないので、お留守番には比較的向いているといえます。
初心者も必見。愛犬の留守番、留守番時間についてよくある質問
愛犬のお留守番や留守番時間についてよくある質問は、以下の通りです。これから初めてワンちゃんを飼う方もぜひ参考にしてみてください。
- 愛犬を留守番させるのはかわいそう?
- 子犬でも長時間の留守番はできる?
- 成犬でのお留守番の注意点は?
外出でワンちゃんを一人にしてしまいがちな方は、基本的なポイントを押さえていきましょう。ここからは、それぞれの質問に回答します。
愛犬を留守番させるのはかわいそう?
愛犬を一人にすることが心苦しいと思う飼い主は少なくありませんが、適切な環境下であれば留守番は問題ありません。ワンちゃんは、安全で快適な空間があれば、飼い主が不在の時も穏やかに過ごすことができます。
愛犬が安心して留守番できるよう、居心地の良い場所や十分な水、退屈しないためのおもちゃなどを用意しましょう。愛犬がリラックスできる環境を整えることで、双方がストレスなく日常生活を送ることができます。
子犬でも長時間の留守番はできる?
子犬は成犬より頻繁に排泄する必要があり、また成長過程で不安を感じやすい時期があります。そのため、長時間の留守番はストレスや問題行動の原因となる可能性があります。
やむを得ず長時間家を空ける場合は、同居者以外の信頼できる家族や友人、専門のペットシッターに途中で世話を頼むなどの対策が望ましいでしょう。徐々に留守番の時間を延ばしていき、子犬のペースに合わせて慣れさせていくことが大切です。
成犬でのお留守番の注意点は?
成犬であっても、長時間のお留守は時に不安やストレスの原因となることがあります。まずは、愛犬がリラックスできる環境を整えてあげましょう。
お留守番できる時間について、成犬で一般に推奨される時間は6~8時間程度と言われています。
やむを得ず、半日以上など長時間家を空ける場合は、子犬同様、同居者以外の信頼できる家族や友人に様子をみてもらうか、専門のペットシッターの利用やペットホテルの1日利用を検討してみましょう。外出先でワンちゃんのみ数時間預かってくれるサービスもありますので、外出先でのサービスを調べてみるのもいいですね。
それが難しい場合には、見守りカメラやタイマー付きの自動給餌機を活用し、ワンちゃんがなるべく寂しさやストレスを感じることのないよう工夫するのも一つの方法です。
いずれにしても愛犬の健康状態や個性を考慮しつつ、安全で快適な環境作りを心掛けることが重要です。