運動量が少なめのワンちゃん特集
目次
はじめに
共働き世帯や一人暮らしでワンちゃんのお迎えを考えている方にとって、特に気になる点としては、毎日お散歩に行けるだろうか、という点かと思います。せっかくペットをお迎えしても、お散歩に行く時間が十分に確保できないとなると、運動不足からストレスをためたり、体調を崩してしまうことに繋がります。
今回は、毎日2-3時間のお散歩は難しい、共働きや一人暮らしのため一日1回しか行けそうにない、と考えている方のために、運動量が比較的少なめな犬種をご紹介します。
大前提として
ここで注意して頂きたいのが、運動量が少ないからと言って、一切お散歩に行かなくてよい、ということではありません。ペットの健康維持や生活の質向上のためには、日常的なお散歩や運動は必要です。お散歩には、歩かせて運動をさせること以上の意味があります。外の世界で色々なものを目にし、様々な刺激を受けることが非常に重要な意味を持ちます。実際にあまりお散歩に行かないワンちゃんは、その刺激の少なさからシニアになると認知症を発症しやすいとも言われています。
お散歩は短時間で良いのでできるだけ毎日、最低でも2日に1回は行ってあげてください。
天候やお仕事の都合でお散歩に行けない日は、ボールなどのおもちゃ遊びをすることで、室内でも運動をさせるようにしましょう。天気がいい日はカバンやバギーなどに乗せて、おうちの近所をぐるっと一周するだけでもよい気分転換になりストレス解消になります。
運動量が比較的少ない犬種
ペキニーズ
中国宮廷育ちの愛玩犬で、体は小さくても堂々としています。おっとりとした性格でマイペースな子が多く、まるで猫のような性格と称されることも多いです。ちょっぴり頑固で気まぐれな一方で、飼い主さまに対してはとっても甘えん坊で独り占めしたがる、という可愛い性格に振り回されつつ、とことんハマってしまう方が多いです。まるで猫のよう、と称されることからも分かるように、ペキニーズ自身はそれほど運動が得意ではありません。中にはお散歩が好きな子もいますが、気分が乗らないときは頑なに拒否するような性格です。どちらかというと家の中でのんびりと暮らすことを望むワンちゃんです。
チワワ
世界最小の犬というだけあり、小柄な身体でそれほど多くの運動量を必要としないため、大型犬のように毎日決まった時間の運動や散歩は必要ではありません。運動量の面で言うと必ず散歩は必要ではないものの、エネルギッシュで好奇心は強いため、短時間でもよいので1日1回は外の空気に触れさせてあげて、10分-15分程度外に連れて行ってあげると良いでしょう。体力が消耗しやすい小型犬のため、一人暮らしの方や集合住宅の方でも飼いやすいといわれています。
シーズー
シーズーは小型犬のため、そこまで多くの運動量は必要ありません。お散歩中は、ダッシュをしたり、リズミカルに歩く感じではなく、寄り道しながらゆっくり歩く印象があります。おっとりした性格の子が多く、愛嬌ある表情が昔から人気です。マズル(鼻先)が短く、ほえ声は響きにくいと言われています。甘え上手で社交的な性格のため、誰とでも仲良くできます。マイペースさも持ち合わせており、さっきまで楽しそうに遊んでいたのに自分が飽きると急にそっぽを向く、というような気まぐれさも見られますが、それもシーズーの可愛さのひとつです。
マルチーズ
身体が小さい小型犬のため、室内で遊んであげるだけでも充分な運動量を確保することができます。必ずしもお散歩が必要ないマルチーズですが、気分転換やストレス発散も兼ねて、1日2回、1回につき10~20分ほどのお散歩に出かけるのが好ましいでしょう。性格も素直で甘えん坊な子が多く、飼い主さまに対して従順な性格をしています。飼い主さまのことが大好きな一方で、ちょっぴり寂しがり屋なので、できるだけ一緒にいる時間を作ってあげられる方に向いているでしょう。抜け毛や体臭は少なく、初心者にも飼いやすいと言われてます。
チワマル
通常のチワワよりも、より小さい子が多いので、居住スペースの広さにかかわらず飼いやすいでしょう。小型な身体でそれほど多くの運動量は必要としないので、毎日お散歩に行けるか不安、という方や、年配の方にも向いています。また、マルチーズのいい面であるシングルコートを引き継いでいるため、抜け毛は少なく、家や服が毛だらけになるということはありません。ただし、マルチーズとチワワ特有の涙ヤケのしやすい体質を受け継いでいるので、こまめにお手入れをしてあげる必要があります。