毎日のお掃除は楽!抜け毛が少ないワンちゃん特集
目次
はじめに
一緒に暮らすなかで、意外と大きな負担となるのがペットの抜け毛。黒い服など着ようものなら、まさに毛だらけ…そんなことも少なくありません。ただし、この抜け毛についても犬種によって大きな差があります。必ずしも全てのワンちゃんが抜け毛が多いわけではありません。
抜け毛が少ない一方で、毛が伸び続けてしまうため、毎月のトリミングが不可欠な犬種もいます。
抜け毛が多いワンちゃんをお迎えすると、1日2回、朝と晩に掃除機をかけてもフィルターがいっぱいになってしまうほどです。
一方で、抜け毛が少ないワンちゃんの場合は、毎日のお掃除は楽になりますが、毎月トリミングサロンに連れていく必要があり、地域差もありますが都度5,000~10,000円の費用が発生します。
このように、抜け毛の有無で日々の手間や毎月必ず発生するコストも変わってきます。はじめてワンちゃんをお迎えする方にとっては、これらも気になるところですよね。
今回は、比較的抜け毛が少ないワンちゃんたちをご紹介します。ぜひ犬種選びの参考にしてみてください。
そもそも毛が抜けやすい、毛が抜けづらいって何の違い?
品種によって抜け毛の量には大きな差があるのですが、これはずばり、被毛の構造の違いによる換毛期の有無の違いになります。ワンちゃんの被毛の構造は、種類によってシングルコート、ダブルコートの二つのタイプに分かれます。この構造によって、毛周期(毛が生え変わる周期)はそれぞれ異なり、抜け毛の量も異なります。
シングルコート(毛が抜けにくい)
アンダーコートがなく、オーバーコートだけの被毛のことを指します。オーバーコートとは体の表面にある毛で、アンダーコートより硬いです。トイプードル、ヨークシャーテリア、マルチーズなどが代表的な犬種です。シングルコートの犬種は、皮膚表面を保護するアンダーコートがないため、風も通しやすく寒さに弱い傾向があります。夏毛や冬毛といった区別がなく、1年通して少しずつ生え変わるため、ごっそりと毛が抜ける換毛期はなく、抜け毛が少ない特徴があります。一方で、定期的にトリミングに行って、毛並みを整えてあげる必要があります。
ダブルコート(毛が抜けやすい)
オーバーコートとアンダーコートの二重の被毛のことを指します。アンダーコートとはオーバーコートの下に密生している被毛で、体温の保温や防水の役目を果たしています。ポメラニアンや豆しば、フレンチブルドッグやパグなどが代表的な犬種です。皮膚表面をやわらかい毛がおおっているため、冬の寒さには対応できるようになっていますが、アンダーコートの生え変わりによって体温調節を行っているため、季節の変わり目には大量の抜け毛が発生する点が特徴です。
毛が抜けづらい犬種
トイプードル
明るく活発で遊ぶことが大好きなトイプードル。小型犬No.1といわれるほど知能が高く、とてもしつけがしやすいです。サイズやカラーが豊富でいろいろなおしゃれが楽しめます。抜け毛や体臭も少ないので服や家の中が毛まみれになることは少なく、初心者向きと言われています。また、様々なカットが楽しめるので、テディーベアのようなカットをしてお散歩やお出かけを楽しまれている飼い主様が多くいらっしゃいますよ。
ヨークシャーテリア
愛称は「ヨーキー」。宝石のような美しい被毛を持つ、最も小さなテリアです。毛が抜けにくく、賢い性格のため、初めての方でも飼いやすい犬種です。子犬のころから2歳になるまでに7回ほど毛の色が変わります。性格は甘えん坊気質と聡明さを持ち合わせていて、非常に頭が良い犬種です。家族が大好きで飼い主さまに全力の愛情を傾けてくれますよ。
マルチーズ
細くてつやのある被毛、クルクルとした丸い目が特徴です。性格も素直で甘えん坊な子が多く、飼い主さまに対して従順な性格をしています。飼い主さまのことが大好きな一方で、ちょっぴり寂しがり屋なので、できるだけ一緒にいる時間を作ってあげられる方に向いているでしょう。抜け毛や体臭は少なく、初心者にも飼いやすいと言われてます。
マルプー
ミックス犬の中でも特に人気が高い小型犬です。マルチーズとトイプードルが両親なので、それぞれの親からたくさんの魅力を受け継いでいます。マルプーはふわふわとした被毛が特徴的ですが、両親のシングルコートを受け継いでいるため、比較的抜け毛が少なく、家中が毛だらけになるということはありません。一方で、毛の伸びるスピードが速いので、頻繁にトリミングが必要になります。
ミニチュアシュナウザー
もじゃもじゃとしたお爺さんの口髭のような飾り毛が特徴。毛は抜けにくく、明るく活発な性格をしています。非常に活動的な犬種で、小柄な身体でエネルギッシュに走り回ります。もともと狩猟犬であったこともあり、非常に頭が良く従順な犬としても知られています。誰よりも飼い主さまが一番であり、家族が大好きです。
シーズー
おっとりした性格の子が多く、愛嬌ある表情が昔から人気です。マズル(鼻先)が短く、ほえ声は響きにくいと言われています。甘え上手で社交的な性格のため、誰とでも仲良くできます。マイペースさも持ち合わせており、さっきまで楽しそうに遊んでいたのに自分が飽きると急にそっぽを向く、というような気まぐれさも見られますが、それもシーズーの可愛さのひとつです。抜け毛が少ないので、室内で飼育してもそこまで毛が気になることはありません。