ネコちゃんの性格は性別や種類で違う?タイプ別おすすめ猫種と選び方も解説

ペットと暮らす 2025.11.1

ネコちゃんの性格は性別や種類で違う?タイプ別おすすめ猫種と選び方も解説

「これから飼うネコちゃんの性格を知るには?」
「ネコちゃんの性格はどうやって決まるの?」
「男の子と女の子で性格は違う?」

ネコちゃんとの暮らしを考え始め、このような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

ネコちゃんの性格は大きく分けて、活発なタイプ、ノーマルなタイプ、シャイなタイプの3タイプがあります。ネコちゃんの性格を決めるのは、遺伝的な要素や、性別の違い、育った環境などが主な要因です。

この記事では、ネコちゃんの性格タイプや、性格を決める要素を解説します。また、性格のタイプごとにおすすめの猫種や、ライフスタイルに合わせた選び方にも触れています。

この記事を読めば、あなたにとって最高のパートナーとなるネコちゃんを見つけるためのヒントが得られるはずです。ぜひ最後までお読みください。

目次

  1. ネコちゃんの性格を決める要素
  2. ネコちゃんの性格タイプ
  3. 【活発なタイプ】代表的な猫種
  4. 【ノーマルなタイプ】代表的な猫種
  5. 【シャイなタイプ】代表的な猫種
  6. 愛猫の性格が変わることはある?考えられる要因と対処法
  7. ネコちゃんの性格を理解してたくさん思い出をつくろう

ネコちゃんの性格を決める要素

 ネコちゃんの性格を決める要素

ネコちゃんの性格は、主に以下のような要素が絡み合って形成されます。

  • 遺伝的な要素
  • 毛色・柄の違い
  • 性別の違い
  • 育った環境・年齢

これからご紹介する内容はあくまで傾向のひとつで、すべてのネコちゃんに当てはまるわけではありません。それを念頭に置きながら、参考にしてください。

要素1. 遺伝的な要素

ネコちゃんの性格は、親猫から受け継ぐ遺伝的な要素に影響されると言われています。特に、父猫の性格が子猫に強く遺伝する傾向があると考えられています。

たとえば父猫が穏やかな性格であれば、その子猫も同じように穏やかな性格になる可能性が高いようです。

また、アビシニアンは活発なタイプ、ペルシャはシャイなタイプといったように、特定の猫種ごとにある程度の性格の傾向が見られます。

一方で、さまざまな猫種の血が混ざっている混血のネコちゃんは、性格も多種多様です。特定のタイプに分類するのは難しく、その子ならではの個性的な性格を持つ場合も少なくありません。

要素2. 毛色・柄の違い

毛色・柄 性格の傾向
・フレンドリーで賢い傾向がある
・人懐っこく、落ち着いた性格の子が多い
・繊細でクールな一面を持つことが多い
・独占欲が強く、こだわりの強い子もいる
茶トラ ・社交的で元気、甘えん坊な性格が多い
・天真爛漫で、少し臆病な面もある
キジトラ ・警戒心が強く、慎重な行動をとることが多い
・一度心を許した相手には甘える子もいる

科学的に証明されているわけではありませんが、ネコちゃんの毛色や柄も性格に影響するという説もあります。昔からの言い伝えのようなものですが、ご興味を持たれた方のために簡単にご紹介しましょう。

たとえば黒猫は人懐っこく賢いとされ、白猫は少しデリケートな一面を持つと言われます。また、茶トラは明るく社交的、キジトラは慎重ですが一度懐くととても甘えん坊になる子も多いと言われています。

要素3. 性別の違い

性別もネコちゃんの性格に影響を与える要素のひとつです。もちろん個体差はありますが、男の子と女の子では傾向の違いが見られます。

一般的に、男の子のネコちゃんは縄張り意識が強く、活発で甘えん坊な性格が多いとされています。去勢手術をすると、より穏やかで子猫のような性格が続くケースもあるようです。

一方、女の子のネコちゃんは男の子のネコちゃんに比べてクールで自立心があり、慎重な行動をとる傾向があります。母性本能からくるものなのか、気まぐれでマイペースな一面が見られることも多いようです。

要素4. 育った環境・年齢

生後2週齢~7週齢の「社会化期」にどのような環境で育ったかは、その後の性格に大きな影響を与えます。

社会化期に、母ネコや兄弟ネコ、人間とたくさん触れ合うと、ほかのネコちゃんや人に対してフレンドリーな性格に育ちやすいとされています。反対に、この時期に触れ合う機会が少ないと、臆病で神経質な性格になる場合があります。

また、飼い主の接し方や、家庭が落ち着いた環境か賑やかな環境かといった点も、ネコちゃんの性格形成に関わる重要な要因です。

ネコちゃんの性格タイプ

 ネコちゃんの性格タイプ

ネコちゃんの性格は多種多様ですが、新しい環境への順応の仕方によって、大きく3つのタイプに分けられます。

性格タイプ 特徴 向いている人・家庭
活発なタイプ 常に遊びたがりで、好奇心旺盛 時間に余裕がある人、アクティブな家庭
ノーマルなタイプ 新しい人や環境に適応力がある 社交的な人、程よく人の気配がある家庭
シャイなタイプ 人見知りで、警戒心が強い 静かな環境を好む人、穏やかな家庭

これからネコちゃんをお迎えしようと考えている方は、どのタイプが自分の生活に合いそうか想像しながらお読みください。

性格1. 活発なタイプ

活発なネコちゃんは、人や新しい環境にすぐに馴染める、好奇心旺盛で遊び好きなタイプです。

物怖じせず、自分から人にすり寄ってきたり、抱っこをねだったりと、積極的にコミュニケーションをとろうとします。常にエネルギッシュで、おもちゃで遊ぶのが大好きです。

活発なタイプのネコちゃんは、時間に余裕がある人や、アクティブな家庭に向いています。

性格2. ノーマルなタイプ

ノーマルなタイプのネコちゃんは、バランスの取れた子が多いのが特徴です。

初対面の相手や新しい場所では、初めは少し慎重に様子をうかがいますが、安全だとわかると徐々に心を開きます。慣れた相手には自分から近づいて甘えたり、遊びに誘ったりすることもあります。

ノーマルなタイプのネコちゃんは落ち着いているため、多くの家庭に馴染めるでしょう。

性格3. シャイなタイプ

シャイなネコちゃんは、人や新しい環境に対して恐怖心や警戒心が強く、慣れるまでに時間が必要です。しかし、根気よく穏やかに接することで、少しずつ信頼関係を築けます。

心を許した相手には、深い愛情を見せてくれるなどの変化も見られます。シャイなタイプのネコちゃんは、静かな環境を好む人や、時間をかけて慣れさせてあげられる穏やかな家庭に向いています。

【活発なタイプ】代表的な猫種

 【活発なタイプ】代表的な猫種

ここからは、タイプごとの代表的な猫種を紹介します。ただし、紹介している猫種がそのタイプに必ずしも当てはまるわけではないので、あくまで例として参考にしてください。

活発なタイプの代表的な猫種は、以下の通りです。

  1. アビシニアン
  2. ベンガル
  3. マンチカン

エネルギッシュで遊び好きなネコちゃんは、一緒にアクティブに過ごしたいと考えている方におすすめです。それぞれの猫種を紹介します。

1. アビシニアン

アビシニアンは、人懐っこく甘えん坊で、飼い主に忠実な性格です。賢くしつけもしやすいため、初めてネコちゃんをお迎えする方にもおすすめです。

温厚で穏やかな性格ですが、好奇心旺盛で遊ぶのが大好きで活発な面もあります。キャットタワーを設置したり、毎日15分程度は集中的に遊んであげたりする時間を設けるとよいでしょう。

2. ベンガル

ベンガルは、野生的なヒョウ柄が特徴で、家族には愛情深く甘えん坊な性格です。ただし、気分が乗らないときにベタベタされるのは好まない、いわゆる「ツンデレ」な一面も見られます。

運動量が多いため、走り回れる広いスペースや上下運動ができるキャットタワーの設置が不可欠です。ネコちゃんには珍しく水遊びを好む子もいるため、お風呂場など水回りの事故には注意が必要です。

ベンガルの一覧はこちら

3. マンチカン

短い足が愛らしいマンチカンは、明るく甘えん坊な性格です。ワンちゃんのように人懐っこく、飼い主のことが大好きで、人の言葉をよく理解する賢さもあります。

社交的で環境の変化にも順応しやすいため、初めてネコちゃんをお迎えする方にも向いています。たくさんスキンシップをとりたいと考えている方にぴったりの猫種です。

マンチカンの一覧はこちら

【ノーマルなタイプ】代表的な猫種

 【ノーマルなタイプ】代表的な猫種

ノーマルなタイプのネコちゃんは、穏やかで順応性が高く、誰とでも仲良くできる子が比較的多いのが特徴です。代表的な猫種は、以下の通りです。

  1. メインクーン
  2. スコティッシュフォールド
  3. エキゾチックショートヘア

小さな子どもがいるご家庭や、初めてネコちゃんをお迎えする方にも向いています。ここでは、それぞれの猫種について解説します。

1. メインクーン

メインクーンは「穏やかな巨人」という愛称で知られており、大きな体とは対照的に、温厚で協調性が高い性格です。

ほかのペットや、小さな子どもにも優しくできる子が多いため、多頭飼いや子どもがいる家庭にも馴染めるでしょう。

2. スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは、飼い主のことが大好きで、いつもそばに寄り添っていたがる甘えん坊な性格です。寂しがり屋な一面もあり、長時間の留守番が続くとストレスを感じる場合もあります。

穏やかな性格で一緒に過ごしやすいネコちゃんですが、たくさんスキンシップをとってあげるとさらによい関係を築けます。

スコティッシュフォールドの一覧はこちら

3. エキゾチックショートヘア

エキゾチックショートヘアはペルシャの特徴を受け継いだ、のんびりマイペースで平和主義な性格です。甘え上手で人見知りも少ないため、初めての方や多頭飼いにも向いています。

もの静かでほとんど鳴かないため、集合住宅でも飼いやすいネコちゃんだと言えるでしょう。

【シャイなタイプ】代表的な猫種

 【シャイなタイプ】代表的な猫種

シャイなタイプのネコちゃんは、もの静かでデリケートな一面があります。代表的な猫種は、以下の通りです。

  1. ロシアンブルー
  2. ペルシャ
  3. ヒマラヤン

上記のネコちゃんは、落ち着いた環境で、ゆっくりと信頼関係を築きたい方に向いています。ここでは、それぞれの猫種を解説します。

1. ロシアンブルー

ロシアンブルーはもの静かな性格ですが、飼い主と認めた相手には忠実で、愛情深い一面を見せます。その一方で、プライドが高く警戒心も強いため、初対面の人にはクールな態度をとることがあります。

怖がりで繊細な気質のため、騒がしい環境は苦手です。賢くしつけもしやすいため、マンションなど、落ち着いた環境で暮らしたい方に適しています。

ロシアンブルーの一覧はこちら

2. ペルシャ

優雅で落ち着いた雰囲気のペルシャは、おとなしくゆったりとした性格で、単独で静かに過ごすことを好みます。人と適度な距離を保つのが上手で、過度なべたつきを好まないため、自立した関係を築きたい方に向いています。

運動量は比較的少ないため、広い飼育スペースは必ずしも必要ではありません。ただし、運動不足にならないよう、フードの管理や適度な遊びを心がけることが重要です。

ペルシャの一覧はこちら

3. ヒマラヤン

ペルシャとシャムの交配によって生まれたヒマラヤンは、おっとりとしており、優しい性格の持ち主です。もの静かで、ひとりで静かに過ごすことを好む面がありますが、ほかのペットや小さい子どもとも仲良くできます。

自立心も高いため、留守番など、ひとりでも落ち着いて過ごせますが、飼い主には甘えん坊な一面も見せる、魅力的な猫種です。

愛猫の性格が変わることはある?考えられる要因と対処法

 愛猫の性格が変わることはある?考えられる要因と対処法

穏やかだった愛猫が急に攻撃的になるなど、性格が変化した場合には、以下の3つの要因が考えられます。

  1. ストレスや環境の変化
  2. 年齢による自然な変化
  3. 病気のサイン

ここでは、それぞれの要因について解説します。

要因1. ストレスや環境の変化

具体例 引っ越しや模様替えなどをきっかけに社交的でなくなった
対処法 安心できる場所を用意する

ネコちゃんは敏感な動物で、環境の変化に強いストレスを感じる場合があります。たとえば引っ越しや模様替え、家族構成の変化などは、ネコちゃんにとって大きなストレス要因です。

ストレスを感じると、社交的だったネコちゃんが隠れがちになったり、威嚇するようになったりと、行動に変化が見られるケースがあります。

この場合、ネコちゃんが安心できる静かな隠れ場所を用意し、普段の生活リズムをできるだけ崩さないようにすることが大切です。無理に構おうとせず、ネコちゃんから近づいてくるのを待ちましょう。

要因2. 年齢による自然な変化

具体例 成猫になって落ち着いた。高齢猫期に入って甘えん坊・頑固になった
対処法 年齢に応じた生活環境を整える

ネコちゃんも人間と同じように、年齢を重ねることで性格に変化が見られる場合があります。

子猫の頃は好奇心旺盛で活発ですが、1歳を過ぎる頃から徐々に落ち着いていきます。さらに高齢猫期に入ると、活動量が減って甘えん坊になる子もいれば、頑固になったり、夜鳴きをしたりする子も珍しくありません。

これは自然な変化なので、受け入れてあげましょう。特にシニア猫には、段差を減らしたり、快適な寝床を用意したりと、年齢に合わせた生活環境を整えるのが重要です。

要因3. 病気のサイン

具体例 急に体を触られるのを嫌がるようになった。攻撃的になった
対処法 早めに動物病院を受診する

性格の急激な変化は、病気やケガによる痛みや不快感が原因である可能性も考えられます。体を触られるのを急に嫌がるようになったり、攻撃的になったりするなどの変化は、病気のサインかもしれません。

ネコちゃんは不調を隠す習性があるため、飼い主が気づいたときには症状が進行していることも少なくありません。いつもと違う様子が見られたら、できるだけ早く動物病院を受診し、獣医師の診断を仰ぎましょう。

ネコちゃんの性格を理解してたくさん思い出をつくろう

 ネコちゃんの性格を理解してたくさん思い出をつくろう

ネコちゃんの性格は、遺伝や性別、毛色などの先天的な要素と、育った環境や飼い主との関わり方などの後天的な要素が影響します。ネコちゃんをお迎えしようと考えている方は、一般的な性格の傾向を参考にしつつも、愛猫の個性と向き合うことが大切です。

活発なタイプやシャイなタイプなど、どの性格にも、その子ならではの魅力があります。大切なのは、その子の性格を深く理解し、ありのままを受け入れることです。

もし愛猫の性格が変わったと感じたら、変化の理由を考えることが大切です。ストレスのサインだったり、病気が隠れていたりする可能性もあります。日々の様子をよく観察し、必要であれば動物病院に相談するなど、適切に対応してあげましょう。

これからネコちゃんをお迎えしようと考えている方は、ぜひこの記事で紹介したポイントを参考にしてください。

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