猫アレルギーでも飼える猫種は?お迎え前にすべきことと対策を紹介
「猫アレルギーでもネコちゃんは飼える?」
「アレルギー反応が出にくいネコちゃんはいる?」
「猫アレルギーの症状を軽減する方法はある?」
猫アレルギーでも飼えるネコちゃんを探している方には、このような疑問があるのではないでしょうか。
アレルギー反応が全く出ないネコちゃんはいませんが、比較的アレルギー症状が出にくい傾向にある猫種もあります。
この記事では、猫アレルギーでも飼いやすいネコちゃんについて解説します。また、猫アレルギーの症状を軽減するための対策についても触れています。
この記事を読めば、ネコちゃんを迎える際どのような準備をすればよいか、どんなネコちゃんが向いているかがわかるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
目次
- そもそも猫アレルギーとは?
- 猫アレルギーでも飼えるネコちゃんの特徴
- アレルギーになりにくいと言われる猫種6選
- 猫アレルギーの人がネコちゃんをお迎えする前にすべきこと
- 猫アレルギーの症状を軽減するための対策
- 猫アレルギーでも飼える猫種を探して快適に暮らそう
そもそも猫アレルギーとは?
猫アレルギーとは、ネコちゃんに含まれる特定のタンパク質に対して免疫システムが過剰に反応する状態のことです。ネコちゃんと接触したり、ネコちゃんがいる環境で過ごしたりすると、症状があらわれます。
ネコちゃんを飼っていなくても症状が出るケースも珍しくありません。たとえば、衣類や家具にネコちゃんの毛やフケが付着すると、それらを通じてアレルゲン(原因物質)に触れることがあります。
ここでは、猫アレルギーの主な症状と原因、猫アレルギーかどうか確かめる方法を紹介します。
猫アレルギーによる主な症状
| 項目 | 主な症状 |
|---|---|
| 鼻 | くしゃみ、鼻水、鼻づまり |
| 目 | 目のかゆみ、充血、涙目 |
| 呼吸器 | 咳、喉の違和感、喘息、呼吸困難 |
| 皮膚 | じんましん、かゆみ、湿疹 |
猫アレルギーによる症状は、軽度のものから重度のものまであります。
軽度の場合に多いのは、くしゃみや目のかゆみ、咳などの花粉症のような症状です。また、アトピー性皮膚炎を起こして、皮膚にかゆみが出る場合もあります。
症状が重度になると、喘息や呼吸困難に陥り、命に関わる危険性もあります。
猫アレルギーの主な原因
猫アレルギーの主な原因は、「Fel d 1(フェルディーワン)」というタンパク質です。このタンパク質は、ネコちゃんの皮脂や唾液などに含まれます。
Fel d 1は非常に軽く、広範囲に拡散しやすい特徴があります。特に広がりやすいのが、ネコちゃんが毛づくろいをするときです。
毛づくろいによってFel d 1がネコちゃんの体表に広がり、空気中を浮遊してアレルギー反応を引き起こしやすくなります。
猫アレルギーかどうか確かめる方法
猫アレルギーかどうかは、病院で検査を受けることで確認できます。見た目や症状だけで判断するのは難しいため、問診に加えて血液検査や皮膚テストなどの検査をおこなうのが一般的です。
血液検査では、Fel d 1に対するIgE抗体があるかどうかを調べます。皮膚テストでは、皮膚に微量のアレルゲンを垂らし、その反応からアレルギーかどうかを確認します。
猫アレルギーだと思っていても、実際は別のアレルゲンが原因であるケースも少なくありません。自己判断せず、一度医師に相談してみましょう。
猫アレルギーでも飼えるネコちゃんの特徴
前提として、全くアレルギー反応が出ない猫種はありません。しかし、比較的アレルギー症状が出にくい傾向にあるネコちゃんがいるのも事実です。
特に、以下のような特徴があるネコちゃんは、猫アレルギーでも飼える可能性があります。
- 原因物質である「Fel d 1」の分泌量が少ない
- 抜け毛が少なくアレルゲンが室内に広がりにくい
- 短毛種でブラッシングやシャンプーがしやすい
ここからは、それぞれの特徴について解説します。
特徴1. 原因物質である「Fel d 1」の分泌量が少ない
主な原因であるFel d 1の分泌量が少ないネコちゃんは、猫アレルギーがあっても比較的飼いやすいでしょう。
Fel d 1はネコちゃんの皮脂や唾液などに含まれ、毛づくろいをすることでネコちゃんの体表に広がります。そのため、Fel d 1の分泌量が少ない猫種であれば、さらされる原因物質の量を抑えられる可能性があるため、症状が出にくいと考えられます。
特徴2. 抜け毛が少なくアレルゲンが室内に広がりにくい
抜け毛が少ない猫種も、抜け毛が多い猫種に比べると飼いやすいと言えます。抜け毛が少ないほうが、アレルゲンとなる毛やフケが室内に広がりにくいためです。
シングルコートの猫種は、ダブルコートの猫種に見られる換毛期がありません。そのため、年間を通じて抜け毛が少なめです。
毛のないヘアレスキャットも、抜け毛が少ない猫種です。全く毛が生えていないわけではありませんが、一般的なネコちゃんに比べると飼いやすいと言えます。
特徴3. 短毛種でブラッシングやシャンプーがしやすい
ブラッシングやシャンプーがしやすい短毛種も、飼いやすいと言われています。
長毛種は毛が長いため絡まりやすく、頻繁なブラッシングが必要ですが、短毛種は長毛種に比べてブラッシングやシャンプーがしやすいのが特徴です。定期的なお手入れがしやすいと、アレルゲンが広がりにくい状態を保ちやすいため、症状を抑えやすいでしょう。
アレルギーになりにくいと言われる猫種6選
猫アレルギーになりにくいと言われている猫種は、以下の通りです。
- サイベリアン
- ロシアンブルー
- デボンレックス
- ベンガル
- コーニッシュレックス
- バリニーズ
ただし、アレルギー反応の有無については、猫種だけで判断せず、実際にネコちゃんと触れ合って確認することをおすすめします。
ここからは、それぞれの猫種の特徴を解説します。
サイベリアン
サイベリアンは、猫アレルギーに配慮したい方から注目されている猫種のひとつです。一部の研究では、ほかの猫種に比べてFel d 1が少ない傾向にあると報告されています。
ただし、Fel d 1の量には個体差があり、すべての方にアレルギー反応が出ないわけではありません。
また、サイベリアンは長毛種のため抜け毛が多く、毎日のブラッシングが必要です。ブラッシングの時間はネコちゃんと飼い主のスキンシップにもつながるため、定期的に取り組みましょう。
ロシアンブルー
科学的根拠が示されているわけではありませんが、ロシアンブルーもFel d 1が比較的少ないとされている猫種です。ただし、前述したようにFel d 1の量には個体差があり、アレルギー反応が出る可能性もあります。
ロシアンブルーは短毛種ですが、ダブルコートであるため年に2回ある換毛期には抜け毛が増える傾向があります。普段は比較的お手入れしやすい猫種ですが、こまめにブラッシングして抜け毛やアレルゲン対策を心がけましょう。
デボンレックス
デボンレックスは、短くカールした被毛が特徴のネコちゃんです。抜け毛が比較的少ないことから、室内に毛が舞いにくい猫種として知られています。
デボンレックスは、アンダーコート主体のシングルコートです。アレルギー対策として定期的なお手入れは必要ですが、被毛が非常に短く皮膚がデリケートなため、ブラッシングは週に数回を目安にやさしくおこないましょう。
また、皮脂の分泌がやや多い傾向にあるとされているため、皮膚の状態に応じて月に1回程度のシャンプーを検討するとよいでしょう。
ベンガル
ベンガルは被毛が短く密に生えており、皮脂の分泌も比較的少ないのが特徴です。アレルゲンの拡散を抑えやすいため、猫アレルギーに配慮したい方にも注目されている猫種です。
抜け毛は少ないものの、換毛期になると毛の抜ける量が増えます。普段は3日に1回、換毛期には1日1回を目安に、定期的にブラッシングをおこないましょう。
コーニッシュレックス
コーニッシュレックスは、全身が短い巻き毛で覆われている猫種です。抜け毛が比較的少ないことから、室内に毛が舞いにくいとされています。
被毛が短く皮膚がデリケートなため、毎日または数日に1回を目安に、やさしくブラッシングしましょう。比較的お手入れしやすい猫種ですが、皮膚トラブルが起こりやすい傾向にあるとも言われているため、ブラッシングの際は皮膚の状態もあわせて確認することが大切です。
バリニーズ
バリニーズは、シルクのような手触りの美しい被毛が特徴の猫種です。一部ではFel d 1が比較的少ないとされており、猫アレルギーに配慮したい方から注目されています。
ただし、Fel d 1の分泌量には個体差があるため、アレルギー症状が出る可能性が全くないわけではありません。
シングルコートで比較的抜け毛が少ないのもバリニーズの特徴です。アレルギー対策や美しい毛並みを保つために、ブラッシングは毎日または週2〜3回程度を目安におこないましょう。
猫アレルギーの人がネコちゃんをお迎えする前にすべきこと
猫アレルギーの方は、ネコちゃんをお迎えする前に病院で検査を受けることをおすすめします。また、検査の結果陰性だったとしても、不安であれば実際にネコちゃんと触れ合ってみて、アレルギー反応が出ないか確認してみるという方法もあります。
ここでは、猫アレルギーの人がネコちゃんをお迎えする前にすべきことについて解説します。
1. 病院でアレルギー検査を受ける
猫アレルギーやその可能性がある方は、ネコちゃんを飼う前に検査を受けましょう。家族で暮らしている場合は、一緒に検査を受けてもらうことをおすすめします。
多くの場合、検査は皮膚科やアレルギー科などで受けられます。方法としては、先にご紹介したように、血液検査や皮膚テストなどの検査をするのが一般的です。
自己診断ではなく、医師の診察を受けて飼っても問題ないか相談してみるとよいでしょう。
2. 実際にネコちゃんと触れ合ってみる
検査を受けて陰性だった場合でも、実際にネコちゃんと触れ合ってみると安心です。触れ合ってみたら症状が出たというケースもあります。
身近にネコちゃんを飼っている方がいる場合は、ネコちゃんと触れ合わせてもらいましょう。ネコちゃんを飼っている知人がいなくても、猫カフェなどを訪れて触れ合ってみることで、自分のアレルギー反応を確認できます。
可能であれば、アレルゲンの分泌量が少ないとされる猫種と触れ合うのがよいでしょう。
猫アレルギーの症状を軽減するための対策
症状を軽減する方法として、以下のような対策があります。
- 寝室には入れず生活空間を分ける
- こまめに掃除し空気清浄機を活用する
- 定期的なシャンプーとブラッシングをおこなう
- 健康管理でフケや抜け毛を予防する
ここからは、それぞれの対策について解説します。
対策1. 寝室には入れず生活空間を分ける
ネコちゃんは、基本的には寝室に入れないようにしましょう。生活空間を分ける工夫で、アレルゲンとの接触を減らせます。
特に、寝室は家の中でも長時間過ごす空間です。寝具にアレルゲンが付着すると、寝ている間に吸い込んでしまい、症状が悪化する可能性があります。
対策2. こまめに掃除し空気清浄機を活用する
こまめな掃除は、アレルゲンを除去するために重要です。ネコちゃんの抜け毛やフケが落ちていると、そこからアレルゲンが付着してアレルギー症状が出やすくなります。床や家具を定期的に拭き掃除すれば、アレルゲンの蓄積を防げます。
掃除機は、HEPAフィルターつきのものがおすすめです。HEPAフィルターは性能が高く、空気中に含まれる微粒子を高確率で集められます。
また、空気清浄機を使用して、室内の空気を清潔に保つことも効果的です。空気中を浮遊しているアレルゲンを集め、体内に取り込むのを防げます。
対策3. 定期的なシャンプーとブラッシングをおこなう
ネコちゃんのシャンプーやブラッシングを定期的におこなうと、アレルゲンを含む抜け毛やフケを減らせます。ネコちゃんのシャンプーに自信がない方は、プロのトリマーにお願いするとよいでしょう。
なお、シャンプーやブラッシングの頻度は猫種や皮膚の状態によって異なります。頻度が分からない場合は、獣医師に相談すると安心です。
対策4. 健康管理でフケや抜け毛を予防する
ネコちゃんの健康管理も、アレルゲンの量を減らすために重要です。
おやつばかりあげるなど、栄養に偏りがあるとフケが多くなり、アレルギー反応が出やすくなる可能性があります。総合栄養食を主食にし、バランスの取れた食事を与えましょう。アレルゲンを中和する効果のあるキャットフードを選ぶことも1つの方法です。
また、ネコちゃんがストレスを抱えることで、抜け毛が増えるケースもあります。適度な運動ができるよう環境を整え、ストレスを軽減させてあげましょう。
猫アレルギーでも飼える猫種を探して快適に暮らそう
アレルギー反応が全く出ない猫種はいませんが、一部にはアレルギー症状が出にくい猫種もいます。
猫アレルギーの主な原因は、ネコちゃんの皮脂や唾液などに含まれるFel d 1という物質です。抜け毛やフケを通じて空気中を浮遊し、体内に取り込むことで反応が出ます。
症状を抑えるには、寝室に入れないなど、生活空間を分ける工夫が必要です。こまめに室内を掃除し、定期的なお手入れをしてあげるのも有効です。
ネコちゃんをお迎えする前に、病院で検査を受けることをおすすめします。また、ネコちゃんを飼っている知り合いに協力してもらったり、猫カフェを利用したりして、ネコちゃんと触れ合ってみるのもよい方法です。
これらを理解して準備すれば、安心してネコちゃんとの生活をスタートできるでしょう。ぜひ参考にしてください。

