一人暮らしでネコちゃんを飼うには?心構えや費用、留守番について解説
「一人暮らしでもネコちゃんは飼える?」
「初期費用と毎月の維持費ってどれくらいかかるの?」
「連休や出張で数日家を空けるときはどうすればいい?」
ネコちゃんのお迎えを検討している一人暮らしの方は、このような疑問があるのではないでしょうか。ネコちゃんと一緒に暮らすには、ペット可の物件に住んでいることや、お世話を続けられる経済的な余裕があることが重要なポイントです。
この記事では、一人暮らしでネコちゃんを飼うための条件や注意点を解説します。また、具体的な費用や、部屋のレイアウトについても触れています。
この記事を読めばお迎えに必要な条件が分かり、準備に取りかかれるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
目次
- 一人暮らしでネコちゃんを迎えるための大切な心構え
- 一人暮らしでネコちゃんを飼うためのポイント
- ネコちゃんを飼うのに必要な費用
- 留守番や不在時の対策と注意点
- 一人暮らしの部屋で愛猫と快適に暮らすためのレイアウトの工夫
- 一人暮らしに向いているネコちゃんの特徴
- 一人暮らしでネコちゃんを迎えるなら万全の準備を
一人暮らしでネコちゃんを迎えるための大切な心構え
ネコちゃんを家族として迎える前に、以下の3つの心構えを理解する必要があります。
- 最後まで責任を持って世話をする覚悟を持つ
- ネコちゃん中心の生活スタイルへの変化を知る
- ネコちゃんの習性をしっかりと理解する
命を預かる重みを認識し、ネコちゃんとの生活を具体的にイメージしてみましょう。
心構え1. 最後まで責任を持って世話をする覚悟を持つ
ネコちゃんをお迎えする前に、生涯にわたって世話をする覚悟を持ちましょう。一般社団法人ペットフード協会の調査によると、ネコちゃんの平均寿命は16歳です(出典:犬猫平均寿命の推移|一般社団法人ペットフード協会)。長い期間、毎日の食事の準備やトイレ掃除、健康管理を継続する必要があります。
ネコちゃんを飼い続けるのが困難になる理由として、飼い主の病気や入院によりお世話ができなくなるケースが挙げられます。また、転勤や海外赴任などで、一緒に暮らすのが難しくなることもあるかもしれません。
ネコちゃんが病気をしたり、介護が必要になったりすれば、医療費やお世話にかかる必要が増えることもあります。そうした状況になったとしても、家族として最後まで責任をもって寄り添う覚悟が必要です。
ネコちゃんにとって、飼い主は日々の暮らしを支える存在です。将来的に結婚や転勤などのライフイベントが発生した場合でも、ネコちゃんと一緒に暮らす方法を考え抜く必要があります。
心構え2. ネコちゃん中心の生活スタイルへの変化を知る
ネコちゃんを迎えると、日々のスケジュールや優先順位が大きく変化します。仕事終わりの飲み会では帰宅時間が遅くならないよう調整したり、休日はネコちゃんと遊ぶ時間を優先的に確保したりする必要があります。また、長期間の旅行や出張に事前の調整が必要になるほか、日々の暮らしの中で室内の環境に気を配る場面が増えていくでしょう。
自分中心の生活から、ネコちゃんの健康と安全を第一に考える生活へシフトします。自分のための時間よりも、ネコちゃんと過ごす時間のほうが長くなるかもしれませんが、その分だけネコちゃんとの絆は深まるでしょう。この変化を前向きに受け入れ、楽しめるかどうかが、ともに幸せに過ごしていくためのポイントとなります。
心構え3. ネコちゃんの習性をしっかりと理解する
ネコちゃんは自由気ままに見えて、実は繊細で独特な習性をもつ子たちが多くいます。爪とぎや夜間の運動、高い場所へ登りたがるなど、本能に基づいた行動が多く見られます。これらの行動をネコちゃん本来の姿として理解しましょう。
たとえば、壁や家具での爪とぎを防ぐためには、専用の爪とぎ器を用意し、適切な場所へ誘導するしつけが有効です。
習性を理解することで、ネコちゃんの行動を自然なものとして受け入れやすくなり、互いに心地よく過ごせる環境づくりにつながります。正しい知識を身につけ、パートナーとなるネコちゃんとの共同生活をイメージしましょう。
一人暮らしでネコちゃんを飼うためのポイント
一人暮らしでネコちゃんを幸せにするためには、以下の3つのポイントを押さえておくことが重要です。
- ペット可の物件に住んでいるか
- 生活を継続できる経済的な余裕があるか
- 緊急時に頼れる環境があるか
安心してネコちゃんとの暮らしをスタートさせるために、あらかじめ条件を確認しましょう。
ポイント1. ペット可の物件に住んでいるか
ネコちゃんを迎える前提条件として、居住中の物件が「ペット飼育可」であることが必須です。
一人暮らしで賃貸のアパートやマンションなどに住んでいる方も多いでしょうが、賃貸物件では「ペット不可」という規則が設けられているケースが少なからずあります。無断で飼い始めると、退去を命じられたり、違約金を請求されたりするリスクがあります。
また、ペット可物件であっても「小型のワンちゃんのみ可」でネコちゃんは不可の場合や、多頭飼い不可のケースも少なくありません。ネコちゃん特有の爪とぎによる壁の損傷を防ぐため、敷金の増額や退去時の原状回復費用について特約が設けられている場合もあります。
契約書や管理規約の内容をあらかじめ確認し、条件が不明確な場合や判断に迷う点があれば、管理会社や大家さんに相談したうえで準備を進めましょう。事前の確認がトラブル回避につながります。
ポイント2. 生活を継続できる経済的な余裕があるか
ネコちゃんとの暮らしには、初期費用だけでなく、毎月の消耗品費や医療費が継続的にかかります。
主な出費項目として、フードやおやつなどの食費に加え、トイレ砂やペットシーツなどの消耗品費が必要です。さらに、ワクチン接種や健康診断などの予防医療費、夏場や冬場のエアコン使用による光熱費も考慮しなければなりません。
突発的な病気やケガに備えるための貯蓄や、ペット保険への加入も検討しましょう。
自身の収入と支出のバランスを見直し、ネコちゃんとの生活を続けられるかシミュレーションすると安心です。経済面に余裕をもって備えておくことで、飼い主自身も落ち着いて向き合うことができ、ネコちゃんにとっても安定した暮らしにつながります。
ポイント3. 緊急時に頼れる環境があるか
一人暮らしでは、飼い主自身が急な病気やケガで入院したり、どうしても外せない出張が入ったりする可能性があります。万が一の状況を想定し、ネコちゃんのお世話をお願いできる人や預け先について、あらかじめ整理しておくことが大切です。
ネコちゃんをお迎えする前に、実家の家族や信頼できる友人にあらかじめ相談しておくと安心です。頼れる人が近くにいない場合は、信頼できるペットシッターやペットホテルの情報をリストアップしておきましょう。事前に一度利用してみるなど、ネコちゃんが環境に慣れる機会を作っておくと、いざというときにスムーズに対応できます。
ネコちゃんを飼うのに必要な費用
| 費用の種類 | 金額の目安 | 主な内訳 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 25万円~35万円程度 | ネコちゃんの購入代金、サークル、ベッド、食器、トイレ、爪とぎなど |
| 月々の費用 (維持費用) |
1万円〜2万円程度 | フード、おやつ、おもちゃ、猫砂、爪とぎなど |
| 年間の医療費 (予防関連費用) |
4万円〜10万円程度 | ワクチン接種費、フィラリア予防薬、避妊・去勢手術費、健康診断など |
| 臨時費用 | 変動あり | ペットホテル代金、ペットシッター代金、光熱費など |
初期費用は、ネコちゃんの購入代金を含めて25万円~35万円程度です。一人暮らしのワンルームなどで飼育する場合、ニオイ対策に優れた高機能なトイレや空気清浄機を導入すると、月額費用や初期費用が多少上がります。
医療費は、年齢を重ねるごとに増加する傾向があります。若いうちからペット保険への加入を検討するか、医療費専用の貯金を毎月積み立てるのがおすすめです。
留守番や不在時の対策と注意点
一人暮らしでは、仕事や用事のタイミングによって家を空ける時間が長くなり、ネコちゃんがひとりで過ごす時間が増えてしまうこともあります。しかし、以下のような工夫によって、落ち着いて留守番できる環境を整えることができます。
- ネコちゃんが快適に過ごせる室温や環境を整える
- 残業や急な用事に備えて自動給餌器を活用する
- 長期の旅行や出張時はペットホテルなどを利用する
ここでは、安全で快適な環境を作るための対策を紹介します。
ネコちゃんが快適に過ごせる室温や環境を整える
ネコちゃんにとって快適な室温とされる25℃程度を維持するため、エアコンを活用して室温管理を徹底しましょう。
閉め切った室内では、季節によって温度が極端に変化する恐れがあります。特に夏場の熱中症や冬場の低体温症は命に関わります。スマートリモコンを導入すれば、外出先から室温を確認してエアコンを操作できるため、より安心です。
また、直射日光が当たらない場所にベッドを設置し、新鮮な水を複数箇所に用意しましょう。誤飲の危険がある小物や倒れやすい家具は片付けて、安全なスペースを確保する必要もあります。
残業や急な用事に備えて自動給餌器を活用する
帰宅時間が不規則になりがちな方には、設定した時間に決まった量のフードが出る自動給餌器がおすすめです。
決まった時間に食事ができるため、生活リズムが整うほか、飼い主の不在時でも空腹を我慢させずに済みます。また、1回あたりの給餌量を管理できるため、肥満予防にも効果的です。
カメラ付きのモデルを選べば、外出先からスマホでネコちゃんの様子を確認できます。食べている姿を見ると飼い主の安心感にもつながり、異変があった際も早めに気づくきっかけになるでしょう。
長期の旅行や出張時はペットホテルなどを利用する
1泊2日程度の留守番であれば、環境を整えることで対応できる場合もありますが、それ以上の長期不在となる場合は、プロの力を借りるのもひとつの方法です。ネコちゃんの性格なども考慮し、ペットホテルやペットシッターといった選択肢の中から預け先を検討しましょう。
ペットホテルは、常駐スタッフによる見守りがあることが安心材料となりますが、環境の変化に敏感なネコちゃんにはストレスとなる場合もあります。
一方、ペットシッターは自宅に来てお世話をしてくれるため、ネコちゃんが慣れた環境で過ごせる点が特長です。事前に相性を確認し、信頼できる預け先を見つけておくと、長期不在時の不安解消につながります。
ペッツファーストではネコちゃんたちが安心して過ごせるペットホテルを運営しています。もしもの時だけではなく、ネコちゃん社会化の一環などとしてもご利用ください。
一人暮らしの部屋で愛猫と快適に暮らすためのレイアウトの工夫
以下のポイントを取り入れると、ネコちゃんにとって満足度の高い空間を作れます。
- キャットタワーなどで上下運動できるスペースを作る
- ケージやトイレは静かで落ち着ける場所に配置する
- 玄関や窓には脱走防止柵を設置する
ここでは、ネコちゃんが快適に過ごすための家具配置やポイントを解説します。
キャットタワーなどで上下運動できるスペースを作る
ネコちゃんは平面の広さよりも、高さを必要とする習性があります。背の高いキャットタワーは、運動不足を解消し、ストレスを発散できるアイテムです。
ワンルームなど限られたスペースでも高さを作るアイデアとして、据え置き型のスリムなキャットタワーを置く方法があります。ほかにも、本棚やタンスの段差を利用して動線を作ったり、壁面に取り付け可能なキャットウォークを活用したりするのも有効です。
窓の外が見える位置にタワーやベッドを配置すると、日中は外の景色を眺めて退屈せずに過ごせます。家具の配置を見直し、ネコちゃんが部屋中を立体的に移動できるルートを確保しましょう。
ケージやトイレは静かで落ち着ける場所に配置する
ネコちゃんが安心して休息や排泄ができるよう、ケージやトイレの設置場所には配慮が必要です。人の出入りがある玄関付近や、テレビの近くなどは避けましょう。部屋の隅や家具の陰など、視線が遮られる静かな場所が適しています。
特にトイレは、落ち着かない場所にあると排泄を我慢し、泌尿器系の病気につながる恐れがあります。場所の確保が難しい場合は、ついたてや観葉植物で目隠しを作ると効果的です。
また、トイレのニオイが部屋に充満しないよう、換気扇の近くや通気性のよい場所を選ぶと、飼い主にとっても快適です。
なお、ネコちゃんのトイレは頭数+1個あるとよいとされていますが、一人暮らしの場合はスペースの問題上、難しいこともあるでしょう。その場合は、できるだけこまめにトイレを掃除したり、全自動猫トイレを導入したりするのもおすすめです。
玄関や窓には脱走防止柵を設置する
好奇心旺盛なネコちゃんにとって、玄関や窓は脱走のリスクが高い場所です。ワンルームの場合、ドアを開けるとすぐにネコちゃんの生活スペースがあるため、出入りの際は特に注意が必要です。悲しい事故を防ぐために、物理的な対策を講じましょう。
具体的には、玄関前に設置する高さのあるペットゲートや、窓用の脱走防止フェンスなどが有効です。突っ張り棒方式のフェンスなら、賃貸物件でも壁を傷つけずに設置できます。また、網戸を勝手に開けないための網戸ロックも欠かせません。
特に、玄関を開けた瞬間に足元をすり抜けるのを防ぐため、帰宅時は細心の注意を払いつつ、二重扉のような構造を作ることが理想的です。
一人暮らしに向いているネコちゃんの特徴
一人暮らしでも比較的育てやすいネコちゃんの特徴は、以下の3つです。
- 留守番が得意な自立心の強い性格
- お手入れがしやすい短毛種
- 性格が穏やかで鳴き声が小さい猫種
ここでは、それぞれの特徴を解説します。
特徴1. 留守番が得意な自立心の強い性格
飼い主への依存度が低く、一人の時間をマイペースに楽しめる性格のネコちゃんは、一人暮らしのパートナーに向いています。常に構ってほしい甘えん坊な性格の子は、留守番中に寂しさからストレスを感じてしまう場合があるためです。
代表的な猫種として、ブリティッシュショートヘアやヒマラヤンが挙げられます。これらの猫種は自立心があり、落ち着いて過ごすことを好む傾向があります。
ただし、個体差があるため、ブリーダーやショップのスタッフに性格をよく確認してからお迎えすると安心です。
特徴2. お手入れがしやすい短毛種
一人暮らしの場合、日々の生活リズムに合わせてネコちゃんのお世話を続けていくことが大切になります。
短毛種は被毛が短いため、日常的なケアがシンプルで、暮らしの中に取り入れやすいという特性があります。代表的な短毛種は、アメリカンショートヘアや、短毛タイプのスコティッシュフォールドなどです。
短毛種は、週に数回を目安にブラッシングを行うことで、被毛の健康状態を維持しやすいといわれています。また、抜け毛の量も比較的少ないため、お部屋の環境を整えやすいでしょう。
特徴3. 性格が穏やかで鳴き声が小さい猫種
マンションやアパートなどの集合住宅では、近隣住民への配慮も欠かせません。大きな声で鳴く猫種は、騒音トラブルの原因になる可能性があります。そのため、あまり鳴かない、または鳴き声が小さいネコちゃんを選ぶと安心です。
「ボイスレスキャット」とも呼ばれるロシアンブルーや、穏やかな性格のペルシャ、エキゾチックショートヘアなどは、比較的静かに過ごす傾向があります。運動量もそれほど多くないため、ドタバタと走り回る足音も抑えられます。
住環境に合った種類を選ぶことは、長く安心して暮らすためのポイントの1つです。
一人暮らしでネコちゃんを迎えるなら万全の準備を
一人暮らしでネコちゃんとの生活を始めるには、さまざまな準備が必要です。まず、ネコちゃんの命を預かる責任と、これまでの生活スタイルが変わる覚悟を持ちましょう。
ペット可の物件を探したり、ともに暮らし続けるために十分な経済的余裕があるか確認したり、万が一の際に預けられる場所をあらかじめ見つけておくことも大切です。
費用については、最初にかかるお金だけでなく、毎月の維持費や将来的な医療費も見積もりが必要です。日常生活では、エアコンを使った室温管理や自動給餌器を利用するなど、ネコちゃんが留守番しやすい環境を作る工夫も役立ちます。
事前の入念な準備がトラブルを防ぎ、安心して穏やかな毎日を過ごすための土台になります。不安なことがあれば専門家に相談し、万全の体制で新しい家族を迎えましょう。


