猫を飼うと1年間かかる費用

ペットと暮らす 2023.12.8

目次

  1. 猫を飼うのに必要な年間費用
  2. 初期にかかる費用
  3. 月々の費用(維持費用)
  4. 年間で必ず発生する費用(予防関連費用)
  5. その他(臨時費用や季節費用)
  6. まとめ

猫を飼うのに必要な年間費用

ペットを飼い始めるには意外とお金がかかるものです。

コストとしては主に、ペットをお迎えする際にかかる「初期費用」と、お迎え後も毎月発生する「維持費用」、そして年間で必ず発生する「予防関連費用」、また突発的に発生する「臨時費用」が含まれます。

初期にかかる費用

まずはペットをお迎えする際に発生する費用です。

ペット購入代金

ペットの種類や、お迎えする方法によっても多少差はありますが、20万円-30万円程度は費用が掛かります。また、珍しい猫種や両親が受賞歴があるなど、その血統によってはさらに高額になり、50万円以上という子も珍しくありません。

用品代

サークルやネコちゃん用のベッドのほか、フードのお皿や給水機、システムトイレ、爪とぎなど、生活を始めるうえで様々な生活用具が必要になります。そのほか、ブラシなどのお手入れ用品のほかキャットタワーも用意してあげたほうが良いでしょう。平均して5万円程度は用品代として必要になるとお考え下さい。

月々の費用(維持費用)

以下が、ネコちゃんを飼い始めてから毎月必要となる費用の一覧です。

フード代:4,000円-10,000円程度

フードと言っても正直言って、ピンからキリまであります。比較的安価で購入できるものから、1kgあたり5,000円以上という超高級ラインナップまで多岐に渡ります。

原料にこだわり国産素材のみを使用していたり、防腐剤や添加物を使用しないヒューマングレードを謳うフードの場合は、当然高級になる傾向があります。様々な種類があるので、猫種やライフステージ、好みに応じて試してみてはいかがでしょうか。

オヤツ代:1,000円程度

遊びの中でおやつを使うことも多いと思いますので、何かしら一つはストックしておいたほうが良いでしょう。金額については、フード同様ピンキリで、300円程度で購入できるものから、1袋で2,000円以上のものまで様々です。

おもちゃ:1,000円-2,000円程度

お散歩に行く習慣がないネコちゃんにとって、オモチャは必須アイテムです。飼い主さまとのコミュニケーションや、運動量確保のためにも、効果的におもちゃを使用することとなります。

オモチャ一つ一つの単価はそれほど高くはありませんが、ネコちゃんは飽きやすい性格の子も多いです。基本のオモチャ「猫じゃらし」に加えて、ボールや音のするオモチャ、動くオモチャやトンネルなど、バリエーション広く揃えてあげましょう。

その他日用品・消耗品(猫砂、爪とぎなど):1,000円-2,000円程度

トイレで利用する猫砂や爪とぎなどは消耗品になりますので、毎月補充する必要があります。

ケガや病気などの治療費:4,000円程度

大きな病気はしなくとも、元気がない、目が痛そうにしているなど、不安なことがあり動物病院に連れていく機会は発生すると思います。初診料や再診料は1,000円-2,000円程度であることが多いのですが、それに加えて処方代や検査代がかかることでさらに費用は高くなります。

ペット保険:500円-4,000円程度

保険料の平均支払額は、保険会社やその商品によって様々ですが、平均すると月額4,000円程度のことが多いようです。もちろん同じ保険商品であっても保障プランや内容によってもその負担額は異なります。

年間で必ず発生する費用(予防関連費用)

ワクチン接種:10,000円程度

初年度は免疫力を高めるために3回の接種を、2年目以降は年に一度接種をさせることが一般的です。ワクチンの料金は動物病院によって様々ですが、3種混合で3,000円~5,000円程度、7種以上になると7,000円~10,000円程度です。

フィラリア予防薬:10,000円-25,000円程度

フィラリアというと、ワンちゃんのイメージが強い方も多いと思いますが、ネコちゃんも同様にフィラリア予防が必要です。ネコちゃんがフィラリアに感染すると、多くの確率で命を落とすことで知られています。

フィラリア予防薬には非常に多くの種類があり、その金額も非常に幅があります。錠剤タイプや皮膚に垂らして吸収させるスポットタイプは比較的安価ですが、おやつのように食べやすい形に成形したチュアブルタイプの場合は1錠2,000円以上のものもあります。

避妊去勢手術費用:20,000円-40,000円程度

人間の医療と異なり動物医療は自由診療となり、費用についても病院の裁量に任されています。

避妊去勢の費用についても地域差も大きいのですが、おおよそ12,000円~30,000円程度といったところでしょうか。

日本獣医師会の『令和3年度家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及びエチレンオキシド使用・排出・実態把握にかかるアンケート調査結果』(28ページ)によると、去勢手術の料金は、全国平均で1万2500円、避妊手術の料金は、2万2500円となっています。

外部にある陰嚢を切除する男の子の去勢手術に比べると、女の子に実施する避妊手術は、開腹して卵巣や子宮を切除することから、高額になります。

また、東京については避妊去勢ともに、全国平均よりも5,000円程度高い結果が出ています。

健康診断:10,000-20,000円

検査項目の種類やオプションを付けるか、などによってかなり幅があるのですが、血液検査などの項目を含む一般的な健康診断であれば、10,000円-20,000円程度のことが多いです。中齢期に差し掛かる6歳くらいまでは1年に一度、7歳以降は半年に一度を目安に健康診断を受けさせるようにしましょう。

その他(臨時費用や季節費用)

ペットホテル代金:5,000円~/1泊

仕事や旅行などで長期間家を空けなければならない状況の場合は、ペットホテルに預けることになると思います。ペットホテルというとワンちゃんを思い浮かべる方も多いのですが、近年ネコちゃん専用のペットホテルも増えています。

ホテルには、24時間スタッフが常駐している場合もあれば、夜間は人が不在のホテルもあり、そのお部屋の大きさや種類なども様々です。サービス内容としては、食事の世話、トイレの掃除と取替えなどが主となります。

ペットシッター代金:3,000円~/1時間

環境の変化にストレスを感じやすいネコちゃんの場合は、ホテルではなくペットシッターを利用する方もいるかもしれません。サービス内容としては、食事の世話、トイレの掃除と取替えのほか、遊びなどが主となります。事前打ち合わせが必要な他、当日の交通費などの実費が追加で発生します。

光熱費:4,000円-5,000円/夏、冬

ペットを飼うと、基本的に1月2月などの真冬と、6月下旬から-9月上旬までの真夏についてはエアコンをつけっぱなしにすることになります。部屋の広さにもよりますが、1ヵ月最低で4,000円程度、おそらく7,000円程度は増えるとお考え下さい。

まとめ

いかがでしたか。もちろん、品種や体の大きさ、健康状態によってもコストは大きく変わってきますので、この金額はあくまでも参考にしていただければと思いますが、どんなに健康で病気をしない子だとしても、1か月1万円は必ずかかりますし、その他の支出を加えると、年間にして20万円程度は何らかの形で費用が発生すると考えておいたほうが良さそうです。


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