プロが語る!「トリミングの魅力」

インタビュー 2023.07.11

今回はトリミングの魅力やトリマーに必要なスキル、また飼い主の皆様にお願いしたいことなどについて、トリミングサロンBIBI勤務、トリマー歴25年のベテラントリマーさんにインタビューしました!

目次

  1. トリマーから見た「トリミング」の魅力
  2. トリマーに必要なスキルとは
  3. お客様へのお願いしたいこと
  4. 実は良くない、こんなカット

―トリマーさんから見て、「トリミング」の魅力って何ですか?

カットによって、その子の見た目が全く変わってくるので、その点かと思います。

正直、カット次第で可愛くもなりますし、その逆もしかりです。本当にガラッと見た目が変わるので、「可愛く出来るかな」と緊張もしますが、それも含めてカット次第で全然違うように見えるというところがトリミングの魅力ですね。

―どういった時にやりがいを感じますか?

なんといっても可愛くカットが仕上がったときですね。お迎えにいらっしゃった飼い主さまが喜んでくれた時は、やはり一番のやりがいを感じます!飼い主さまが喜んでいる姿を見て、ワンちゃんも喜んでくれるので、その姿を見ることで私たちもモチベーションがあがりますね。

―トリマーに必要なスキルって何だと思いますか?

カットの技術はもちろんですが、何よりワンちゃんのことをしっかり考えられることが必要です。

正直言うと「ワンちゃんが好きだから」ということだけではトリマーは続けられません。どちらかというと、トリマーはワンちゃんに嫌われる仕事だと思っています。

ワンちゃんにとっては、カット中に拘束されてしまうということもあり、嫌なことをしていると思うかもしれません。そのため、動いたり暴れてしまう子もいるので、その子たちにもイライラすることなく、カットをする必要があります。噛まれることもあります。なかなか思い通りにはいかないことも多いので、「忍耐」も必要です。

―サロンにいらっしゃるお客さまに求めることを教えてください。

意外とトリマー任せの方が多いのですが、日頃ケアをせずに毛玉が出来てしまうと、サロンで取ることは可能ですが、どうしてもワンちゃんも痛みを感じてしまうことがあります。ワンちゃんのために、サロンでのみのケアではなく、日頃からご自宅でのケアを行うようによろしくお願いいたします。

―実は●●カットは良くない!ということはありますか?

地肌が見えるくらい、すごく短く刈ってしまう子は、紫外線を直接浴びることになります。 これが原因で、シミができたり毛が生えてこなくなるなどの皮膚トラブルも発生してしまいます。オーダーがあった際に、こちらもきちんと説明しますが、ワンちゃんのことを考えた上でのカットイメージをよろしくお願いします。

また、年齢に応じてカットスタイルを変えてあげる必要があります。老犬になってくるとどんどん身体に負担がかかってきてしまうので、短めのスタイルにしてあげた方が、ワンちゃんにとっては負担が少なくなって良いですよ。

もちろんトリミングは、スタイルを楽しむものではあるのですが、決して見た目の可愛らしさだけではなく、生活スタイルや年齢に応じたカットを、ワンちゃんが健康に過ごせるためにカットをする、という考えを持っていただけたらと思います。


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