ペットサロンのプロが教える!おうちでできる「シャンプーのコツ」

知識・お役立ち 2023.07.11

今回は、おうちでできる「シャンプーのコツ」について、トリマー歴25年のベテラントリマーさんにインタビューしました!

毎月1回カットのためにトリミングサロンに通う、お風呂もそこで済ませる、という方は多いと思いますが、ご自宅でも入れられるようになっていた方が、この先楽であることは間違いありません。

特に気温が高い夏や、湿度が高まることから皮膚トラブルが増える梅雨シーズンなどは、2週に1度程度入れてあげることをお勧めしています。

目次

  1. 初めてのシャンプーのタイミングや頻度
  2. シャンプーの時の一連の流れ
  3. シャンプーのときの温度は?
  4. すすぎや乾かすときのコツ
  5. おすすめのシャンプーやバスグッズ
  6. 飼い主さまへのアドバイス

―初めてのシャンプーのタイミングや頻度はどのくらいが適切ですか?

シャンプーをはじめる時期は、新しい家の環境に慣れ、体調が安定した時期が良いと思います。最後のワクチン接種日から、大体1~2週間後がひとつの目安です。

頻度は、月1~2回くらいで、犬の毛質によって回数は異なります。初めてのシャンプーで、シャンプーの意識が変わってしまうので、シャンプーが苦手にならないように工夫が必要です。

―シャンプーの時の一連の流れを教えてください。

まずはブラッシングをして、汚れやもつれを取ってください。

身体を濡らす際に、シャワーの音でびっくりしてしまうので、桶にお湯をためてゆっくり足から濡らしてください。

お顔は特に注意が必要です!鼻に水が入らないように、手に付いた水で湿らせる感覚で濡らしてください。(※鼻に水がはいると苦しいので、シャンプー嫌いになってしまう可能性があります)

シャンプー剤は原液ではつけずに泡にしてから体に付けてください。

この時も顔は最後で顔から遠いところ、足やボディから泡を付けてゆっくりマッサージするように洗ってください。ゴシゴシこすると皮膚を傷めてトラブルの原因に繋がります。

お顔は目や鼻に泡が入らないように慎重に泡を付けて、洗ってください。万が一目に入った場合はすぐに、かなりぬるめのお湯ですすいでください!

サロンでは、クレンジングオイルやシャンプーは2回洗いなどしてしっかり皮脂汚れを取っていきますが、お家でのケアだったら、シャンプーは1回で洗い、負担を少なくされた方が良いと思います。

シャンプーはよく流し、リンスは桶に薄めて体にかけるようにしてください。この時顔にはつけず、手についているリンスを付ける程度で大丈夫です。

一連で気を付けることは、ワンちゃんの様子を必ず見ること!そして、ワンちゃんのおなかに手を入れてあげたり、温度、音などに気を付けることです!

―シャンプーのときの温度は何度くらいが良いのでしょうか?

大体36~37度くらいです。寒い日は少し高めにします。

―どれくらいの力加減が良いですか?

月齢や犬種、大きさいによってかなり違いますが、パピーちゃんだったら、人間の赤ちゃんを洗うように優しく洗います。

―すすぎや乾かすときのコツを教えてください。

シャワーだと怖がってしまう子が多いので、蛇口からお湯を添わせて流したりスポンジで流したりしてください。

乾かすときは、自然乾燥は絶対にNG!根本から乾かすようにしないと皮膚トラブルや毛玉の原因になります。

本来は、ドライヤーで乾かしながらブラッシングしてもらいたいですが、実際おうちだと同時にするのはなかなか難しいと思うので、ドライヤー(夏でも温風)で乾かしてあげてからブラッシングをしてあげてください。

―おすすめのシャンプーやバスグッズを教えてください!

数種類使用していますが、Aliel&Cのシャンプーを使う事が多いです。お家のケアでは、時間をかけずできる物がいいと思うので、リンスインや泡で出てくるタイプのシャンプーがおススメです。

そのほか、私は使った事はないのですが、箱のドライヤ―があり、好んで入ってくれる子も多いらしく、お家でシャンプーの回数が増えたというお話は耳にします。

―最後に、みなさんに何かアドバイスをお願いします。

もつれや毛玉などができてしまうと、サロンでもワンちゃんに負担がかかってしまいます。

ですので、お家での日々のブラッシングやケアが何より重要です。トリミングが好きになるようにお家でもコミュニケーションを取りながら楽しくブラッシングやシャンプーをしていただきたいですね。

毎回、サロンでシャンプーをすることは金銭的にも負担になってくるので難しいですが、上記のおうちでできるコツを参考にしながら、ぜひ試してみてください。そして、ペットたちと楽しくコミュニケーションを取っていただければと思います。

「初めてのシャンプー」が、その子がシャンプーに苦手意識を持つか持たないかの重要なタイミングになるので、まず最初はペットサロンでプロにお任せするのも手かと思います。プロのもとで、シャンプー自体に慣れた状態にしておいてから、おうちでトライすることもご検討ください。

今回モデルを務めてくれました「ぽちゃちゃん」

シャンプーのビフォーアフターはこちらです!毛並みが全然違いますね♪大切な愛犬の健康管理のために、日頃からきちんとケアをしてあげましょう。

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