【ペットのお悩み相談室】猫が完全室内飼いでも毎年ワクチンは必要ですか?

しつけ・お悩み 2024.1.25

猫が完全室内飼いでも毎年ワクチンは必要ですか?

猫のワクチン接種ですが、毎年打っているのは日本だけだと聞きました。子猫時代は3回もちろん打っていますが、成猫でも毎年打った方が良いのでしょうか。

病院も嫌いですし、基本的に通院以外で外に出ないこともあり、空けられるなら数年に1度などと、期間をあけたいと考えています。(マンチカン 1歳)

獣医師の回答

完全室内飼いであっても、できるだけ毎年ワクチンは接種するようにしましょう。

ワクチンを打つことによって作られた抗体は、徐々に減っていきます。当然ながら、抗体が減ることで感染症にかかるリスクは高まります。

ネコちゃんの感染症は多くの場合、ウイルスを持った猫の唾液や血液、排せつ物に触れることで感染します。「だったら室内飼育だから安全」なんてお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、ネコちゃん自身が外出をしなくても、感染症を発症するケースもあります。

ウイルスは、飼い主さまの靴裏についていたり、外で触った他のネコちゃんのウイルスが飼い主さまの手に残っていたり、野良猫が足元にまとわりついてきたズボンやスカートに、愛猫が同じようにスリスリするなどしたりして病気を媒介してしまう可能性もあります。また、直接接触しなくとも、空気感染により感染することもあるのです。

これらのことを考えても、毎年ワクチンを接種しておく方が安心です。

受けないつもりはないが、副反応が強い体質で、出来るだけワクチンの期間を空けたい…という場合は、現在体の中にどれくらいの免疫が残っているかを調べられる「抗体検査」を行うことをお勧めします。残っている抗体の量によって、次回はいつくらいにワクチンを接種すればよいか、担当医が相談に乗ってくれることでしょう。

また、副反応が心配な場合は、事前に抗アレルギーの飲み薬や注射を実施しておく方法もあります。かかりつけの動物病院で十分に相談するようにしましょう。

子犬・子猫一覧