【ペットのお悩み相談室】寂しくないようにと2頭目をお迎えしたのですが、先住犬の嫉妬が凄くて、後輩犬と仲良くなりません。

しつけ・お悩み 2024.3.12

寂しくないようにと2頭目をお迎えしたのですが、先住犬の嫉妬が凄くて、後輩犬と仲良くなりません。

先住犬が1匹だと寂しいのではと考え、先月2頭目の子をお迎えしたのですが、先住犬の嫉妬が凄くて、後輩犬と仲良くなりません。噛みついたりはないのですが、私が後輩犬の世話をしていると、怒って吠えます。

ワクチンが終わったので、見ていられる環境で触れ合わせることがあるのですが、自分がリラックスしている場所に後輩犬が来ると威嚇をして追いやったり、後輩犬が私の膝に乗ると、急いで自分がと横入りをして押しのけます。

多頭飼いというのはこういうものなのでしょうか?本格的なケンカをしているわけでもないので、放置で大丈夫ですか?(マルプー2歳、チワマル5ヵ月)

トレーナーの回答

ワンちゃんも人間と同じように、自分が好きな人が、ほかのワンちゃんを可愛がっていたり、抱っこしていたりするのを見るとやきもちを焼きます。

これは多頭飼いのご家庭で、後輩犬を迎え入れたのちにもよくみられることです。いままで「一人っ子生活」を満喫していたのに、急に新入り君が来るのだから、ワンちゃんが戸惑うのも当たり前です。

焼きもちのアピール方法は、その子によってそれぞれ。甘えん坊になる子もいれば、元気がなくなったり、飼い主さんの指示を無視したりする子もいます。また、わざとトイレを失敗する子もいれば、家具をボロボロにするなどの破壊行動に走る子もいます。

いずれにせよ、嫉妬や不安、ストレスを抱えている状況ですので、飼い主さんとしては愛犬の気持ちに寄り添ってあげる必要があります。

1. 先住犬を優先する

ごはんをあげるとき、抱っこをするときなど、何につけても必ず先住犬を優先するようにしましょう。

後輩犬のほうが月齢が小さいために、しつけやお世話に時間がかかり、ついつい最初はつきっきりになってしまいがちですが、そういう行動も嫉妬が起こる原因です。何をするにもまずは先住犬から、を徹底してください。

2. スキンシップの時間をとる

後輩犬がいない空間で、先住犬と遊んだり抱っこをしたりと、しっかり触れ合う時間を作りましょう。こうすることで、今までと変わらず自分を大切にしてくれているんだと安心することができます。

3. ストレスを発散させる

お散歩の回数や距離を増やしたり、いつもと異なるルートを歩いてみたりなど、好奇心を刺激し、エネルギーを発散させてあげましょう。運動不足はストレスに繋がります。

4. 嫉妬の対象と距離をとる

一時的にでも嫉妬の対象となるワンちゃんと、距離をとることをお勧めします。時間が解決してくれるだろうと、そのまま同じ空間で過ごさせることで、更なるストレスが溜まり、深刻な問題行動が引き起こされる可能性もあります。

5. 少しずつ距離を縮める

ワンちゃんはニオイから情報を取得します。まずは後輩犬の匂いが付いたタオルなどをワンちゃんに嗅がせ、警戒心を徐々に和らげていきましょう。

そうして飼い主さんがしっかりと見ていられる状態、安全な環境下で2頭を対面させます。最初は少し距離をとった状態で顔を会わせてみて、先住犬のワンちゃんが敵対心なく穏やかな状態でいられたならば、たくさん褒めておやつを与えましょう。

少々無責任に感じるかもしれませんが、多頭飼いについては、時間が解決することも多くあります。「家族」として受け入れる心の準備ができたのか、はたまた犬同士の序列が確定したのか、ある時から急に程よい距離感ができて落ち着いて過ごせることも多いです。

噛みつくような喧嘩をするなら飼い主さまが仲裁に入るべきですがケガをしない程度のじゃれあいは、そのなかで関係性や序列が決まっていくこととなるので、しばらくは見守ってあげてください。

長い場合は数カ月かかる場合もありますが、ワンちゃん同士がお互いの存在を認め合えるまで、危険を回避したうえで温かく見守りましょう。

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