【ペットのお悩み相談室】トイレをわざと失敗します

しつけ・お悩み 2023.08.31

トイレをわざと失敗します

これまでトイレできちんと排泄できていたのに、突然粗相をするようになりました。なぜでしょうか。 (ミニチュアシュナウザー11カ月)

ドッグトレーナーの回答

ワンちゃんはいくつかの理由により、トイレをわざと失敗することがあります。

1. トイレが汚れている

トイレが汚れている場合も、わざと別の場所で排泄をすることがあります。これは失敗というより、ワンちゃんの「早く片付けて」という主張といったほうが正しいでしょう。

ワンちゃんはとてもきれい好きな動物です。すでに汚れているトイレシートに足を踏み入れるのを嫌がる子も多くいます。 普段からできるだけこまめにトイレシーツを変えてあげるようにするほか、不在時のことを考えて、トイレの数を増やすなどの対策をしましょう。

2. (子犬の場合)トイレをまだ完全に覚えていない

トイレを覚え、定着するまでに時間がかかります。

「最近順調♪」と思っていても、ちょっとしたきっかけで失敗してしまうことで、成功率がどんどん下がっていってしまう・・・なんてことは珍しくありません。トイレを覚えたばかりの子や反抗期の月齢の子の場合には、改めて誘導して促してあげて、成功を積み重ねてあげてください。

3. 飼い主さまにかまってほしい

①②いずれも当てはまらない場合は、もしかしたら「飼い主さまにかまってほしい」という気持ちから、トイレを失敗しているのかもしれません。

トイレの失敗をしたときに、「どうしたの?」など声をかけたりしたことはありませんか? 飼い主さまが声をかけたり、大げさなリアクションをしてしまうと、ワンちゃんは粗相をしたことで目的を達成できた(飼い主さまがかまってくれた)と学習してしまい、今後もわざとトイレを失敗するようになってしまいます。

トイレを覚えているにも関わらず失敗する場合にはしっかりだ「ダメ」と伝え、一度サークルなどに入れるようにしましょう。「わざと失敗するなら一緒にいる楽しい時間は終わりだよ」と伝えることが大切です。

かまってほしくてトイレを失敗している場合は、ワンちゃんとのスキンシップの時間を増やすことで解決することが多いです。またお散歩の時間を増やすなども効果的だといわれています。心と身体が満たされることで、こうした問題行動も解決することが多いです。愛犬への接し方を見直してみてください。

それでもなかなか治らない場合は、何らかの病気が隠れている可能性もあります。腎臓や膀胱に病気がある場合も、トイレに間に合わずにその場で粗相してしまうのです。また、ステロイドなどを服用している場合も、多飲多尿になり、粗相をしてしまうこともあります。

特に思い当たることがないのに粗相が始まった、その回数が多い、という場合は、病気を疑い一度動物病院を受診するようにしましょう。


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