綿あめのような、純白でボリューミーな被毛が特徴「ビションフリーゼ」

犬の種類・生態 2023.11.30

原産国 スペイン
成犬時
目安体重
3.0kg-6.0kg
被毛タイプ ダブルコート

代表的なカラー※毛色はホワイトのみ

ホワイト

目次

  1. ビションフリーゼの起源
  2. ビションフリーゼの特徴
  3. ビションフリーゼの性格
  4. ビションフリーゼの飼いやすさ
  5. ビションフリーゼの寿命と気を付けたい病気

ビションフリーゼの起源

ビション・フリーゼの起源は古く、もともとは地中海地域に生息していた土着犬であると考えられています。その後14世紀頃、航海者や商人によってスペインのカナリア諸島に持ち込まれ、ビションフリーゼの祖先とされる犬種と掛け合わせた結果、現在に近い姿になったといわれています。

のちに、改良を経ながらフランスやイタリアなどに順次渡り、可愛らしい見た目と人懐っこい性格から、ヨーロッパ全土で一気に人気に火が付きました。

特に16世紀頃、フランスの王室や貴族の間で人気を博し、宮廷犬として愛されてきたといわれています。二度の世界大戦を経て、何度か絶滅の危機に直面しましたが、フランスやベルギーのブリーダーたちによって守られ、1934年に「ビションフリーゼ」という正式な犬種として認定されました。

ビションフリーゼの特徴

最も特徴的な点は、綿あめのようなふわふわの巻き毛です。純白でボリューミーな被毛は触れるととても柔らかいですが、しっかりとした弾力感があります。

また、丸い大きな目と黒い鼻も特徴的です。表情はいつもニコニコと明るく、愛くるしい印象を与えます。体重は3.0~6.0kgと幅がありますが、他の犬種同様、男の子のほうが大きくなる傾向があります。体高は25-29㎝程度、胴長短足のがっしりとした体型が特徴です。

ビションフリーゼの性格

非常にフレンドリーで明るい性格をしています。見知らぬ人にも愛想を振りまくほどで、人見知り・犬見知り知らずなんて言われるほどです。

他のペットや小さな子供たちとも仲良くできることから、多頭飼いのご家庭や小さなお子様がいるご家庭にもピッタリです。

陽気で誰にでも懐っこい子が多いのですが、決して誰でもよいというわけではなく、飼い主さまのことが誰よりも大好きです。非常に甘えん坊で、家族と過ごす時間が何より大好きな一方で、寂しがりやな一面もあります。

ビションフリーゼの飼いやすさ

大変頭が良く、人間の言葉をよく理解します。トレーニングも非常に得意です。飼い主さまのことが大好きで従順なため、しつけに手を焼くことは少ないと言われています。

一方で、ビションフリーゼの一番の特徴である美しい被毛は、長く絡まりやすいため、こまめにブラッシングをする必要があります。見た目のボリュームに反して抜け毛は少ないため、お手入れは大変ですが”抱っこをするたび洋服が毛だらけになる‥”なんてことは避けられそうです。

その反面、豊富な毛量から、夏の暑さには弱い傾向があります。夏はエアコンを常時稼働して、室内の適温を維持してあげてください。

ビションフリーゼの寿命と気を付けたい病気

ビションフリーゼの平均寿命は12歳~15歳と言われており、小型犬として平均的な部類に入るといえます。

小型犬のなかではがっしりとした体格をしていますが、通称パテラと呼ばれる膝の骨がずれてしまう病気になりやすい傾向があります。重症化すると歩行困難になってしまうため、床にはカーペットを敷くなどして滑らないようにする、爪切りや足裏の毛のカットで滑らないようにする、高いところからジャンプさせないようにするなど、日常生活の中で足に負担をかけないよう注意が必要です。

そのほか、白内障(「水晶体」と呼ばれるピントを調節するレンズが白く濁って視力に影響がでてしまう病気)になりやすいこともわかっています。遺伝的な要素が大きく関わるため、残念ながら確実な予防法はないのですが、異変に気づいたら早めに動物病院に相談しましょう。


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