綿あめのような、純白でボリューミーな被毛が特徴「ビションフリーゼ」

犬の種類・生態 2023.11.30

ビションフリーゼ
原産国 スペイン
成犬時
目安体重
3.0kg-6.0kg
被毛タイプ ダブルコート

代表的なカラー※毛色はホワイトのみ

ホワイトのビションフリーゼ

ホワイト

目次

  1. ビションフリーゼの性格と特徴
  2. ビションフリーゼの飼い方
  3. ビションフリーゼの飼う際の注意点
  4. ビションフリーゼがかかりやすい病気、寿命
  5. ビションフリーゼのルーツ
  6. まとめ

ビションフリーゼの性格と特徴

ビションフリーゼは、愛らしい外見と明るい性格で多くの人々を魅了する犬種です。その特徴的な性格や外見、大きさ、毛色について詳しく見ていきましょう。

性格

ビションフリーゼは非常にフレンドリーで明るい性格をしています。見知らぬ人にも愛想を振りまくほどで、人見知り・犬見知り知らずと言われるほどです。他のペットや小さな子供たちとも仲良くできることから、多頭飼いのご家庭や小さなお子様がいるご家庭にもピッタリです。
陽気で誰にでも懐っこい子が多いのですが、決して誰でもよいというわけではなく、飼い主さまのことが誰よりも大好きです。非常に甘えん坊で、家族と過ごす時間が何より大好きな一方で、寂しがりやな一面もあります。
また、ビションフリーゼは大変頭が良く、人間の言葉をよく理解します。トレーニングも非常に得意で、飼い主さまのことが大好きで従順なため、しつけに手を焼くことは少ないと言われています。

大きさ

ビションフリーゼは小型犬に分類され、体重は3.0~6.0kgと幅があります。他の犬種同様、男の子のほうが大きくなる傾向があります。体高は25-29㎝程度で、胴長短足のがっしりとした体型が特徴です。

毛色

ビションフリーゼの最も特徴的な点は、綿あめのようなふわふわの巻き毛です。純白でボリューミーな被毛は触れるととても柔らかいですが、しっかりとした弾力感があります。この美しい白い被毛は、ビションフリーゼの魅力的な外見の中心となっています。 ビションフリーゼには、その特徴的な被毛を活かした様々な人気のカットスタイルがあります。代表的なものとしては以下のようなものがあります。

パウダーパフカット:
全身を丸くふわふわに整え、まるで綿菓子のような見た目に仕上げます。顔周りはすっきりとさせ、大きな瞳を引き立てる愛らしいスタイルです。

マッシュルームカット:
頭部を丸くボリューミーに残し、顔周りと体を短くカットします。キノコの傘のような独特な形状が特徴で、ユニークで可愛らしい印象を与えます。

テディベアカット:
顔はすっきりとさせつつ、耳と体に丸みを持たせてカットします。ぬいぐるみのようなふわふわとした質感で、抱きしめたくなるような柔らかな印象になります。

これらのカットスタイルは、ビションフリーゼの純白の被毛を最大限に活かし、それぞれ異なる魅力を引き出します。飼い主の好みや犬の個性に合わせて、最適なスタイルを選ぶことができます。

ビションフリーゼの飼い方

ビションフリーゼを飼う際には、その性格や特徴を理解し、適切なケアを行うことが重要です。
まず、ビションフリーゼは人間との触れ合いを非常に大切にする犬種です。家族と過ごす時間を十分に確保し、愛情を持って接することが大切です。また、知能が高く活発な性格のため、適度な運動と精神的な刺激を与えることも重要です。
食事に関しては、小型犬用のドッグフードを与え、適切な量を守ることが大切です。過体重は健康上の問題を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
また、ビションフリーゼの特徴的な被毛は定期的なグルーミングが必要です。毎日のブラッシングと定期的なトリミングを行うことで、美しい被毛を維持することができます。

ビションフリーゼを飼う際の注意点

ビジョンフリーゼを飼う際には、いくつかの注意点があります。特に重要な、しつけ、散歩、お手入れの3点についてここでは紹介します。

しつけ

ビションフリーゼは知能が高く、トレーニングを得意とする犬種です。しかし、甘えん坊な性格のため、過度に甘やかしてしまうと問題行動につながる可能性があります。一貫性のあるしつけを行い、基本的なコマンドを教えることが重要です。また、社会化も重要で、幼い頃からさまざまな人や環境に慣れさせることが大切です。

散歩

ビションフリーゼは活発な性格のため、適度な運動が必要です。毎日20~30分程度の散歩を行うことが理想的です。ただし、夏の暑い時期は熱中症に注意が必要です。暑い時間帯を避け、朝晩の涼しい時間に散歩を行うようにしましょう。

お手入れ

ビションフリーゼの美しい被毛を維持するためには、定期的なお手入れが欠かせません。毎日のブラッシングが必要で、特に耳の裏や脇の下、お尻周りなど、もつれやすい部分に注意を払う必要があります。また、3~4週間に一度のトリミングも必要です。
さらに、目やに、耳掃除、爪切りなども定期的に行う必要があります。特に、目の周りの毛は目に入って炎症を起こす可能性があるため、こまめにカットすることが大切です。

ビションフリーゼがかかりやすい病気、寿命

ビションフリーゼの平均寿命は12歳~15歳と言われており、小型犬として平均的な部類に入ります。しかし、いくつかの病気にかかりやすい傾向があります。
最も注意が必要なのは、通称パテラと呼ばれる膝蓋骨脱臼です。これは膝の骨がずれてしまう病気で、重症化すると歩行困難になってしまいます。予防のために、床にカーペットを敷いて滑らないようにする、爪切りや足裏の毛のカットで滑りにくくする、高いところからジャンプさせないようにするなど、日常生活の中で足に負担をかけないよう注意が必要です。
また、白内障になりやすいことも知られています。これは水晶体が白く濁って視力に影響が出てしまう病気です。遺伝的な要素が大きく関わるため、確実な予防法はありませんが、異変に気づいたら早めに動物病院に相談することが大切です。

こちらの記事では、ビションフリーゼがなりやすい病気、症状や予防法、治療費の目安をご紹介していますので、参考にしてみてください。

ビションフリーゼのルーツ

ビションフリーゼの起源は古く、もともとは地中海地域に生息していた土着犬であると考えられています。その後14世紀頃、航海者や商人によってスペインのカナリア諸島に持ち込まれ、ビションフリーゼの祖先とされる犬種と掛け合わせた結果、現在に近い姿になったといわれています。
のちに、改良を経ながらフランスやイタリアなどに順次渡り、可愛らしい見た目と人懐っこい性格から、ヨーロッパ全土で一気に人気に火が付きました。特に16世紀頃、フランスの王室や貴族の間で人気を博し、宮廷犬として愛されてきたといわれています。
二度の世界大戦を経て、何度か絶滅の危機に直面しましたが、フランスやベルギーのブリーダーたちによって守られ、1934年に「ビションフリーゼ」という正式な犬種として認定されました。

まとめ

ビションフリーゼは、綿あめのような純白でボリューミーな被毛が特徴的な小型犬です。フレンドリーで明るい性格、知能の高さ、そして愛らしい外見から多くの人々に愛されています。体重は3.0~6.0kg、体高は25-29㎝程度で、胴長短足のがっしりとした体型が特徴です。
飼育には定期的なグルーミングと適度な運動が必要で、特に被毛のケアには注意が必要です。また、膝蓋骨脱臼や白内障などの病気にかかりやすい傾向があるため、適切な予防と早期発見が重要です。
ビションフリーゼは地中海地域を起源とし、ヨーロッパの王室や貴族に愛された歴史を持ちます。現在では、その愛らしさと従順な性格から、家庭犬として世界中で人気を集めています。適切なケアと愛情を持って接することで、ビションフリーゼは家族の素晴らしい一員となるでしょう。

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