誰より飼い主さまが大好き 非常に温和で穏やかな性格「イタリアングレーハウンド」

原産国 | エジプト(諸説あり) |
---|---|
成犬時 目安体重 |
3.0kg-5.0kg |
被毛タイプ | ダブルコート |
代表的なカラー3種

ブルーホワイト

フォーンホワイト

シールホワイト
目次
- イタリアングレーハウンドの性格と特徴
- イタリアングレーハウンドの飼い方
- イタリアングレーハウンドの飼う際の注意点
- イタリアングレーハウンドがかかりやすい病気、寿命
- イタリアングレーハウンドのルーツ
- まとめ
イタリアングレーハウンドの性格と特徴
イタリアングレーハウンドは、優雅な身のこなしと上品な雰囲気を持つ犬種です。その性格や外見的特徴について詳しく見ていきましょう。
性格
イタリアングレーハウンドは非常に穏やかで家族思いな性格をしています。飼い主さんに全幅の信頼と愛情を傾ける一方で、少々人見知りで繊細な面もあります。ベタベタと抱っこされるよりも、飼い主さんの隣で静かに座って待つことを好む傾向があります。
聞き分けが良く温和な性格ですが、嫌なことがあっても発散することなく、内にずっとため込んでしまうような面があります。そのため、ストレスを抱えないように飼い主さんが気持ちに寄り添ってあげる必要があります。
とても穏やかで優しい性格をしているため、赤ちゃんやお年寄りとも一緒に暮らすことができるでしょう。この特性は、多世代家族でも飼育しやすい犬種であることを示しています。
大きさ
イタリアングレーハウンドは、ハウンド系の犬種の中で最小サイズです。体重は3~5kgと小柄で、マンションなどの集合住宅でも飼育が可能です。スレンダーなボディと華奢で細い足が特徴的で、その優雅な姿は「ルネサンスの誇り」と呼ばれています。
毛色
イタリアングレーハウンドの被毛は光沢があって短く、様々な色のバリエーションがあります。主な毛色には、フォーン(茶色)、レッド、グレー、ブルー、クリーム、ホワイトの単色があります。また、これらの色にホワイトが入った配色も見られます。豊富な色のバリエーションは、この犬種の魅力の一つとなっています。
イタリアングレーハウンドの飼い方
イタリアングレーハウンドを飼う際には、その特性に合わせた適切な飼育環境を整えることが重要です。
まず、室内での飼育が基本となります。寒さに弱いため、冬場は暖房の効いた部屋で飼育し、夏場はクーラーのかけすぎに注意が必要です。温度管理には特に気を付けましょう。
食事は、小型犬用のドッグフードを与えるのが一般的です。成長段階や活動量に応じて適切な量を与えることが大切です。
運動面では、毎日軽度の運動や散歩が必要です。ただし、寒い季節には必ず防寒対策をしてから外出させましょう。室内でも遊ぶ時間を設けると良いでしょう。
また、イタリアングレーハウンドは飼い主との絆を大切にする犬種なので、十分なコミュニケーションを取ることが重要です。優しく接し、信頼関係を築いていくことで、より良い関係を築くことができます。
イタリアングレーハウンドを飼う際の注意点
イタリアングレーハウンドを飼う際には、いくつかの注意点があります。特に重要な、しつけ、散歩、お手入れの3点についてここでは紹介します。
しつけ
イタリアングレーハウンドは賢く、しつけもしやすい犬種です。ただし、繊細な性格のため、褒めて伸ばす、ポジティブな方法でしつけを行うことが大切です。
基本的なコマンドや、トイレトレーニングは早めに始めるのが良いでしょう。また、社会化も重要です。人や他の動物との触れ合いの機会を設けることで、バランスの取れた性格に育てることができます。
散歩
イタリアングレーハウンドは運動量が多い犬種ではありませんが、定期的な散歩は必要です。1日30分程度の散歩を2回に分けて行うのが理想的です。
ただし、寒さに弱いため、寒い季節の散歩には注意が必要です。必ず防寒着を着せ、散歩の時間も短めにするなどの配慮が必要です。また、暑い季節には熱中症に注意し、朝晩の涼しい時間帯に散歩するようにしましょう。
お手入れ
イタリアングレーハウンドは比較的お手入れが簡単な犬種です。短い被毛のため、ブラッシングは週に1~2回程度で十分です。ニオイや抜け毛も少ないので、日々の掃除も比較的楽です。
定期的な爪切りや歯磨き、耳掃除は必要です。特に、足の爪は長くなりやすいので注意が必要です。また、皮膚が敏感なため、シャンプーは低刺激のものを使用し、頻度は月に1~2回程度に抑えましょう。
イタリアングレーハウンドがかかりやすい病気、寿命
イタリアングレーハウンドの平均寿命は12歳~15歳と、比較的長寿な犬種です。しかし、いくつかの病気にかかりやすい傾向があります。
最も注意が必要なのは、膝蓋骨脱臼(パテラ)です。細い足でぴょんぴょん駆け回ることから、膝の皿の骨が正常な位置から外れてしまう可能性があります。予防のために、床にはカーペットを敷くなどして滑らないようにする、爪切りや足裏の毛のカットで滑らないようにする、高いところからジャンプさせないようにするなど、日常生活の中で足に負担をかけないよう注意が必要です。
また、目の病気にもかかりやすい傾向があります。網膜剥離、網膜委縮、白内障、緑内障などが代表的です。これらの疾患は初期症状が分かりにくいため、定期的な獣医師の検診が重要です。
そのほか、歯周病や皮膚のトラブルにも注意が必要です。適切な食事管理や日々のケアで、これらの病気のリスクを減らすことができます。
こちらの記事では、イタリアングレーハウンドがなりやすい病気、症状や予防法、治療費の目安をご紹介していますので、参考にしてみてください。
イタリアングレーハウンドのルーツ
イタリアングレーハウンドの起源には諸説あり、明確ではありません。しかし、グレーハウンドが小型化されて作られたのではないかと考えられています。
その歴史は非常に古く、古代エジプト時代にまで遡ります。古代エジプトの墓の壁には、イタリアングレーハウンドの祖先と思われる小型のグレーハウンドの絵や彫刻が残されています。さらに、紀元前750年頃の遺跡からは、イタリアングレーハウンドによく似た骨格を持つミイラが発見されています。
16世紀のルネッサンス期には、ヨーロッパ全土で絶大な人気を集めました。多くの王侯貴族が、多額な資産と引き換えに1頭のイタリアングレーハウンドを求めたと言われています。
この長い歴史と高貴な血統が、現代のイタリアングレーハウンドの優雅さと気品ある姿に反映されているのです。
まとめ
イタリアングレーハウンドは、優雅な外見と温和な性格を持つ小型犬種です。飼い主に忠実で穏やかな性格は、家族との生活に適しています。しかし、寒さに弱く、繊細な面もあるため、適切な環境管理とケアが必要です。運動量は多くありませんが、定期的な散歩と室内での遊びは欠かせません。お手入れは比較的簡単ですが、膝蓋骨脱臼や目の病気には注意が必要です。長い歴史と高貴な血統を持つこの犬種は、適切な飼育環境と愛情を与えることで、素晴らしい家族の一員となるでしょう。