丸みを帯びたお顔と体つきが特徴 素直で愛情深い性格で知られる「ペキマル」

犬の種類・生態 2024.3.13

原産国 ペキニーズ:中国
マルチーズ:イタリア
成犬時
目安体重
3.0kg-5.0kg
被毛タイプ シングルコート or ダブルコート

代表的なカラー4種

ホワイト

クリーム

クリームホワイト

フォーン

目次

  1. ペキマルの起源
  2. ペキマルの特徴
  3. ペキマルの性格
  4. ペキマルの飼いやすさ
  5. ペキマルの寿命と気を付けたい病気

ペキマルの起源

ペキニーズとマルチーズをミックスして生まれたものをペキマルといいます。 頭数自体は少ないのですが、3、4年前からお取り扱いがあり、フワフワで小柄な体型やうるうるした瞳、ちょっぴり鼻ペチャで愛嬌たっぷりな表情などがファンの心を根強く掴んでいます。

ペキニーズの起源は定かではありませんが、元々中国の宮廷でのみ飼育が許されていた神聖な犬として、とても大切に育てられていました。一方のマルチーズについては非常に歴史が長く、紀元前1500年頃から存在していたとされています。イソップ物語にもマルチーズについて「長い船旅をする船員のペット」との記述があるほど、古くから人々に親しまれてきた犬種です。

可愛らしい見た目はいうまでもありませんが、マルチーズ譲りの陽気な性格や人懐っこさに加えて、穏やかで吠えづらいなどといった飼いやすさからも人気を集めている注目のミックス犬です。

ペキマルの特徴

ちょっぴり垂れたくりくりの目元と、小柄な体型が特徴です。お顔も体も丸みを帯びて、優しい雰囲気を全身から醸し出しています。

耳は両親同様、垂れ耳となります。被毛タイプはマルチーズを受け継ぐことが多く、まっすぐで柔らかな被毛の子が多いです。両親犬はどちらも被毛が豊富なため、毛量は多め。定期的にトリミングが必要です。

お顔立ちや体型がどちら似るかは本当にその子次第ですが、目元やマズルなど、鼻ペチャ部分はペキニーズちゃんを受け継ぐことが多い気がします。体型は、ペキニーズほどじゃないですが、マルチーズも脚は短めのため、体高が低い子が多いです。ペキニーズに似れば、ちょっと大きくがっしりした体型となります。

ペキマルの性格

ペキマルのようなミックス犬は性格をはっきりと断言する事が難しいと言われていますが、ペキニーズの「マイペースで穏やかな性格」とマルチーズの「明るくフレンドリーな性格」を引き継いでいます。一見すると対照的な性格の犬種のため、どちらもバランスよく引き継ぐことで、素直で穏やかな優しい子が多いですよ。

とにかく飼い主さんのことが大好きな甘えん坊が多いので、お休みの日などできるだけ一緒に過ごしてあげると喜びます。少し頑固な面・我が強い部分はあるのですが、もともと知能は高いので、しつけはしやすいでしょう。

ペキマルの飼いやすさ

平均体重は3-5kg程度ですが、マルチーズに似るとさらに体は小柄になります。両親どちら似るか、による部分が大きいのですが、ペキニーズに似た場合はそこまで多くの運動量は必要なく、1日1回、15分程度のお散歩で十分でしょう。もちろん、お散歩は運動量の確保だけでなくストレス発散にもなりますので、できるだけ毎日行ってあげるようにしてください。

もちろんしつけによる部分も大きいのですが、落ち着いた性格で無駄吠えも少ない犬種として有名なペキニーズを受け継いでいることもあり、他のミックス犬に比べると吠えにくい子が多いと言われています。ただ、頑固な部分があるので、子犬のころからしつけはしっかりと行う必要があります。

柔らかく長い被毛は絡まりやすいため、定期的にブラッシングを行い、毛並みを整えてあげましょう。また、毛が伸び続けることから、月に一度のトリミングは必須です。

ペキマルの寿命と気を付けたい病気

ペキマルの平均寿命は13歳~15歳と言われており、小型犬として平均的であるといえます。

他の小型犬に比べて筋肉質でしっかりした体格をしていることが多いペキマルですが、短い足は骨格に負担がかかりやすく、通称パテラと呼ばれる膝のお皿の骨がずれる病気や、椎間板ヘルニアという背骨同士をつないでいる椎間板に変性が生じる病気など、いずれも痛みや足の麻痺などさまざまな神経症状を引き起こす病気になりやすい傾向があります。

ちょっとした段差から飛び降りただけでも負担は大きいので、常日頃から床にはカーペットを敷く、ジャンプをさせないようにするなど、日常生活の中で注意が必要です。

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