優しく垂れた大きな目とおちょぼ口が可愛い 温厚な性格で知られる「ペキプー」

犬の種類・生態 2023.10.05

原産国 ペキニーズ:中国
トイプードル:フランス
成犬時
目安体重
3.0kg-5.0kg
被毛タイプ シングルコート or ダブルコート

代表的なカラー3種

クリーム

アプリコット

レッド

目次

  1. ペキプーの起源
  2. ペキプーの特徴
  3. ペキプーの性格
  4. ペキプーの飼いやすさ
  5. ペキプーの寿命と気を付けたい病気

ペキプーの起源

ペキニーズとトイプードルをミックスして生まれたものをペキプーといいます。ここ1、2年で特に人気が高まっており、ペッツファーストでもお取り扱いが増えているミックス犬です。ペキニーズの起源は定かではありませんが、元々中国の宮廷でのみ飼育が許されていた神聖な犬として、とても大切に育てられていました。一方トイプードルは原産国はフランスとされていますが、発祥はロシアまたは中央アジア北部といわれており、かつては荷車を引いたり、カモ狩りを行う水猟犬として活躍していた犬種です。クリクリの目と短い脚といった可愛らしい容姿に加え、マイペースで温厚な性格、知能が高いなどといった飼いやすさからも人気を集めている注目のミックス犬です。

ペキプーの特徴

ちょっぴり垂れたくりくりの目元と、小さく詰まったマズル、豊かな表情が特徴です。耳は垂れ耳の子が圧倒的に多いです。被毛タイプはトイプードルに似る子が多いですが、なかにはペキニーズ譲りでストレートの被毛を受け継ぐ子もいます。両親犬はどちらも被毛が豊富なため、毛の量は多めですが、トイプードルを強く受け継ぐと抜け毛も少ないと言われています。被毛のカラーバリエーションは、アプリコット、クリーム、レッドの3種類が主ですが、ホワイト、ブラウン、ブラックなど様々な色があります。体型についてはプードルに似てすらっとした体型の子もいれば、ペキニーズに似て足が短い子もいるなど、両親どちらに似るか、その成長もまた楽しみです。

ペキプーの性格

ペキプーのようなミックス犬は性格をはっきりと断言する事が難しいと言われていますが、ペキニーズの「マイペースで穏やかな性格」とトイプードルの「賢く社交的な性格」を受け継いでおり、非常に温厚で賢く、飼いやすさに定評がある子が多いです。ペキニーズは猫のような性格と称されるほどマイペース、言い方を変えれば自由奔放で気まぐれな部分もありますが、誰より飼い主さまが大好きで独占欲が強いことで有名です。そうしたツンデレな部分に心奪われてしまう飼い主さまも多いんだとか…。一方で頭が良くてフレンドリー、とってもお利口さんなトイプードルの特徴も受け継いでいるため、人間の言うことをよく理解します。社交的な子が多いので、しつけもしやすいと言われています。

ペキプーの飼いやすさ

平均体重は4-6kg程度ですが、小型犬になるためそれほど多くの運動量が必要となるわけではありません。両親どちら似るか、による部分が大きいのですが、ペキニーズに似た場合はそこまで多くの運動量は必要なく、1日1回、15分から20分程度のお散歩で十分でしょう。もちろん、お散歩は運動量の確保だけでなくストレス発散にもなりますのでできるだけ毎日行ってあげるようにしてください。被毛のタイプは両親どちらに似るかで大きく変わります。トイプードルのようにフワッとした毛を引き継いだ場合は、シングルコートのため抜け毛は少ないですが、ペキニーズのストレート系の毛を引き継いだ場合は抜け毛は多くなります。特に換毛期にはごっそりと毛が抜けるので、きちんとブラッシングをしてあげる必要があります。

ペキプーの寿命と気を付けたい病気

ペキプーの平均寿命は13歳~15歳と言われており、小型犬として平均的であるといえます。他の小型犬に比べて筋肉質でしっかりした体格をしていることが多いペキプーですが、短い足は骨格に負担がかかりやすく、通称パテラと呼ばれる膝のお皿の骨がずれる病気や、椎間板ヘルニアという背骨同士をつないでいる椎間板に変性が生じる病気など、いずれも痛みや足の麻痺などさまざまな神経症状を引き起こす病気になりやすい傾向があります。 ちょっとした段差から飛び降りただけでも負担は大きいので、常日頃から床にはカーペットを敷く、ジャンプをさせないようにするなど、日常生活の中で注意が必要です。


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