小柄でフワフワな体型に精悍な風貌の甘辛ギャップが魅力「ポンスキー」

犬の種類・生態 2024.02.22

原産国 ポメラニアン:ドイツ
シベリアン・ハスキー:ロシア
成犬時
目安体重
7.0kg-13.0kg
被毛タイプ ダブルコート

人気のカラー

オレンジ

ブラックホワイト

シルバーホワイト

目次

  1. ポンスキーの起源
  2. ポンスキーの特徴
  3. ポンスキーの性格
  4. ポンスキーの飼いやすさ
  5. ポンスキーの寿命と気を付けたい病気

ポンスキーの起源

ポメラニアンとシベリアン・ハスキーをミックスして生まれたものをポンスキーといいます。日本での歴史は3~4年と非常に浅く、他のミックス犬に比べてもはるかに頭数が少ないです。

ポメラニアン自体は1800年代にドイツのポメラニアン地方で作出されました。一方、シベリアン・ハスキーについては、もとはシベリアの山脈地帯が原産地で、そりを引く犬として有名です。オオカミのように精悍な風貌に加えて、実は穏やかで人懐っこい性格のギャップが魅力的で、ハスキーはかつて多くのファンの心を掴みました。80-90年代には日本で大ブームを引き起こし、登録頭数が1位の時代もあったほどです。

ポンスキーについても、ハスキー譲りのワイルドな模様や毛色に、ポメラニアン譲りのあどけない表情、フワフワの小柄な体型が非常に愛らしく、当初はアメリカにてSNSを通じて大人気となりました。その後日本においても知名度があがってきて、ここ1、2年で急激に人気が高まっています。なお、ポンスキーの場合は両親犬の体格差が大きいことから、必ず母親がシベリアンハスキー、かつ人工授精で出産に至ります。

ポンスキーの特徴

ふわふわな被毛と丸みのあるお顔立ちが特徴のポメラニアンと、耳がピンと立った精悍で凛々しいハスキーという、まるで真逆にも思える2つの犬種を掛け合わせて生まれたのがポンスキーです。

気になる見た目についてですが、ミックス犬なので外見に個体差はあるものの、ハスキーに特徴的な顔の隈取は、ある場合とない場合の両方があります。カラーはどちらを引き継ぐかわからないのですが、ぴんと立ったハスキー譲りの耳は圧倒的にポンスキーに引き継がれるため、外見やぱっと見の印象はシベリアンハスキーの雰囲気が強いです。一方、目元やマズルなど丸みのあるお顔つきはポメラニアン譲りのことが多いです。

体の大きさは両親いづれの特徴を強く引くかによって非常に差がありますが、おおよそ7kgから12kg内に収まることが多く、体格はハスキー譲りでがっしりとし、筋肉質です。

ポンスキーの性格

ポンスキーのようなミックス犬は性格をはっきりと断言する事が難しいと言われていますが、ポメラニアンの「好奇心旺盛で活発な性格」と、シベリアンハスキーの「忍耐強く愛情深い性格」を引き継いでいます。少し頑固な部分がありますが、学習能力が高いため幼いころからきちんとしつけを行えば問題ありません。

家族が大好きで甘えん坊な一方で、少々寂しがり屋の一面もあるため、小さなお子様がいるご家庭にもピッタリです。好奇心が旺盛でエネルギッシュなため、ペットと共に色々な場所にお出かけしたり、アウトドアやスポーツを共に楽しみたい方にも向いています。

ポンスキーの飼いやすさ

個体差はありますが、ハスキーの血を濃く引き継ぐと体は大きくなるため、1ルームマンションでは空間の狭さを感じてしまうことでしょう。ケージやご自身の生活用品を置いてもなお、飼育スペースは余裕をもって確保することが必要です。

運動量は多いので、1日1回は必ず、理想は1日2回、各1時間のお散歩です。休日などは時折ドッグランでしっかり走り回らせてあげることが必要です。

見た目は非常に可愛らしいポンスキーですが、成犬になると10キロ近い体格になります。お散歩中の引っ張りや飛び掛かりなど、本人に悪気はないにしてもそのようなふとした行動が大きな事故に繋がる可能性もありますので、幼いころからきちんとトレーニングを行う必要があります。ダブルコートのため抜け毛は多いですのでご注意ください。毎日のお手入れとして、ブラッシングをして余分な毛を取り除きましょう。

ポンスキーの寿命と気を付けたい病気

ポンスキーの平均寿命は12歳~15歳と言われており、平均的であるといえます。

なりやすい病気としては第一に皮膚疾患が挙げられます。アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、脂漏症や疥癬などを比較的若い年齢(6ヶ月〜3歳)の内に発症することが多いため、何か変わった様子はないか日々のブラッシングの際に確認するようにしましょう。

また、股関節形成不全もなりやすい傾向があると言われています。生後 4 -12ヶ月ごろに確認されることが多いといわれていますが、2-3歳になってから症状が現れる場合もあります。遺伝的素因が関係していると考えられており、予防することは難しいですが、まずは食事や運動を管理することで肥満にならないよう体重管理することが重要です。

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