両親共に王族に愛されてきた高貴な愛玩犬 皇室御用達のサラブレッド「ペキポメ(ポメペキ)」

犬の種類・生態 2024.3.26

原産国 ペキニーズ:中国
ポメラニアン:ドイツ
成犬時
目安体重
3.0kg-5.0kg
被毛タイプ ダブルコート

人気のカラー6種

オレンジ

クリームホワイト

フォーン

クリーム

フォーンセーブルホワイト

ホワイト

目次

  1. ペキポメ(ポメペキ)の起源
  2. ペキポメ(ポメペキ)の特徴
  3. ペキポメ(ポメペキ)の性格
  4. ペキポメ(ポメペキ)の飼いやすさ
  5. ペキポメ(ポメペキ)の寿命と気を付けたい病気

ペキポメ(ポメペキ)の起源

ペキニーズとポメラニアンをミックスして生まれたものをペキポメ(ポメペキ)といいます。日本での歴史は2~3年とまだ浅く、マルプーやチワックスなどその他メインのミックス犬に比べるとまだ知名度は高くありません。

ペキニーズの起源は定かではありませんが、ヨーロッパの小型スパニエルがシルクロードなどの交易ルートを通じて中国に伝わったのだろうと推測されています。元々中国の宮廷でのみ飼育が許されていた神聖な犬として、とても大切に育てられていました。

一方、ポメラニアンについては1800年代にドイツのポメラニアン地方で作出された後、イギリスにもわたり英国のヴィクトリア女王の愛犬としても名を馳せてきた犬種です。このように、アジアとヨーロッパという遠く離れた地ですが、ペキニーズ、ポメラニアン共に王族に愛されてきた高貴な愛玩犬であるという共通点があります。

ペキポメの知名度はまだ高くはありませんが、フワフワでぬいぐるみのような見た目に垂れた大きな瞳、短い脚でてくてくと歩く愛らしい姿から、ここ1年ほどで非常に人気が高まっています。

ペキポメ(ポメペキ)の特徴

見た目は、ペキニーズに近いものと、ポメラニアンに近いものがいますが、どちらかというと幼いときはポメラニアンの印象が強く、『タヌキ系のポメラニアンちゃん』『ちょっぴり鼻ペチャのポメラニアンちゃん』という印象の子が多いです。大きくなるにつれて短めのマズルや大きく垂れた目元など、鼻ペチャのペキニーズの特徴が強く出てくる子が多い印象です。

両親どちらも毛量が豊富なため、幼いころからもこもこフワフワ、ぬいぐるみのような見た目をしています。体型はペキニーズ譲りの短い脚を受け継ぐことが多く、胴長というよりポメラニアン譲りでずんぐりむっくりとしたコンパクトサイズ、お顔も体もぎゅっと詰まり丸みを帯びています。

成犬時の体重は4kg未満がほとんどですが、まれに5kg程度になる子もいます。体のサイズについては個体差が大きく、両親の大きさによります。

ペキポメ(ポメペキ)の性格

ペキポメのようなミックス犬は性格をはっきりと断言する事が難しいと言われており、更にはペキニーズとポメラニアンの性格はどちらかというと正反対のため、どちら似るかでその子の性格も大きく変わってきます。ペキニーズに似ると「おっとりマイペースな性格」、ポメラニアンに似ると「とにかく元気いっぱいでエネルギッシュな性格」を受け継ぐと言われています。

ただどちらに似るにせよ、ポメラニアンの警戒心の強さがペキニーズの温厚さで和らいでおり、おおらかで愛情深い子が多いです。誰にでも愛想を振りまくというよりはとにかく飼い主さまご家族のことが大好きで全身全霊で愛情を注いでくれます。甘えん坊な反面少し寂しがり屋の一面もあり、相手をしてくれないとプイっとそっぽを向いてしまう、というようなかまってちゃんの部分があります。

ペキポメ(ポメペキ)の飼いやすさ

身体は小さいので、一人暮らしの方や集合住宅にお住まいの方でも飼いやすいでしょう。お散歩の距離はそこまで必要ではありませんが、外の世界を楽しむことは気分転換になるため、短い距離で良いので、できるだけ毎日お散歩に行ってあげられるとよいと思います。

本来は無駄吠えが多い印象のポメラニアンですが、「吠えることが少ない犬種」として有名なペキニーズの性格が組み合わさっていることから、無駄吠えの心配は少ないと言われています。

ただしペキポメは、我が強い、頑固な部分がある犬種です。育て方や環境によっては吠え癖のみに限らず、飼い主さまの言うことを聞かずワガママになってしまうことがあるので、幼いころよりしっかりしつけを行うようにしましょう。 両親ともにダブルコートのため、抜け毛は多い犬種です。定期的なカットは不要ですが、豊富な毛量に隠れた皮膚は疾患にもなりやすいため、毎日の習慣としてブラッシングは行うようにしましょう。

ペキポメ(ポメペキ)の寿命と気を付けたい病気

ペキポメの平均寿命は12歳~15歳と言われており、小型犬として平均的であるといえます。

筋肉質でしっかりした体格をしていることが多いペキポメですが、短い足は骨格に負担がかかりやすく、通称パテラと呼ばれる膝の骨がずれてしまう病気が挙げられます。小型犬のため関節が弱いので、床にはマットを敷く、爪切りや足裏の毛のカットで滑らないようにする、高いところからジャンプさせないようにするなど、日常生活の中で足に負担をかけないよう注意が必要です。

また、ペキニーズは鼻涙管が閉塞しやすい傾向があるといわれています。命には別条がありませんが、他の犬種に比べて涙焼けをしやすいため、目の周りのケアには気を付けましょう。


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