「いま」知ってほしい!ペットのウェルネスコラムvol.2:ワンちゃんの皮膚・お耳のトラブル
今月から、「いま」だからこそ知っていただきたいペットのウェルネスに役立つ情報を、毎月お届けしていきます。ぜひご覧ください。
(※当社がお送りしているメールマガジン「『いま』知ってほしい!ペットのウェルネスコラム」を一部編集して掲載しています)
目次
1. 夏場に多い皮膚やお耳のトラブル
人間と異なり、ワンちゃんは全身が毛で覆われているため、皮膚自体は人間の3分の1ほどの厚さしかなく、とてもデリケートと言われています。さらに、暑くなるこの時期は紫外線等の影響により、皮膚がダメージを受けやすくなります。ダメージを受けると、体を外敵から守る皮膚のバリア機能が低下して皮膚が乾燥したり、高温多湿な環境も相まって病原菌が増殖しやすくなったりします。
そのため、今の時期は皮膚トラブルが多くなるのです。
また、垂れ耳のワンちゃんのお耳は特に蒸れやすく、病原菌が繁殖しやすくなるため、気付かぬ間に外耳炎などのお耳のトラブルが起こっているケースもあります。
2. おすすめ! おうちでできる日常ケア
皮膚やお耳のトラブルの予防にはおうちでの日頃からのケアが重要です。おすすめのケア方法とおすすめグッズをご紹介します♪
2-1. 皮膚トラブルの予防:保湿
皮膚の保湿をすることで乾燥を防ぎ、皮膚のバリア機能を高めることができます。スプレータイプの保湿剤もありますが、シュッとされて驚いてしまうワンちゃんもいますので、子犬でも使いやすい泡タイプの保湿剤がおすすめです。
皮膚全体に行き渡るようやさしく、マッサージしながらもみこんでください。
こちらは獣医師開発の製品で、目元や耳にも安心して使用できます!
2-2. お耳のトラブルの予防:お耳チェックとお掃除
週に1回程度はお耳をそっとめくって赤みが出ていないか・耳垢がたまっていないかをチェックしましょう。汚れは見える範囲で構いませんので、コットンでやさしく拭き取ってあげてください。嫌がるときは無理せず、別の機嫌のいいタイミングに再チャレンジしましょう。
あらかじめ保湿成分などが配合されたワンちゃんのお肌に優しいコットンであれば、気になるときにさっと使えるのでおすすめです♪
3. 異常に気が付いたら病院へ
ケアを行うなかで、下記のような異常がある場合には、すでに何らかのトラブルが起きている可能性があります。- 皮膚やお耳に赤みやかゆみがある
- フケやべたつきがある
- いつもより匂いがある
- 毛が抜けている部分やカサブタがある
こういったトラブルの中には見た目だけでは診断できず、特別な検査が必要になる場合もあります。
気になる症状がある場合にはかかりつけの動物病院さまか、お近くのペッツファースト動物病院へお気軽に足をお運びくださいね。
いかがでしたか?
今回は、夏こそ気を付けたい「おうちでできる! 皮膚とお耳のケア」についてお届けしました。
飼い主さまもワンちゃんも体調管理に気をつけて、暑い夏を元気に乗り切りましょう。
執筆
ペッツファースト所属獣医師 小野絢子日本大学を卒業。子犬・子猫の健康診断やワクチン接種、ペットショップへの往診業務の経験から、すべてのペットと飼い主さまがより幸せに、そして健康に過ごすことができるような情報発信を行なっています。
今回ご紹介したグッズ
ペッツファースト動物病院
ペットショップ併設の病院から高度医療機器を備えた高度医療センターまで、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県に展開。各医院が連携することで、総合病院のような幅広いサービスを提供しています。
- 代官山高度医療センター
- 自由が丘医院
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