「いま」知ってほしい!ペットのウェルネスコラムvol.14:ワンちゃんの冬場の乾燥対策

知識・お役立ち 2025.2.19

(※本記事は、当社がお送りしているメールマガジン「『いま』知ってほしい!ペットのウェルネスコラム」を一部編集して掲載しています)

まだまだ寒さは続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
暖房器具でお部屋を暖める毎日かと思いますが、そんな時に気になるのが「乾燥」ですね。この時期は乾燥からくる皮膚トラブルに悩むワンちゃんも多くなります。

そこで今回は、ワンちゃんの冬場の乾燥対策についてお伝えします。

目次

  1. 乾燥対策~温湿度管理~
  2. 乾燥対策~皮膚の保湿~
  3. 寒さを乗り切って、気持ちよく春を迎えましょう!

1. 乾燥対策~温湿度管理~

 

冬場は空気の乾燥により、お部屋の湿度も低下します。ワンちゃんにとって適切な湿度はおよそ50%と言われていますので、加湿器を活用して湿度を保つようにしましょう。

ペッツファーストの各店舗では温湿度計を設置の上、1時間に1回、店内各所に置かれている温湿度計をチェックすることにより、適正な温湿度の管理を徹底しています。
ご自宅にお迎えしてからもワンちゃんがいるお部屋には温湿度計を設置して、こまめにチェックするようにしましょう。

乾燥というと皮膚の乾燥はもちろんですが、喉や鼻の粘膜も乾燥します。
粘膜はある程度の湿気があることでバリア機能が保たれていますが、乾燥するとウイルスや細菌が侵入しやすくなり、子犬の場合、風邪(ケンネルコフ)をひいてしまうこともありますので注意が必要です。


2. 乾燥対策~皮膚の保湿~

皮膚の乾燥対策には「保湿」が一番です。 トリミングに定期的に通われているワンちゃんも、ご自宅でシャンプーをしているワンちゃんも、冬場はセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたシャンプーを使用するのがおすすめです。

また、シャンプーだけでなく、ご自宅でできる毎日のケアも重要です。

水を使わないドライシャンプーであれば、日々のブラッシングを兼ねて皮膚と被毛のケアをすることが可能です。マッサージをしながらケアすると皮膚の血行促進にもなり、乾燥を防ぐことができます。

特に冬場は肉球が乾燥してガサガサになってしまうワンちゃんもいます。
ひび割れや出血、細菌感染を引き起こす場合もありますので、日頃から肉球クリームを使って保湿してあげるといいでしょう。

オイルの中でも高級な「アルガンオイル」をたっぷり使った肉球クリームは、ペットのことを考えた安全・安心処方です。お散歩の後の肉球ケアにもおすすめです。

乾燥による皮膚のバリア機能の低下は、さらなる皮膚トラブルの原因になることもあります。
「皮膚に赤みやかゆみがある」「フケが多い」といった場合には何らかのトラブルが起きている可能性があります。

気になる症状がある場合には、かかりつけの動物病院さまか、お近くのペッツファースト動物病院へお気軽に足をお運びくださいね。


3. 寒さを乗り切って、気持ちよく春を迎えましょう!

 

まだまだ寒い日が続きますが、春はもうまもなく。
飼い主さまもワンちゃんも体調管理に気をつけて、寒い冬を元気に乗り切ってくださいね。

執筆

 
ペッツファースト所属獣医師 小野絢子
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業を卒業。子犬・子猫の健康診断やワクチン接種、ペットショップへの往診業務の経験から、すべてのペットと飼い主さまがより幸せに、そして健康に過ごすことができるような情報発信を行なっています。

今回ご紹介したグッズ

ペッツファーストオンラインストア