「いま」知ってほしい!ペットのウェルネスコラムvol.16:ワンちゃんの体重管理

知識・お役立ち 2025.3.14

(※本記事は、当社がお送りしているメールマガジン「『いま』知ってほしい!ペットのウェルネスコラム」を一部編集して掲載しています)

もう3月ではありますが「三寒四温」という言葉を思い出す毎日ですね。
寒い間、暖かい場所からなかなか動かなかったり、お散歩をいやがったりするワンちゃんも多かったのではないかと思います。
最近ペットの体を見て「うちの子、少しぽっちゃりした?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実はこの時期「冬太り」しているワンちゃんがいます。適正な体重管理は健康な体作りにつながりますので、意識しておく必要があります。

そこで今回は、ワンちゃんの体重管理についてお伝えします!

目次

  1. ワンちゃんの冬太り
  2. ワンちゃんの体型チェック
  3. 体重管理のおすすめグッズ
  4. 日々の体重管理を、ぜひ習慣に

1. ワンちゃんの冬太り

 

冬は厳しい寒さを乗り越えるため、たくさん食べて、体に脂肪を貯め込もうとする季節です。ところが、室内で暮らすワンちゃんは体温が一定に保たれるため、体内でなかなか脂肪が燃焼をしません。
そのため「冬太り」をしてしまう場合があります。

また、クリスマス・お正月・バレンタインと飼い主さまにとってはイベントの多い冬場。ご家族やご友人が集まる機会も多く、そんな時にいつもより多めにおやつを与えていたといったことはありませんか?
こういったことも原因となり「冬太り」が起こることがあります。

乾燥というと皮膚の乾燥はもちろんですが、喉や鼻の粘膜も乾燥します。
粘膜はある程度の湿気があることでバリア機能が保たれていますが、乾燥するとウイルスや細菌が侵入しやすくなり、子犬の場合、風邪(ケンネルコフ)をひいてしまうこともありますので注意が必要です。


2. ワンちゃんの体型チェック

体型管理には、まずは体重測定が重要です。

  1. ご自宅にある体重計にワンちゃんを抱っこして飼い主さまと一緒に乗り測定
  2. その後、飼い主さまだけ体重を測り、引き算をしてください

定期的に測定することで、ワンちゃんの体重の増減が見えやすくなります。

そのほか、BCS(ボディコンディションスコア)を測定してみましょう。
BCSはワンちゃんの体を見たり触ったりしてその体型を5段階で評価するものです。
評価するときのチェックポイントは「上からの見た目」「横からの見た目」「肋骨」「腰」の4つです。長毛種の場合は、見た目だけでは分かりづらい場合もあるので、しっかり触ってチェックしてあげましょう。

 

「ちょっと難しい……」という場合には、かかりつけの動物病院さまやお近くのペッツファースト動物病院にもお気軽にご相談くださいね。


3. 体重管理のおすすめグッズ

ごはんが大好きなワンちゃんの場合、あっという間にごはんを食べ終わってしまうことがあるかと思います。
「早食い」は、満腹感が得られる前に完食してしまうため、すぐにごはんが食べたくなり、結果的に食べ過ぎにつながることがあります。
ファン&スロウフィーダーボウルは迷路のような壁や突起により、楽しい食事の時間を長く楽しむことができます。底面には滑り止めが付いているので、鼻先でボウルを押してしまうワンちゃんにもおすすめです。

体重管理には体重ケアのできるごはんがおすすめです。
筋肉量を維持するための適切なタンパク質と脂肪を配合し、噛み応えのある粒とやわらかいほぐし粒で、嗜好性も良いご飯です。


4. 日々の体重管理を、ぜひ習慣に

 
ワンちゃんの体重管理は簡単なようで難しいものですが、健康管理にはとても重要です。体重の変化は何らかの病気の兆候である可能性もあります。
ペッツファースト動物病院では「春の健康診断」もおすすめしていますので、体重測定とともに血液検査なども併せて、これを機に全身をチェックするのはいかがでしょうか。
季節の変わり目ですので、飼い主さまもワンちゃんも体調管理にお気をつけください。
最後までお読みいただきありがとうございました!

執筆

 
ペッツファースト所属獣医師 小野絢子
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業を卒業。子犬・子猫の健康診断やワクチン接種、ペットショップへの往診業務の経験から、すべてのペットと飼い主さまがより幸せに、そして健康に過ごすことができるような情報発信を行なっています。

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