「いま」知ってほしい!ペットのウェルネスコラムvol.17:ネコちゃんの体重管理

(※本記事は、当社がお送りしているメールマガジン「『いま』知ってほしい!ペットのウェルネスコラム」を一部編集して掲載しています)
もう3月ではありますが「三寒四温」という言葉を思い出す毎日ですね。
「猫はこたつで丸くなる」といいますが、寒い間、暖かい場所からなかなか動かないネコちゃんも多かったのではないかと思います。
ふとペットを見て「最近うちの子、少しぽっちゃりした?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はこの時期「冬太り」しているネコちゃんがいます。適正な体重管理は健康な体作りにつながりますので、意識しておく必要があります。
そこで今回は、ネコちゃんの体重管理についてお伝えします!
目次
1. ネコちゃんの冬太り

ネコちゃんは一般的に寒さが苦手です。
そのため、温度が下がると代謝も下がり、脂肪を蓄積することで寒さをしのぐという背景があります。そういったことからネコちゃんが「冬太り」をしてしまう場合があります。
また、クリスマス・お正月・バレンタインと飼い主さまにとってはイベントの多い冬場。ご家族やご友人が集まる機会も多く、そんな時にいつもより多めにおやつを与えていたといったことはありませんか?
こういったことも原因となり「冬太り」が起こることがあります
2. ネコちゃんの体型チェック
体型管理には、まずは体重測定が重要です。
- ご自宅にある体重計にネコちゃんを抱っこして飼い主さまと一緒に乗り測定
- その後、飼い主さまだけ体重を測り、引き算をしてください
定期的に測定することで、ネコちゃんの体重の増減が見えやすくなります。
そのほか、BCS(ボディコンディションスコア)を測定してみましょう。
BCSはネコちゃんの体を見たり触ったりしてその体型を5段階で評価するものです。
評価するときのチェックポイントは「上からの見た目」「横からの見た目」「肋骨」「腰」の4つです。長毛種の場合は、見た目だけでは分かりづらい場合もあるので、しっかり触ってチェックしてあげましょう。

「ちょっと難しい……」という場合には、かかりつけの動物病院さまやお近くのペッツファースト動物病院にもお気軽にご相談くださいね。
3. 体重管理のおすすめグッズ
体重管理には、体重ケアのできるごはんがおすすめです。
特に避妊去勢後のネコちゃんの場合、ホルモンバランスの変化も伴い、太りやすくなる傾向があります。そのため、低脂肪・低カロリーなご飯で体重ケアしてあげることも重要です。
体重を減らしたい場合、運動の時間を増やすことも大切です。
一緒に遊べるおもちゃはもちろんですが、ネコちゃんがランニングできるキャットホイールもあります!
ネコちゃんがランニングマシーンやルームランナーのように使って遊べるキャットホイールは、数計測機能付きで、ネコちゃんが走った距離がデータで確認できます。
4. 日々の体重管理を、ぜひ習慣に

ネコちゃんの体重管理は簡単なようで難しいものですが、健康管理にはとても重要です。体重の変化は何らかの病気の兆候である可能性もあります。
ペッツファースト動物病院では「春の健康診断」をおすすめしており、体重測定とともにネコちゃんで気をつけたいFIP(猫伝染性腹膜炎)の検診も実施しています。これを機にネコちゃんの全身をチェックするのはいかがでしょうか。
季節の変わり目ですので、飼い主さまもネコちゃんも体調管理にお気をつけください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
執筆

日本大学生物資源科学部獣医学科卒業を卒業。子犬・子猫の健康診断やワクチン接種、ペットショップへの往診業務の経験から、すべてのペットと飼い主さまがより幸せに、そして健康に過ごすことができるような情報発信を行なっています。