おとなしくて飼いやすい犬種は?おすすめのワンちゃんや育てるポイントも解説

「おとなしくて飼いやすいワンちゃんの種類を知りたい」
「どうすればおとなしいワンちゃんに育つ?」
「飼うにあたっての注意点は?」
ワンちゃんを迎え入れたい方には、このような疑問があるのではないでしょうか。トイプードルやパグなどは、比較的おとなしく育てやすい犬種です。また、犬種を問わず愛情を持ち、落ち着いてワンちゃんに接することが重要です。
この記事では、おとなしくて飼いやすい犬種を紹介します。また、おすすめのワンちゃんや育てるポイントにも触れています。
この記事を読むことで、これから迎え入れるワンちゃんを探すためのヒントを得られるでしょう。ぜひ参考にしてください。
目次
- おとなしくて飼いやすいワンちゃんとは?
- おとなしくて飼いやすいおすすめの小型犬
- おとなしくて飼いやすいおすすめの中型犬
- おとなしくて飼いやすいおすすめの大型犬
- おとなしく穏やかな性格のワンちゃんに育てるためのポイント
- おとなしく飼いやすい犬種を迎えて生活を充実させよう!
おとなしくて飼いやすいワンちゃんとは?

おとなしくて飼いやすいワンちゃんには、以下のような特徴があります。
- 争いごとを好まない
- ストレスを感じにくい
- 性格がフレンドリーで人懐っこい
争いごとを好まないワンちゃんであれば、リードをつけたり抱っこしたりするのも容易です。また、音に対して寛容なワンちゃんは、インターホンや外の音に対する無駄吠えが少ないでしょう。
迎え入れる前におとなしいかどうかを見分けたい場合は、周囲の大きな音などに敏感に反応していないか少し観察してみるといいかもしれません。大きな音に物怖じしないワンちゃんは、おおらかな性格になることもあります。
ただし、子犬は1歳になるまでに性格が変わることは珍しくありません。おとなしかったワンちゃんが興奮しやすくなったり、怖がりな性格から大らかな性格になったりすることもあります。
おとなしくて飼いやすいおすすめの小型犬

小型犬のうち、穏やかな犬種は比較的飼いやすいでしょう。なかでも、以下のおとなしい犬種はおすすめです。
- トイプードル
- パグ
- マルチーズ
- シーズー
- キャバリア
ここからは、それぞれの犬種について紹介します。
トイプードル
人懐っこさ | 初対面の人・ほかのワンちゃんとも仲良くできる |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 無駄吠えが少ない 知能が高く、言葉をよく理解する |
トイプードルは、性格が穏やかで人懐っこく、飼い主以外の人にもフレンドリーです。他のワンちゃんとも仲良くできるため、ドッグランや散歩も楽しめます。
小型犬の中でもトップクラスに知能が高く、飼い主の言葉をよく理解します。しつけやすく無駄吠えも少ないため、初心者にも飼いやすい犬種です。
抜け毛が少なく体臭がほとんどないことも飼いやすさの特徴といえますが、毛が絡みやすいため週に2〜3回以上のブラッシングが必要です。伸びすぎると手入れが大変になるため、定期的にトリミングしましょう。
パグ
人懐っこさ | 明るく、飼い主に忠実 |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 無駄吠えが少ない 知性、環境への順応性が高い |
パグは見知らぬ人や他の犬にもフレンドリーで、争いごとを好まない性格です。飼い主には忠実で甘えん坊なところもあります。順応性が高く、どんな環境でも適応できるため、マンションや集合住宅でも飼いやすい犬種です。
警戒心が少なく無駄吠えもほとんどないため、しつけの負担は少なめです。しかし、知能が高い一方で頑固な側面も持っていますので、甘やかしすぎずメリハリのあるしつけをすることも忘れないようにしましょう。
飼う上での注意点としては、抜け毛が多く定期的なブラッシングが必要なことです。そして、顔のしわに汚れが溜まりやすいことです。こまめにケアをしてあげるように心がけてください。
マルチーズ
人懐っこさ | 家族・子どもとも仲良くできる |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 無駄吠えが少ない 知能が高く、温厚な性格 |
マルチーズは温厚で甘えん坊な性格をしており、飼い主に寄り添うように暮らすおとなしい犬種です。無駄吠えも少なく、室内で穏やかに過ごすことができるため、初めて犬を飼う方やシニア世代にも人気があります。
また、知能が高くしつけもしやすいため、基本的なマナーも覚えやすいのが魅力です。子どもとも仲良くできる忍耐強さがあり、家族みんなに可愛がられる素敵な存在となるでしょう。
毛が抜けにくく体臭も少ないため、室内でも清潔を保ちやすい点も魅力といえます。一方、被毛は長くて絡まりやすいため、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが必要です。涙やけが出やすい体質のため、目元はこまめにケアしてあげましょう。
シーズー
人懐っこさ | 初対面の人・ほかのワンちゃんとも仲良くできる |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 無駄吠えが少ない 賢く、学習能力が高い |
シーズーは穏やかで落ち着いた性格の持ち主で、人や他の犬にもフレンドリーに接するおとなしい犬種です。無駄吠えが少なく、初めて犬を飼う方や子どもがいる家庭、ご年配の方にも飼いやすいとされています。
賢くて学習能力も高いため、基本的なしつけはスムーズに進みます。ただし、少し頑固な一面もあるため、一貫した態度で接することがポイントです。
毛量に関しては多く、毛が伸びやすい犬種のため、定期的なトリミングが欠かせません。抜け毛は少ないものの、毛が絡まりやすいため毎日のブラッシングが必要です。見た目を清潔に保つために、丁寧なケアを心がけましょう。
キャバリア
人懐っこさ | 初対面の人・ほかのワンちゃんとも仲良くできる |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 無駄吠えが少ない 知能が高く、言葉をよく理解する |
キャバリアは穏やかで優しい性格が魅力の小型犬です。無駄吠えが少なく、他の犬や人とも仲良くできるため、集合住宅や多頭飼いにも向いています。
また、頭が良く、飼い主の言葉をよく理解するため、しつけもしやすい犬種です。基本的なマナーを覚えるのも早く、一貫した対応を心がければスムーズにしつけが進みます。
お手入れとしては、週に数回のブラッシングが必要です。特に白っぽい毛色の個体は涙やけが目立ちやすいため、目元のケアもこまめに行いましょう。体臭は少なめで、日々の手入れを丁寧にすれば清潔さも保てます。
おとなしくて飼いやすいおすすめの中型犬

中型犬のなかでは、以下の穏やかな犬種が飼いやすいためおすすめです。
- フレンチブルドッグ
- バセットハウンド
- バセンジー
- ボーダーコリー
ここからは、それぞれの犬種を紹介します。
フレンチブルドッグ
人懐っこさ | 人懐っこく、ほかのワンちゃんとも仲良くできる |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 無駄吠えが少ない 警戒心が低い |
フレンチブルドッグは穏やかで人懐っこい性格の中型犬です。無駄吠えが少なく、警戒心も強くないため、家庭内で静かに過ごすことができます。甘えん坊で愛情深く、子どもからご年配の方まで幅広く馴染みやすい点からも、飼いやすい犬種といえるでしょう。
他の犬とも仲良くできる性格なので、多頭飼いにも向いています。ただし、頑固な一面があるため、コミュニケーションによって飼い主との信頼関係を築くことが大切です。
体臭が比較的少なめで、清潔に保ちやすい犬種であることも魅力ですが、抜け毛は多いため、週1〜2回のブラッシングを習慣にしましょう。また、顔のしわには汚れがたまりやすいため、こまめなふき取りケアも欠かせません。
バセットハウンド
人懐っこさ | 人にもワンちゃんにもフレンドリー |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 賢く温厚 |
バセットハウンドはのんびりとした性格で、人にもほかのワンちゃんにもフレンドリーに接する穏やかな中型犬です。無駄に吠えることは少なく、基本的には落ち着いて過ごすのも魅力といえるでしょう。
また、賢く温厚な性格で、しつけにもよく応じてくれます。ただし、吠え声はやや大きめのため、住宅環境によっては注意が必要です。
短毛でお手入れは比較的簡単な一方で、顔や体にしわが多いため、こまめなふき取りケアが欠かせません。ブラッシングも定期的に行う必要があります。
バセンジー
人懐っこさ | 家族には愛情深い 他人には警戒心を示すことがある |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 無駄吠えが少ない 賢く落ち着いている |
バセンジーは無駄吠えがほとんどなく、静かに暮らしたい方にも向いているおとなしい中型犬です。落ち着いた性格で家族に対しては深い愛情を示し、寄り添うように過ごします。
また、賢いのでしつけもしやすい犬種です。ただし、マイペースな一面もあるため、焦らず丁寧に対応することが大切です。
バセンジーは短毛で体臭も少なく、被毛のお手入れが簡単なのも特徴です。週に数回のブラッシングと、汚れが気になるときのシャンプーだけで清潔に保てます。室内でも清潔を保ちやすく、初心者にも扱いやすい犬種といえるでしょう。
ボーダーコリー
人懐っこさ | 飼い主に忠実で愛情深い |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 無駄吠えが少ない 学習能力が高い |
ボーダーコリーは飼い主に対して非常に忠実で、愛情深い性格を持つ中型犬です。無駄吠えは少なく、落ち着いた性格を育てやすいワンちゃんといえます。
学習能力が高く、しつけがしやすい犬種として知られています。信頼関係を大切にするタイプなので、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。
被毛に関しては短毛・長毛の2タイプがあり、いずれも抜け毛が多めです。毎日のブラッシングを習慣にすることで、美しい被毛と健康な皮膚を保てます。
おとなしくて飼いやすいおすすめの大型犬

大型犬のうち、以下のような温厚なワンちゃんは飼いやすいためおすすめです。
- ゴールデンレトリーバー
- ラブラドールレトリーバー
- セントバーナード
- シベリアンハスキー
ただし大型犬は、小型犬や中型犬と比較すると、どうしても運動量が多くなったりお手入れが大変になったりします。その点には注意しつつ、好きなワンちゃんを探してみましょう。
それぞれの犬種について紹介します。
ゴールデンレトリーバー
人懐っこさ | ほかの人やワンちゃんとも仲良くできる |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 無駄吠えが少ない 賢く従順 |
ゴールデン・レトリーバーは温厚で優しい性格を持ち、人にも犬にもフレンドリーに接する大型犬です。無駄吠えが少なく、家族と一緒にいることを好むため、家庭犬として非常に飼いやすい犬種です。
また、賢く従順で、飼い主の指示をよく理解するため、しつけがしやすいのも大きな魅力です。盲導犬や警察犬としても活躍しており、信頼関係を築くことで理想的なパートナーになってくれます。
被毛に関してはダブルコートで抜け毛が多いため、こまめなブラッシングが必要です。清潔を保つためにも、月に1回程度のシャンプーを習慣にしましょう。お手入れを通してスキンシップを取ることも心がけてみてください。
ラブラドールレトリーバー
人懐っこさ | 家族に愛情深く、ほかの人やワンちゃんにもフレンドリー |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 無駄吠えが少ない 知性が高く順応性がある |
ラブラドールレトリーバーは人懐っこく愛情深い性格で、家族はもちろん、他人やほかの犬ともフレンドリーに接することができる大型犬です。無駄吠えが少なく、穏やかで落ち着いた性格から、飼いやすい犬種として人気を集めています。
知性が高く、状況判断にも優れているため、しつけがしやすいのも特徴です。飼い主の気持ちを読み取るような柔軟さも備えています。
被毛は短毛ですが、抜け毛は多めです。毎日のブラッシングで毛並みを整え、健康な皮膚を保ちましょう。定期的なシャンプーと合わせて、スキンシップを取る良い時間になります。
セントバーナード
人懐っこさ | 温厚でおっとりした性格 |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 無駄吠えが少ない 賢くものわかりがよい |
セントバーナードは温厚でおっとりとした性格が魅力の大型犬です。無駄吠えが少なく落ち着いているため、静かに過ごしたい方にも向いています。家族に対しては深い愛情を示し、自分の役割を理解して行動するような責任感も持ち合わせています。
とても賢く、人の気持ちをよく察するため、しつけがしやすい犬種です。家庭内でのルールにも順応しやすいため、大型犬が初めての方にもおすすめします。
セントバーナードは、被毛は短毛・長毛の2タイプがあるのも特徴です。どちらも毛量が多いため、週に3回以上のブラッシングが必要です。抜け毛対策と清潔さを保つためのケアを心がけましょう。
シベリアンハスキー
人懐っこさ | ほかの人やワンちゃんにもフレンドリー |
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しつけやすさ(育てやすさ) | 難しいが、焦らず信頼関係、主従関係を築く |
シベリアンハスキーはフレンドリーな性格を持つ大型犬です。見た目はオオカミのように精悍ですが、人やほかの犬にも穏やかに接することができ、多頭飼いにも向いています。家族以外の人にも懐きやすく、愛情深く接してくれます。
社会性が高く、人との関わりを楽しむタイプな一方で、しつけにはやや根気が必要です。賢く判断力がある反面、飼い主との信頼関係が大切になります。困ったときはドッグトレーナーのサポートを受けてみるのも良いでしょう。
被毛に関しては、ふさふさとしたダブルコートで、特に換毛期には抜け毛が非常に多くなります。毎日のブラッシングを習慣にして、清潔な毛並みを保ちましょう。毛は多いものの、体臭は少なめで室内でも比較的清潔に過ごせます。
おとなしく穏やかな性格のワンちゃんに育てるためのポイント

穏やかな性格のワンちゃんに育てるためのポイントは、4つあります。
- 飼い主自身が落ち着いて接する
- ストレスのない快適な環境を整える
- 深い愛情をもって接する
- 早い段階から多くのワンちゃんや人と触れ合う
子犬から飼育しておとなしいワンちゃんに育てたい方は、これらのポイントを取り入れましょう。ここからは、それぞれのポイントを解説します。
ポイント1. 飼い主自身が落ち着いて接する
ワンちゃんを育てるときは、飼い主自身が落ち着いて接することが重要です。ワンちゃんは飼い主の感情を敏感に察知し、影響を受けて飼い主に似ることがあります。
飼い主が落ち着いているとワンちゃんも安心し、穏やかな性格に育つでしょう。逆に、飼い主がイライラしたり不安そうだったりすると、ワンちゃんも緊張しやすくなります。その結果、落ち着きのない行動を取ることが増えるかもしれません。
日頃からゆったりとした口調で接し、焦らずしつけをおこないましょう。愛犬との信頼関係を深めることで、ワンちゃんが安心して過ごせます。
ポイント2. ストレスのない快適な環境を整える
具体的には適度な運動や散歩を取り入れると、よい気分転換になります。おもちゃを使った室内遊びなど、飼い主とスキンシップを取ることで安心感を与えられるでしょう。
長時間の留守番が増えると、ワンちゃんはストレスを感じやすくなります。事前に十分な運動をさせたり、知育おもちゃを活用したりするなどして、退屈しない工夫をしましょう。
ポイント3. 深い愛情を持って接する
ワンちゃんと過ごすときは、深い愛情を持って接するよう意識しましょう。飼い主からの深い愛情を感じると安心感を得られ、穏やかな性格に育ちやすくなります。
無理に怖がらせたり驚かせたりすると、ワンちゃんとの信頼関係を築くのは難しいでしょう。家が安全な場所だと認識してもらうためにも、普段から愛情深く接してください。
ポイント4. 早い段階から多くのワンちゃんや人と触れ合う
穏やかなワンちゃんに育てるには、早い段階で外部環境に慣れてもらうことが大切です。外部から刺激を受けると社会性が身につき、ほかのワンちゃんや他人と接する際に戸惑うことなく穏やかに過ごせます。
そのためには、子犬の頃からさまざまなワンちゃんや人と触れ合う機会を設けましょう。各地域のしつけ教室で「パピーパーティ」と呼ばれる子犬向けのイベントが開催されています。一般的なしつけ教室よりも安く参加できるため、活用してみるとよいでしょう。
この経験は無駄吠えの防止にも役立ち、成犬になってからも落ち着いて過ごすための大切な基盤を作ります。
おとなしく飼いやすい犬種を迎えて生活を充実させよう!

ワンちゃんのなかには、おとなしくて飼いやすい犬種がいます。トイプードルやパグ、マルチーズなどの小型犬は、温和でおとなしいため家庭内で飼いやすいでしょう。また、フレンチブルドッグやゴールデンレトリーバーなどの中型犬や大型犬も、愛されることで穏やかな性格に育ちやすい傾向があります。
どの犬種を選んでも、おとなしく育てるためには飼い主の接し方が大切です。ワンちゃんは飼い主の感情に影響されやすく、穏やかに冷静に接するとワンちゃんも落ち着きやすく育ちます。
ワンちゃんがストレスなく過ごせる環境作りも欠かせません。毎日の散歩や遊びでエネルギーを発散させ、静かなスペースでリラックスできるように環境を整えます。愛情を注ぎ信頼関係を築くことで、ワンちゃんは安心して過ごせます。
子犬から育てる場合は、家族以外の人やワンちゃんと触れ合う機会を設けましょう。社会化によって外部の刺激に慣れ、無駄吠えしにくくなります。
これからワンちゃんを育てる方は、ぜひこの記事で紹介したポイントを参考にしてください。