犬種グループ別の性格一覧!穏やかなワンちゃんに育てるポイントも解説

「ワンちゃんの性格は何によって決まる?」
「性格が変わることはある?」
「犬種ごとの性格は?」
ワンちゃんについて、このような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。ワンちゃんの性格に影響する要因は、犬種や性別、遺伝などさまざまだといわれています。
この記事では、ワンちゃんの性格について解説します。性格が変化する要因や穏やかなワンちゃんに育てるポイントについても触れていきます。
この記事を読むことでワンちゃんの性格について理解できるでしょう。ぜひ参考にしてください。
目次
- 犬種グループ別の性格一覧
- ワンちゃんの性格に影響する要因
- ワンちゃんの性格が変化する要因
- 性格のよいワンちゃんの特徴
- 穏やかで性格のよいワンちゃんに育てるポイント
- 愛犬の性格を知って理想の関係を築こう!
犬種グループ別の性格一覧

犬種グループ | 性格の傾向 | 主な犬種 |
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1G. 牧羊犬・牧畜犬 | 知性があり飼い主に忠実 活発で運動が好き |
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2G. 使役犬 | 忠誠心が強い働き者 |
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3G. テリア | 活発で遊び好き 自己主張が強い |
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4G. ダックスフンド | 友好的で落ち着きがある |
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5G. 原始的な犬・スピッツ | 独立心が強く知能も高い |
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6G. 嗅覚ハウンド(セントハウンド) | 勇敢で独立心が強い |
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7G. ポインター・セター | 飼い主に従順で忍耐強い 協調性がある |
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8G. 7グループ以外の鳥猟犬 | 協調性があり飼い主との作業が好き |
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9G. 愛玩犬 | 穏やかで人懐っこい |
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10G. 視覚ハウンド(サイトハウンド) | 穏やかで賢い 判断力に優れている |
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犬種はその歴史的な役割や体型に基づき、国際的に10のグループに分類されています。これらのグループごとに、性格の傾向に違いが見られます。
理由はいくつかありますが、原因の1つとして、犬種によって特定の目的に応じて選択的にブリーディングされてきたことが考えられています。
たとえば牧羊犬は、家畜を誘導したり外敵から守ったりしてほしいという飼い主の期待が強かったのでしょう。そのため、ボーダーコリーのように賢く活発で飼い主に忠実な子が多くいます。
一方で、かわいらしい性格だけではなく姿も求められる愛玩犬の場合は、成犬になっても体が小さい子が多いのです。また見たり接したりする人の癒しになるよう、穏やかで人懐っこい子も多いといえます。
これらの性格はあくまで傾向であり、どのワンちゃんにも当てはまるわけではありません。ですが、愛犬の性格を理解する際の参考にすると、よりよい関係性を築きやすくなるでしょう。
ワンちゃんの性格に影響する要因

ワンちゃんの性格に影響する要因は、以下のように4つあります。
- 犬種
- 性別
- 遺伝
- 飼育環境
生まれ持った要素だけでなく、外的要因に影響を受けることも珍しくありません。ここからは、それぞれの要因について解説します。
1.犬種
ワンちゃんの性格は、犬種によってある程度傾向があるとされています。犬種ごとの性格の違いは、人間がそれぞれの犬に合った役割を果たしてもらうため、長い時間をかけて性格や体型の特徴が受け継がれるよう育ててきたことによるものです。
たとえば、ラブラドールレトリーバーが盲導犬として活躍している姿をよく見るのは、協調性や学習能力の高さをもつ子が多いことの現れだといえるでしょう。また、警察犬や災害救助犬として知られるジャーマンシェパードドッグの献身さや勇敢さも同様です。
このように犬種ごとの特性を理解することは、愛犬とのよりよい関係づくりにも役立つでしょう。
2.性別
ワンちゃんの性格には、性別による傾向も見られます。
一般的に男の子はやんちゃで甘えん坊、好奇心旺盛でアクティブな性格の子が多く、気が強い傾向があります。一方、女の子は落ち着いていてマイペースな傾向があり、比較的しつけがしやすいとも言われます。
ただし、個体差があるため、必ずしも性別だけで性格が決まるわけではありません。性別の特徴を理解したうえで、それぞれのワンちゃんに合った接し方を心がけることが大切です。
3.遺伝
ワンちゃんの性格は、見た目と同じように遺伝によって受け継がれることがあります。
たとえば、親犬の噛み癖や攻撃性の高さが子犬にも同様に受け継がれることは可能性として考えられます。そのため、子犬を迎える際は親犬の性格を確認すると、ある程度の性格の傾向を把握しやすくなるでしょう。
ただし、環境やしつけによって性格は変化するため、遺伝だけで決まるわけではありません。生まれ持った性質を理解しながら、丁寧に育てていくことが大切です。
4.飼育環境
飼育環境も、ワンちゃんの性格を左右する要因の1つです。たとえば長時間の留守番が多いワンちゃんは、不安を感じることがあります。
また、ほかのワンちゃんと一緒に暮らしているかどうかも、社会性に影響します。環境による性格形成は後天的なものなので、愛犬が安心して過ごせるような関わり方や生活環境を整えてあげることが大切です。
ワンちゃんの性格が変化する要因

ワンちゃんの性格は生まれ持ったものだけでなく、以下の3つのような要因で変化することがあります。
- 加齢
- ホルモンバランス
- 飼い主との関係
ここからは、さまざまな要因について解説します。
1.加齢
ワンちゃんも人間と同じように、年齢を重ねることで性格が変化することがあります。学習能力や体力が徐々に衰え、おとなしくなる子もいれば、逆に怒りやすくなる子もいます。
気性が荒くなったように見える場合は、思うように体が動かずストレスを感じていることが原因かもしれません。加齢による変化は自然なことなので、年齢に応じた接し方やケアを心がけ、愛犬が安心して過ごせるようサポートしてあげましょう。
2.ホルモンバランス
ワンちゃんの性格は、ホルモンバランスの変化によっても影響を受けます。たとえば、発情期に落ち着きがなくなったり、イライラしたりすることがあります。
また、去勢・避妊手術を受けた後に性格が変わるケースも少なくありません。男の子の場合、攻撃的な行動が減る子もいます。
こうした変化はホルモンの影響による一時的なものであることが多いため、飼い主が冷静に見守り、穏やかに接することが大切です。
3.飼い主との関係
ワンちゃんの性格は、飼い主との関係によっても大きく左右されます。しつけが厳しすぎると臆病になったり、恐怖心が強くなったりします。
また、ワンちゃんは周囲の行動を真似る習性があるため、飼い主の性格に似ることも珍しくありません。日々の接し方や感情の伝え方が、愛犬の性格形成に影響を与えるためです。
信頼関係を築きながら、愛犬が安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。
性格のよいワンちゃんの特徴

性格のよいワンちゃんには、以下の3つのような特徴があります。
- 人懐っこい
- 警戒心がない
- おとなしい
これらの特徴を知ることで、愛犬の性格を知るヒントを得られるでしょう。ここからは、それぞれの特徴について解説します。
特徴1.人懐っこい
人懐っこいワンちゃんは、呼びかけるとすぐに駆け寄ってきたり、しっぽを振って愛情表現をしてくれたりするのが特徴です。好奇心旺盛で人に対してフレンドリーな性格のため、初対面の人とも打ち解けやすく、飼い主とのコミュニケーションもスムーズに取れます。
ただし、興奮しやすかったり警戒心が薄かったりすることもあるため、思わぬ事故やケガには十分な注意が必要です。
特徴2.警戒心がない
警戒心がないワンちゃんは、しっぽを振ったり手をなめてきたりと、構ってもらうのが大好きです。飼い主とのコミュニケーションも比較的スムーズです。
ただし、過度に依存的になりやすく、飼い主と離れることに不安を感じやすい傾向もあります。留守番の時間が長くなりがちな家庭では、愛犬が安心できる環境を整えてあげることが大切です。
特徴3.おとなしい
おとなしい性格のワンちゃんは、落ち着いていて無駄吠えが少なく、家族みんなに優しく接してくれるのが魅力です。穏やかな性格なので、子どもやご年配の方のいる家庭でも安心して一緒に暮らせます。
ほかのワンちゃんとも上手に関われるため、多頭飼いにも向いています。集合住宅での生活にも適応しやすく、はじめてワンちゃんを飼う方にもおすすめのタイプです。静かな生活スタイルを好む方には、特にぴったりな性格といえるでしょう。
穏やかで性格のよいワンちゃんに育てるポイント

穏やかで性格のよいワンちゃんに育てるには、以下の3つのポイントがあります。
- 穏やかに接して信頼関係を築く
- スキンシップをしっかり取る
- 散歩で運動不足を避ける
愛犬の性格に合った接し方を意識することが大切です。ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
ポイント1. 穏やかに接して信頼関係を築く
ワンちゃんと穏やかな関係を築くには、飼い主が落ち着いて接することが大切です。ワンちゃんは飼い主の感情にとても敏感で、不安や怒りを感じ取ってしまうこともあります。
日頃から優しい口調で接するように心がけましょう。安心できる環境の中で育つことで、ワンちゃんの心も落ち着き、穏やかな性格に育ちやすくなります。ポイント2. スキンシップをしっかり取る
スキンシップは、ワンちゃんとの信頼関係を築くうえでとても大切な要素です。日常的に体を優しく撫でたり、声をかけながら触れ合ったりすることで愛犬は安心し、穏やかな性格に育ちやすくなります。
怖がらせたり驚かせたりせず、愛情を持って接することで、心の安定にもつながります。毎日のスキンシップを大切にしましょう。
ポイント3. 散歩で運動不足を避ける
ワンちゃんにとって、適度な運動は心と体の健康を保つうえで欠かせません。運動不足になるとエネルギーが発散できず、吠え癖やイタズラなどの問題行動につながることもあるためです。
犬種や年齢に合わせて、散歩の時間やペースを調整し、毎日しっかりと体を動かす時間を作りましょう。飼い主と一緒に散歩することでストレスも軽減され、自然と穏やかな性格に育ちやすくなります。
愛犬の性格を知って理想の関係を築こう!

愛犬の性格を理解することは、よりよい関係を築くための第一歩です。犬種や性別、遺伝、飼育環境といったさまざまな要因が性格に影響を与えるため、それぞれの個性に寄り添った接し方が大切です。
また、成長や生活環境の変化によって性格が変わることもあります。日頃からよく観察し、適切な対応を心がけましょう。
スキンシップや散歩の時間を通して信頼関係を深めることで、愛犬はより穏やかで落ち着いた性格に育っていきます。お互いに安心して過ごせる関係を目指して、一歩ずつ歩んでいきましょう。