愛犬を飼うメリットは?注意点や飼うのに向いている人の特徴も解説

「愛犬を飼うメリットは?」
「愛犬をお迎えすることで幸せになる根拠は?」
「私はワンちゃんを飼っても大丈夫?」
愛犬のお迎えを検討している方の中には、このような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。愛犬を飼うメリットには、飼い主のストレス軽減や運動習慣の定着などがあるとされます。
この記事では、愛犬を飼うメリットについて解説します。ほかにも、注意点やワンちゃんを飼うのに向いている人の特徴について触れていきます。
この記事を読むことで、愛犬との生活がもたらす喜びを理解でき、後悔しないための準備ができるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
目次
愛犬を飼うメリット5つ

愛犬との暮らしは、心と体の両面によい影響を与えてくれます。中でも大きなメリットが、以下の5つです。
- ストレスが軽減される
- 運動習慣が身に付く
- 規則正しい生活になる
- 社会的交流が生まれる
- 部屋を清潔にする習慣が身に付く
ここからは、それぞれのメリットについて具体的に解説します。
メリット1. ストレスが軽減される
愛犬を飼うメリットのひとつが、ワンちゃんと触れ合うことで飼い主のストレスが軽減されることです。「愛犬を飼うと幸せになる」という話もありますが、これには科学的な根拠があります。
研究では、愛犬と接することで、脳内で「オキシトシン」が分泌されることが判明しています。オキシトシンは、安心感や幸福感をもたらすホルモンです。
このように、ワンちゃんがもたらす癒やしの力は、科学的にも裏付けられています。
メリット2. 運動習慣が身に付く
愛犬との生活は、飼い主が健康的な毎日を送ることにもつながります。特に、毎日の散歩は欠かせない日課となるため、自然と体を動かす機会が増えるでしょう。
運動習慣がなかった方でも、愛犬の健康を考えて散歩に出かけるうちに、気づけば自分自身の運動不足が解消されていることがよくあります。
毎日コツコツと続ける散歩は、飼い主自身の体力向上や生活習慣病の予防にも役立つのはもちろん、愛犬と一緒に季節の移ろいを感じながら歩く時間は、心身ともにリフレッシュできる貴重な時間です。メリット3. 規則正しい生活になる
愛犬をお迎えすると、一日の生活リズムが整いやすくなります。決まった時間にご飯をあげたり、散歩に連れて行ったりと、毎日のお世話がルーティン化されるためです。
愛犬中心の生活を送ることで、自然に早寝早起きの習慣が身に付き、健康的で充実した毎日を送れるようになるでしょう。
メリット4. 社会的交流が生まれる
愛犬との生活は、新たな人とのつながりを生むきっかけにもなります。毎日の散歩中に出会うほかの飼い主さんと挨拶を交わしたり、愛犬の話で盛り上がったりすることは珍しくありません。
また、ドッグランやドッグカフェといった施設を利用すれば、共通の話題で自然に会話が弾み、交友関係が広がる可能性があります。こうしたコミュニケーションは、他者とのつながりを深め、ときには孤独感の軽減にもつながるでしょう。
メリット5. 部屋を清潔にする習慣が身に付く
愛犬が快適で安全に過ごせるように意識することで、自然と部屋を清潔に保つ習慣が身に付きます。
たとえばダンボールやティッシュ箱などのものが散らかっていると、ワンちゃんが誤って口にする危険性があります。衣類やぬいぐるみなど、大切なものも壊されてしまうかもしれません。
また、ワンちゃんの抜け毛は避けられないため、こまめに掃除機をかける習慣が身に付くでしょう。愛犬のために始めた整理整頓や掃除が、結果的に飼い主自身にとっても快適な空間を保つ習慣になります。
愛犬を飼う際の注意点

愛犬との生活は素晴らしいものですが、同時にさまざまな責任も伴います。お迎えする前に知っておきたい注意点は、主に以下の5つです。
- 経済的な余裕が求められる
- しつけ・お世話には時間・体力的な余裕が求められる
- 簡単に遠出できなくなる
- 愛犬が家具を壊してしまう可能性がある
- 引っ越し先が限定される
これらの注意点も事前に理解し、覚悟を持って迎えることがワンちゃんと飼い主の幸せにつながります。ここからは、それぞれの注意点について解説します。
注意点1. 経済的な余裕が求められる
必要な費用 | 項目 | 費用目安 |
---|---|---|
初期費用 | ペット価格 | 20万円~30万円程度 |
自治体登録料 | 3,000円程度 | |
各種ワクチン接種費 | 3,000円~1万円程度/回 | |
避妊・去勢手術費 | 2万円程度 | |
各種飼育グッズ代 | 5万円程度 | |
1カ月にかかる費用 | フード代 | 4,000円~1万円程度 |
おやつ代 | 1,000円程度 | |
おもちゃ | 1,000円~2,000円程度 | |
トリミング代金 | 5,000円~9,000円程度 | |
ケガや病気などの治療費 | 4,000円程度 | |
ペット保険 | 500円~4,000円程度 | |
そのほかの費用 | ホテル代金 | 5,000円~/1泊 |
ドッグランなど施設利用料 | 500円~1,500円/1回 | |
光熱費 | 4,000円~5,000円(夏・冬) |
愛犬を飼うには、生涯にわたって継続的な費用がかかります。お迎えの準備から日々の生活費、そして万が一の医療費まで、具体的にどれくらいの出費が見込まれるのか把握することが重要です。
初期費用はペット価格以外に、自治体への登録やワクチン接種、ケージや食器などの飼育グッズ代がかかります。避妊・去勢をおこなう場合は、手術費も加わります。
1カ月にかかる費用の内訳は、日々の食事やおやつ、おもちゃ代、定期的なトリミング代などです。また、万が一のケガや病気の治療費やペット保険料などもかかります
ほかにも、旅行時のホテル代金やドッグランなどの施設利用料が突発的に発生することもあります。季節によっては、ワンちゃんの健康を維持するための冷暖房費も考慮する必要があります。
ただし、これらの費用はあくまで目安です。ワンちゃんのサイズや犬種、健康状態によって、実際にかかる費用は大きく変わることを理解しておきましょう。
注意点2. しつけ・お世話には時間・体力的な余裕が求められる
ワンちゃんと暮らすにはしつけとお世話が不可欠であり、それらには多くの時間と労力、そして体力を要します。
どんなワンちゃんでも、トイレトレーニングや「おすわり」「待て」などの基本的なしつけは欠かせません。犬種や個々の性格によっては、噛み癖や無駄吠えといった問題行動が見られることもあります。
こうした状況に根気強く向き合うには、相応の時間と精神的なエネルギーが必要です。しつけがうまくいかない場合は、一人で抱え込まず、ドッグトレーナーのような専門家に相談することも有効な選択肢です。
頻度 | 必要なお世話 |
---|---|
毎日 |
|
定期的 |
|
お世話は毎日の日課となるものから、定期的に必要なケアまで多岐にわたります。毎日するお世話には、食事の準備、1日1〜2回の散歩、トイレの掃除、ブラッシング、歯磨きなどが挙げられます。もちろん、愛犬とのスキンシップや遊びの時間も重要な日課です。
定期的に必要なお世話としては、シャンプー、トリミング、爪切り、耳掃除などが挙げられます。これらのお世話を怠ると、愛犬の健康を損なうことにもなりかねません。
注意点3. 簡単に遠出できなくなる
愛犬と一緒に暮らしていると、気軽に旅行したり、長時間の外出をしたりすることが難しくなります。愛犬に長時間の留守番を強いることはできないため、旅行や出張の際にはペットホテルに預かってもらったり、ペットシッターに世話をしてもらったりなどの対応が必要です。
特に長期休暇のシーズンは予約が埋まりやすいため、いざというときに慌てないよう、普段から信頼できるペットホテルやペットシッターを見つけておきましょう。
注意点4. 愛犬が家具を壊してしまう可能性がある
お迎えした後、愛犬が家具を壊してしまう可能性があります。
特に好奇心旺盛な子犬の時期は、身の回りのものを噛んで確かめようとしがちです。歯の生え変わりで歯茎がむずがゆいことも、噛む行動の一因です。
そのため、家具の脚をかじられたり、クッションやスリッパがボロボロにされたりすることは十分に考えられます。愛犬が過ごすスペースには、壊されて困るものや、かじると危険なものは置かないようにしましょう。
注意点5. 引っ越し先が限定される
将来的に引っ越しを考えている場合、物件探しの選択肢が限定されます。賃貸物件に引っ越す際は、「ペット可」の物件であることが条件です。ペット可の物件であっても「小型犬のみ」といった体重やサイズの制限が設けられているケースも少なくありません。
愛犬をお迎えする際は、ペットと快適に暮らせる住まい探しを意識することが大切です。
愛犬を飼うのに向いてる人の特徴

愛犬との暮らしは、大きな喜びがある一方で、生涯にわたる責任も伴います。そのため、飼い主には以下のような資質が求められます。
- 責任感が強い
- 愛犬のためにお金や時間をしっかり使える
- 生き物との触れ合いを楽しめる
- 変化に対応できる
ご自身がこれらの特徴に当てはまるか、ぜひ考えてみてください。
特徴1. 責任感が強い
命を預かるという強い責任感は、ワンちゃんを飼う上で最も重要な資質です。ワンちゃんの一生は、飼い主の手に委ねられています。
ワンちゃんは言葉で「お腹が痛い」などと伝えられないため、便の状態や食欲、元気の有無といった些細な変化から体調を察しなくてはなりません。そして、病気や怪我の際は、迅速に動物病院へ連れて行く必要があります。
ときには、「可愛い」という気持ちだけでは乗り越えられない困難な場面も訪れます。その一生に寄り添い続ける意志こそが、飼い主に求められる本当の責任感です。
特徴2. 愛犬のためのお金や時間を惜しまない人
ワンちゃんと暮らすには、安定した生活基盤が欠かせません。ワンちゃんとの生活には食費や医療費、トリミング代など、継続的な出費が伴います。予期せぬ高額な医療費が発生することもあります。ワンちゃんのために必要なものを、適切なタイミングで準備できるよう、経済的な余裕がある・工夫ができることが望ましいでしょう。
また、毎日の散歩や遊び、しつけなど、愛犬と向き合う時間を確保できることも大切です。特に子犬の時期は、社会化をはじめとする基本的なしつけに丁寧に取り組むため、十分な時間をかけることが求められます。
経済的な面に加え、こうした時間を費やすことも惜しまず楽しめる方が、愛犬をお迎えするのに適しているでしょう。
特徴3. 生き物との触れ合いを楽しめる
愛犬は家族の一員であり、ただお世話をするだけの存在ではありません。日々の触れ合いを通じて愛情を注ぎ、共に過ごす時間を心から楽しめる人でなければ、良好な関係は築けません。
ときには部屋が毛で汚れたり、問題行動に手を焼いたりすることもあるでしょう。しかし、愛犬のありのままをすべて受け入れ、愛情を持って接する人が理想の飼い主です。
特徴4. 変化に対応できる
生活スタイルの変化に柔軟に対応できる力も大切です。ワンちゃんを飼い始めると、生活が愛犬中心にシフトしていきます。たとえば、朝の散歩のために早起きが必要になったり、夜の付き合いを断って早く帰宅する必要が出てきたりします。
場合によっては、急な体調不良で予定を変更しなければならないこともあるでしょう。こうした変化を負担と捉えず、普段と変わらず受け入れられる柔軟性が求められます。
愛犬と一緒に過ごして毎日の生活を豊かにしよう

愛犬と暮らすことでストレスが軽減され、運動習慣が定着して規則正しい生活リズムに整えられるのがメリットです。また、新たな人との交流が生まれたり、家族の会話が増えたりと、人生をより豊かにするきっかけにもなるでしょう。
その一方で、愛犬を育てるには飼い主の経済的な安定が欠かせず、お世話やしつけには時間や体力的な余裕が求められることも事実です。
愛犬をお迎えすることは、ひとつの大切な命に対する責任を一生涯負うことです。メリットだけでなく注意点も理解し、自分のライフスタイルや価値観に合っているかどうかをよく考えましょう。
これから愛犬をお迎えしたい方は、ぜひこの記事で紹介したポイントを参考にしてみてください。