ネコちゃんのノミ・ダニ対策:「いま」知ってほしい!ペットのウェルネスコラムvol.27

(※本記事は、当社がお送りしているメールマガジン「『いま』知ってほしい!ペットのウェルネスコラム」を一部編集して掲載しています)
全国で梅雨明けし、夏が本格的に始まりましたね。
今のように暑い時期はノミやダニの活動が活発となります。今年に入って、マダニを介した重症熱性血小板減少症候群(SFTS)のペットや人への感染もニュースになりました。
ノミやダニによる寄生は吸血された部位の炎症やかゆみ、その他の感染症など引き起こすだけでなく、中には飼い主さまにも感染する病気を媒介することもあります。
そこで今回は、「いま」の時期に知ってほしいネコちゃんのノミ・ダニ予防とその対策グッズについてお伝えします。
目次
1. ネコちゃんに寄生するノミ・ダニについて

ノミやダニは種類によってペットや人へ寄生する外部寄生虫です。
ノミの感染ピークは梅雨の時期から夏にかけてですが、室内の温度が13度を超えていれば冬でも十分に活動できます。また、ダニの中でもマダニは春から秋にかけて活動が活発化しますが、1年中生息しています。
以前からノミやダニの予防をされていたネコちゃんの中には、春から夏にかけての気温の高い時期のみ、ノミやダニの予防をされていた方も多いかと思いますが、年々温暖化が進んでおり、1年通しての予防が現在はおすすめと言えます。
2. 完全室内飼いのネコちゃんでも予防は必要?
お外に出る機会のないネコちゃんはノミ・ダニの予防が必要ないと思いがちですが、飼い主さまや一緒に暮らしているワンちゃんがノミ・ダニを自宅に持ち込む危険性があるため、日頃からの予防がおすすめです。
ノミやダニのみならず、フィラリア症についても引き続き注意が必要な季節となります。ネコちゃんのフィラリア症についてはこちらの記事もご覧ください。
3. 予防法は?
予防にはまず、定期的なノミ・ダニ予防薬の使用を徹底しましょう。
そして、飼い主さまも野外での活動をする際には、長袖・長ズボンを着用して皮膚の露出を避ける、ズボンの裾を長靴の中に入れ込んでダニの侵入や付着を防ぐといった対策を取り、ご自宅にノミやダニを持ち込むことのないよう注意が必要です。
万が一、ノミやダニの寄生を確認した場合には、慌てずに動物病院で処置してもらうようにしましょう。かかりつけの動物病院さまやお近くのペッツファースト動物病院にもご相談くださいね。
ここから、ネコちゃんにおすすめのノミ・ダニ対策グッズを紹介します。
ノミ・ダニ予防薬と一緒に使用して、しっかり予防しましょう。
【ペッツファーストオリジナル】ラウンドコーム(猫・小型犬用)
まるい形のピンが毛の奥まで入り、驚くほど抜け毛を取り除きます。定期的なブラッシングでノミ・ダニの寄生や皮膚のトラブルがないかチェックしましょう。
レニーム 防虫・虫除け+毛艶スプレー
天然植物エキス100%、エタノールなど化学薬品は一切使っていない防虫・虫除けスプレーです。含まれるミネラル成分で毛ヅヤもよくすることができます。
4. おわりに

予防対策をしっかりとして、ノミ・ダニからネコちゃんと飼い主さまの健康を守りましょう。
暑い日が続きますので、熱中症にも十分お気を付けてお過ごしください。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
執筆

日本大学生物資源科学部獣医学科卒業を卒業。子犬・子猫の健康診断やワクチン接種、ペットショップへの往診業務の経験から、すべてのペットと飼い主さまがより幸せに、そして健康に過ごすことができるような情報発信を行なっています。