ネコちゃんにしつけは必要?悩み別の対策と正しい接し方を解説

ペットと暮らす 2026.2.1

ネコちゃんにしつけは必要?悩み別の対策と正しい接し方を解説

「ネコちゃんにしつけはできる?」
「ソファーでの爪とぎや噛み癖を治すには?」
「ルールを覚えてもらうコツは?」

愛猫について、このような悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。ネコちゃんにしつけはできますが、基本的にはいたずらしてほしくないものは片付けるなど、予防できる環境をつくることが大切です。

この記事では、ネコちゃんのしつけについて詳しく解説します。また、しつけがうまくいかないときに注意したいポイントについても触れています。

この記事を読めば、ネコちゃんにルールを覚えてもらうための接し方や、環境づくりについて理解できるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

目次

  1. ネコちゃんにしつけはできる?基本の考え方
  2. ネコちゃんにルールを覚えてもらうための接し方のコツ
  3. 【悩み別】ネコちゃんのしつけ方法と環境づくり
  4. しつけがうまくいかないときに注意したいポイント
  5. ネコちゃんのしつけに関するよくある質問
  6. コツを押さえればネコちゃんもしつけできる

ネコちゃんにしつけはできる?基本の考え方

 ネコちゃんにしつけはできる?基本の考え方

結論として、ネコちゃんをしつけることはできます。
ただし、そのためには愛猫と主従関係ではなく信頼関係を築くことが大切です。また、ネコちゃんにとって快適な環境をつくり、問題を防ぐことが前提です。

ここからは、ネコちゃんにしつける際の基本的な考え方について解説します。

主従関係ではなく信頼関係を築く

ネコちゃんにルールを覚えてもらうには、主従関係ではなく信頼関係の構築が重要です。ネコちゃんはもともと単独で狩りをしていたため、ワンちゃんと同じような方法ではうまくしつけられません。

ネコちゃんは自立心が強く、多くの場合、飼い主のことを「主人」として認識していません。お腹が空いたらごはんを催促する、甘えたくなったら近寄るなど、自分の欲求やタイミングを基準に行動します。

このように、ネコちゃんはワンちゃんのように人間の指示を待って行動する習性はありません。そのため、まずは飼い主がネコちゃん本来の行動特性を理解しましょう。

「この人の言うことなら聞いてもいいかな」と思ってもらえるような、深い信頼関係を築くことが大切です。

快適な環境づくりで問題行動を防ぐ

しつけを成功させるためには、まずネコちゃんにとって快適な環境を整えることが大切です。

テーブルに置いてある花瓶を落としたり、ソファーで爪をといでしまったりといった行動は、ネコちゃんと暮らしている方なら一度は経験したことがあるかもしれません。実は、こうした行動の多くはネコちゃんの習性によるもので、行動そのものをやめさせるのは簡単ではありません。

そこで大切なのが、ネコちゃんが困った行動を起こしにくい環境を整えることです。たとえば、花瓶はネコちゃんが触れることで落ちそうな場所には置かないようにしたり、ネコちゃんの好みに合った爪とぎを用意したりしましょう。

ネコちゃんの習性を踏まえた工夫をすることが大切です。

ネコちゃんにルールを覚えてもらうための接し方のコツ

 ネコちゃんにルールを覚えてもらうための接し方のコツ

ネコちゃんと信頼関係を築き、ルールを覚えてもらうためには、接し方のコツがあります。
まず、ネコちゃんが良い行動をしたら、その場ですぐに褒めるようにしましょう。また、望ましくない行動をした場合は、その場で短く注意することも大切です。

ここでは、ネコちゃんとの信頼関係の構築につながる、接し方のコツを解説します。

コツ1. 良い行動をしたらその場ですぐに褒める

ネコちゃんが飼い主にとって好ましい行動をした際は、すぐに褒めましょう。ネコちゃんには時間の感覚がなく、後から褒めても何を褒められているのかわからないためです。

たとえば、ネコちゃんが家具ではなく爪とぎで爪をといでいたら、その場で「いい子だね」と褒めます。はじめは飼い主の言葉を理解できませんが、繰り返しているうちに理解できるようになります。

同じ言葉で褒め続け、ネコちゃんがスリスリしてくるなど嬉しそうな行動をとるようになったら、理解したと考えられるでしょう。

コツ2. 望ましくない行動はその場で短く注意する

ネコちゃんが飼い主にとって望ましくない行動をした場合は、その場で短く注意しましょう。その場で注意しないと、何を注意されたのかわかりません。
たとえば、家具で爪をといでいたら、静かに「ダメ」と言ってその行動が好ましくないと伝えます。

注意する際は、ネコちゃんが理解しやすいよう、注意するときの言葉や声のトーンは統一しましょう。家族で注意の仕方がバラバラだと覚えてもらえないため、一貫性を持たせることが大切です。

【悩み別】ネコちゃんのしつけ方法と環境づくり

 【悩み別】ネコちゃんのしつけ方法と環境づくり

ネコちゃんのしつけで大切な考え方は、問題行動に対して予防策を取ることです。
しつけを始める前に、まずはネコちゃんが困らずに過ごせる環境を整えてあげましょう。

ここでは、ネコちゃんによくある悩み別に、環境のつくり方とそのうえでのしつけの方法を説明します。

トイレの場所を覚えない

ネコちゃんはワンちゃんに比べてトイレを覚えやすいと言われていますが、なかなか覚えてくれない子もいます。トイレを覚えられないネコちゃんは、そもそもトイレがある環境やサイズ感などが適切ではないのかもしれません。

まずは「トイレのサイズが合っているか」「猫砂を頻繁に変えていないか」といったことを見直したうえで、静かで落ち着いた場所に設置し、ほかの場所からの干渉を避けましょう。

トイレでは無防備な状態となるため、落ち着かない場所ではしたがらないケースもあります。トイレ環境を整えると安心でき、その場所がトイレだと認識してくれるでしょう。

また、トイレでできたらその場ですぐに褒めてあげましょう。そうすることで、さらにトイレの場所を覚えやすくなります。

手足や物を噛む

飼い主の手足を噛んでくるネコちゃんには、噛んでも良いおもちゃを用意し、そちらに注意を向けさせましょう。木の素材でできたスティック状のものや、ロープでできたおもちゃなどがあります。

もし、噛まれたとしてもそのときは「ダメ」と短く注意しましょう。噛まれた際に大きな声で反応したり、手を引っ込めたりすると、ネコちゃんは遊んでいると認識する場合があります。

このようなときは、コツとしてご紹介したように、短い言葉で悪い行動だと伝えることがポイントです。

壁や家具で爪とぎをする

壁や家具で爪をとがれて困る場合は、専用の爪とぎグッズを用意しましょう。ネコちゃんが安心して爪をとげる環境を整えてあげることで、壁や家具での爪とぎを防げます。

爪とぎグッズには、段ボール製や麻縄タイプのもの、さらには立てかけ型や置き型など、さまざまな種類があります。ネコちゃんが気に入らないと使ってもらえないため、複数の爪とぎグッズを試して好みのタイプを見つけてあげましょう。

また、爪とぎはネコの本能なのでやめさせることはできません。だからこそ、家具などで爪をとぐ習慣がつく前に、好みの爪とぎグッズを見つけてあげることが大切になります。

もし、ネコちゃんが壁や家具で爪をとぎそうになったら、静かに爪とぎグッズを使うよう移動させます。きちんと爪とぎグッズを使えたら、声かけをしたりなでたりするなどして、褒めてあげましょう。

キッチンやテーブルに乗る

キッチンカウンターやテーブルに乗るネコちゃんには、その場所に近寄らない環境を整える必要があります。
たとえばキッチンなら、背の高いゲートを取り付けると侵入できなくなります。テーブルの場合は、キャットタワーのような登っても良い場所を用意し、テーブルへの興味を減らしてあげましょう。

ほかには、テーブルに乗ったときに、軽い音を立てたり、何かを落としたりして「嫌なことが起こる」と学習させる方法もあります。しかし、場合によってはネコちゃんが飼い主に意地悪されたと理解し、信頼を失う可能性があります。慎重におこない、過度に恐怖を与えないようにしましょう。

繰り返しになりますが、問題行動が起こらないようにするには、予防することが何より大切です。この点をしっかりと理解しておきましょう。

夜鳴きや要求鳴きをする

夜鳴きや要求鳴きをするネコちゃんは、甘えたい気持ちやかまってほしい気持ちを持っている場合があります。ネコちゃんは夜行性のため、夜にある程度活動的になるのは自然なことです。

夜に落ち着いて過ごしてもらうためには、日中の過ごし方がポイントになります。日中にしっかりと遊んであげることで、夜の興奮を和らげやすくなります。

また、ネコちゃんはルーティンを好むため、良い習慣を取り入れてあげることも大切です。たとえば、寝る前に10分ほど遊ぶ時間をつくると、体力を発散しやすくなります。さらに、寝る前に撫でたり、優しく声をかけたりすることで、ネコちゃんが安心し、夜鳴きの予防にもつながることもあります。

ネコちゃんが夜鳴きや要求鳴きをしても、できるだけ反応しないようにしましょう。鳴いている最中にかまうと、「鳴けば要求が通る」と覚えてしまうことがあります。鳴き止んだタイミングで褒めてあげることを繰り返し、「静かにしていると良いことがある」と伝えていくようにしましょう。

しつけがうまくいかないときに注意したいポイント

 しつけがうまくいかないときに注意したいポイント

しつけや環境づくりを工夫しても改善しないときは、見落としがある可能性があります。具体的には、以下の3つのポイントを確認してみてください。

  1. 運動不足や退屈によるストレスが溜まっていないか
  2. トイレや生活環境に不満がないか
  3. 泌尿器系の病気や体調不良の可能性はないか

ここでは、それぞれのポイントについて解説します。

ポイント1. 運動不足や退屈によるストレスが溜まっていないか

ネコちゃんが運動不足だったり、退屈によってストレスが溜まっていたりすると、問題行動を起こしやすくなります。運動量が足りているか、退屈していないかといった観点で観察してみましょう。

ネコちゃんは本来、狩猟本能を持つ動物です。日頃運動できなかったり、そのせいで退屈を感じていたりすると、ストレスの原因となります。家具を引っかいたり、物を落としたりする行動は、退屈を紛らわせるためかもしれません。

また、ネコちゃんは横軸の運動よりも縦軸の運動を好みます。そのため、キャットタワーや家具の配置を見直し、上下運動できる環境を整えてあげることが大切です。一緒に飼い主が遊んであげると退屈が和らぎ、信頼関係も築けます。

ポイント2. トイレや生活環境に不満がないか

ネコちゃんの問題でトイレが覚えられないのではなく、環境がネコちゃんの習性に合っていない可能性もあります。トイレは静かで落ち着ける場所に設置してあるか、ネコちゃんが安心して使用できる環境にあるか確認しましょう。

ネコちゃんはきれい好きなので、トイレが汚れているとストレスを感じる場合があります。使ったあとはその都度きれいにし、最低でも週に1回はトイレ本体を丸洗いすることで、清潔な状態を保ちやすくなります。

また、トイレの大きさがネコちゃんに合っているかどうかも重要です。トイレが小さいと体を十分に動かせず、落ち着いて使えません。ネコちゃんの全長の1.5倍以上を目安にサイズを確認しましょう。

ポイント3. 泌尿器系の病気や体調不良の可能性はないか

行動の変化をしつけの問題と決めつけず、身体的なトラブルはないか考えることも重要です。
たとえば、これまでできていたトイレがうまくできなくなった場合、病気や体調不良の可能性も考えられます。何度もトイレに行ったり、トイレ中に鳴いたりするなど、いつもと違う行動があるときは要注意です。

体調に不安がある場合は、早めに動物病院での診断を受けましょう。また、年に1回など定期的に健康診断を受けると、早期発見につながります。

ネコちゃんのしつけに関するよくある質問

 ネコちゃんのしつけに関するよくある質問

最後に、ネコちゃんのしつけに関するよくある質問にお答えします。しつけにお悩みの方は、この回答をぜひ参考にしてください。

成猫からでもしつけはできる?

成猫になってからでも、しつけは可能です。子猫に比べて時間がかかることが多いですが、根気強く教えることで新しい習慣が身につきます。
ただし、成猫の場合は、すでに身についている習慣を変える必要があります。しつけには一貫性を持たせ、焦らずに取り組みましょう。

しつけが難しいネコちゃんの特徴は?

臆病で警戒心が強いネコちゃんや、過去にトラウマを経験した保護猫などはしつけが難しい場合があります。

臆病な性格のネコちゃんには、安心できる環境を整え、信頼関係の構築を優先させましょう。無理に近寄るのではなく、ネコちゃんから近寄ってくるのを待ち、程よい距離感を保つのがポイントです。

トラウマを持つネコちゃんは、忍耐強く愛情を持って接する必要があります。特に保護猫は人間の環境に慣れていないこともあるため、その場合は狭くて落ち着けるケージを用意し、徐々に慣れてもらうとよいでしょう。

ネコちゃんのしつけはプロに頼める?

ネコちゃんのしつけを相談できるトレーナーや、しつけ教室があります。自分でしつけるのは難しいと感じたり、しつけの時間がなかなか取れなかったりしてお悩みの方は、プロのサポートを頼ってみましょう。

コツを押さえればネコちゃんもしつけできる

 コツを押さえればネコちゃんもしつけできる

ネコちゃんが問題行動を起こさないようにするには、対策をするよりも、予防できる環境をつくることが大切です。

テーブルに登ったり、家具で爪とぎしたりする行動は、ネコちゃんの習性に由来します。行動そのものをやめさせるのではなく、飼い主がネコちゃんの習性を理解し、問題を引き起こさないよう工夫しましょう。

そのうえで、ルールを覚えてもらうには、信頼関係の構築が重要です。良いことをしたら褒め、悪いことをしたら短い言葉で注意します。いずれの場合も、その場でリアクションすることが大切です。

しつけがうまくいかない場合は、運動不足によるストレスの可能性もあります。今一度環境を見直し、それでもうまくいかない場合は、プロへの相談も検討してみましょう。

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