猫ちゃんとの上手な遊び方

ペットと暮らす 2023.06.19

飼い主さまは、普段、ネコちゃんとどのような遊び方をしていますか?

個体差はありますが、やはり多くのネコちゃんは遊ぶことが大好きです。そして若くて元気なうちは体力も旺盛。一人遊びも比較的上手にできるのですが、やはり大好きな飼い主さまやご家族が一緒になって遊んでくれると非常に喜びます。性格によっては、かまってもらえないことや一緒に遊んでもらえないことをストレスと感じる子もいるほどです。

今回はネコちゃんとの上手な遊び方についてご紹介します。

目次

  1. ネコちゃんとの遊びで押さえておくべきポイント
  2. 飼い主さまと一緒にできる遊びBEST4
  3. 遊ぶ前に気を付けること
  4. さいごに

1. 押さえておくべきポイント

ネコちゃんは本来野生の動物です。

現在はペットとして人間とともに暮らすことで、直接獲物をとる必要がない暮らしをしていますが、どのネコちゃんにも、いまだに当時の本能が色濃く残っています。

遊びのなかにもこの本能を刺激する動作を入れてあげることで、狩猟本能を満たすとともに、運動不足を解消しながら楽しく遊ぶことができます。ネコちゃんにとって大切な習性を尊重する意味でも、遊びは大きな役割を持っているのです。狩りの疑似体験を行うことで、毎日活き活きと健康的な生活を送ることができます。

狩りとは、獲物を見つける→近づく→捕まえる の一連の流れがそれにあたります。一緒に遊んであげるときにはこれらの3つを遊びに取り入れてあげることが大切です。以下では、ネコちゃんと楽しもう!飼い主さまと一緒にできる遊びについてお伝えします。

2. 飼い主さまと一緒にできる遊びBEST4

1. かくれんぼ

まず代表的な遊びとしてかくれんぼがあります。

まずは、飼い主さまが壁や家具に身体を隠して、ネコちゃんの名前を呼んであげてください。 ネコちゃんがきょろきょろ探しに来たら、満を持して飼い主さまは姿を現します。その後、おもちゃで気惹きながら逃げましょう。

猫じゃらしなどの、竿がついているオモチャを手にしながら部屋のなかを移動します。ネコちゃんも興味が惹かれ、楽しみながら、部屋中を走り回ってくれます。特に長いひもがついている竿付きおもちゃは、大きく動かして運動量アップに。

お家での狩りの疑似体験では、必ず愛猫が勝つシナリオで締めくくりましょう。最後はオモチャを渡してあげることをお忘れなく。

2. 宝探し

オモチャやおやつを手に持って、ネコちゃんに確認させてから室内に隠して、探してもらう遊びです。

おやつやごはんなどを中に入れて遊べる知育オモチャを使うのもよいですね。隠す場所はあまりに難しすぎるのはNGです。 探して!の合図とともに、ネコちゃんに探させます。見つけることができたら大げさにほめてあげてください。

ネコちゃんの嗅覚は私たち人間の10万倍ともいわれています。自慢の嗅覚を存分に発揮して、獲物を追跡、発見させてあげましょう。 最初は簡単な場所からスタートし、徐々に難易度をあげていくことがポイントです。

3. 追いかけっこ

飼い主さまがのんびりくつろいでいるのに、急にネコちゃんが隣を颯爽と走り去ることはありませんか? もしかしたらそれは「追いかけっこしよう」の合図かもしれません。追いかけっこ遊びに乗ってあげて下さい。

ポイントとしては、追う追われるを交互に行うことです。動くものを追って食べたいとの本能があるネコちゃんですから、追いかけるほうが好きな子も多いのですが、どちらか一方のみを続けていると飽きてしまいますし、本気になり過ぎてストレスを感じることもあります。

たまには立ち止まったり、かと思えば急に動き出したりなどの動きを入れてあげたほうがネコちゃんも喜びます。 また、飼い主さまが追われる側になるときは、猫じゃらしなどの竿付きおもちゃを使い、ネコちゃんの気を惹きましょう。

ついつい夢中になってしまう追いかけっこなのですが、1回10分を目安に行いましょう。遊びすぎることで体力を消耗して食欲不振に繋がることもあります。また夢中になり過ぎるとついつい注意緩慢になり、ケガの原因にもなります。

遊ぶ時間は飼い主さまがしっかりコントロールしてあげてください。

4. だるまさんが転んだ

その名の通り「だるまさんが転んだ」と言い終わった瞬間に振り返るあの遊びを指しています。

遊び方としては、ネコちゃんに声をかけて気を惹いた状態で、飼い主さまが場所を移動し、ドアの向こう側に行きます。 扉を閉めた状態で、「だるまさんが転んだ」と声をかけましょう。そして扉をオープン→扉を開けた瞬間は人も猫も止まっていないといけない→ただし尻尾を振るのはセーフです。 「だるまさんが転んだ」と言っている間だけテトテト歩き、言い終わるタイミングでしっかりとおすわりできていれば大成功です。

これはなぜか最初から上手にできるネコちゃんが多いようです。その理由はネコちゃんの視力に原因があるといわれています。

猫の目は動く獲物を捕らえるのには長けていますが、その一方で静止しているものを見るときにはピントを合わせるのに少し時間が掛かります。そのため、扉から顔を出したりいなくなったりと動きがある飼い主さまの様子をとらえようと凝視しているタイミングが、ちょうどだるまさんが転んだ、の合図にフィットするようなのです。

3. 遊ぶ前に気を付けること

部屋を片付ける

まずは遊ぶ前に、安心して遊べる空間づくりがとても重要です。 ケガをしそうなものは片付ける、家具も端に寄せておくなど注意しましょう。

遊ぶ時のネコちゃんは狩猟本能むき出しです。猛スピードで走ったりジャンプをしたり、モノにぶつかったり足を滑らせて転んだりと、怪我をする可能性があります。遊ぶ前に周辺を片付けてネコちゃんの安全を確保しましょう。

食後はNG

食べてすぐの運動は、胃の中のご飯が逆流して吐出に繋がる恐れがあるのでNGです。 食前に遊ぶとネコちゃんの狩猟スイッチが入るので、おもちゃを捕まえることで「狩りに成功した!」と思います。すると食欲が増しますので、食前に遊ぶのはオススメです。

1回の遊びは10分ほど

一度の遊びは10分程度で。満足する直前くらいでやめておきましょう。

やり過ぎもストレスがたまるほか、やり過ぎるとすぐに飽きてしまうのがネコちゃんの習性です。 1日一回たっぷり遊んであげるよりも、間隔をあけて短い時間で何回も遊んであげるほうが満足度が高いといわれています。

4.さいごに

いかがでしたでしょうか。

初めてネコちゃんをお迎えした方は、ネコちゃんってこんなにアクティブなのか!と驚いた方もいらっしゃるかもしれませんね。ワンちゃんと比較されて、比較的眠っていたりのんびりしていることが多いと思われがちなのですが、ネコちゃんは実はとっても体力旺盛です。

昼間の運動が足りずに体力が余っていると、夜間眠ってくれず人間が睡眠不足になったり、運動不足から肥満や生活習慣病を発症したりなど様々な影響があります。飼い主さまも一緒に遊んであげることは、体力的に疲れるかもしれませんが、これも大事なコミュニケーションであり、猫にとってはストレス解消にもなります。

遊びを通じて心と体の健康維持と、飼い主さまと愛猫とのきずなを深めましょう。


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