ふわふわでゴージャスな被毛と美しいサファイアブルーの瞳が魅力 温厚でマイペースな性格「ヒマラヤン」

原産国 | アメリカ合衆国・イギリス |
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成猫時 目安体重 |
男の子:3.5kg-6.0kg 女の子:3.0kg-5.0kg |
被毛タイプ | 長毛種 |
人気のカラー

シールポイント(エクストリームフェイスタイプ)

フレームポイント(ドールフェイスタイプ)

ブルーポイント(ドールフェイスタイプ)
目次
ヒマラヤンの起源
ヒマラヤンは、ペルシャ猫とシャム猫の組み合わせによって新たに作り出された猫種です。見た目がヒマラヤンというウサギ(最古の品種)に似ていることから、その名前が付けられました。原産国はアメリカ、もしくはイギリスという2つの説があるのですが、大元はスウェーデンの一人の研究者であると言われています。この研究者が熱心に、ペルシャとシャムの掛け合わせに取り組んでいたものの、なかなかうまくいかず苦戦していました。その噂を聞きつけたブリーダーが、それぞれの国で育種に取り組みました。
多くのブリーダーたちが海を挟んで熱心にブリーディングに取り組んだ結果、イギリスにおいて現在のヒマラヤンの育成が確立し、1995年。イギリスの猫血統登録団体CFAによって、ヒマラヤンは正式品種として登録されました。
ヒマラヤンの特徴
なんといってもフワフワのゴージャスな被毛とクリっとした目元が特徴です。長く分厚い被毛は柔らかなシルクのような触り心地で、見た目にもつやつやと光沢感があります。丸みのあるお顔でとても愛嬌があるヒマラヤンですが、実はその外見には2つのタイプがあります。ひとつめがドールフェイスという、鼻筋が通っており、丸みのあるお顔。もう一つがエクストリームフェイスという、いわゆる鼻ペチャ系。ペルシャによく似ているのですが、ペルシャよりもマズルが短いことや耳の小ささが特徴です。
瞳は美しいサファイアブルー。カラーについてはバリエーション豊富で、シール、ブルー、ライラックなど多岐にわたります。
ヒマラヤンの性格
非常におっとりとしており、優しい性格をしています。物静かで一人で過ごすのを好むような面もありますが、決してクールなツンデレタイプというわけではなく、社交性や人懐っこさは持ち合わせています。友好的な性格で小さな子供や他のペットとも仲良くすることができますし、飼い主さまのことが大好きでとても甘えん坊な子が多いです。
加えて、自立心も高いので、一頭でもしっかり落ち着いて過ごすことができます。お留守番は得意なほうなので、共働きの方や一人暮らしの方で猫のお迎えを検討している方にはぴったりであるといえるでしょう。
賑やかな環境や過剰なスキンシップはストレスを感じることもあります。一人で過ごしたそうなときは構い過ぎず、ゆったり過ごせるよう気を遣ってあげてください。
ヒマラヤンの飼いやすさ
大人しい性格で、どちらかというと鳴くことが少ない猫種であると言われています。そのため、マンションなどの集合住宅にお住まいの方も、近隣への騒音を気にしなくて済むでしょう。加えて、活発なタイプではなく、運動量も少ない品種です。もちろん健康維持・体型維持のため一定の運動量は必要ですが、興奮して家中を走り回る、というタイプではありません。これらのことからも都心のワンルームマンションや集合住宅などで飼育するにはぴったりと言えるかもしれません。
一方で、長い被毛は、非常に毛玉ができやすいため、お手入れはこまめにしてあげる必要があります。可能であればスキンシップを兼ねて、毎日ブラッシングをしてあげてください。
ヒマラヤンの寿命と気を付けたい病気
ヒマラヤンの平均寿命は12歳~16歳と言われており、平均的であるといえます。なりやすい病気としては、多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)という、腎臓に多数の嚢胞(のうほう=液体などがたまった袋状の構造)ができ、腎機能が徐々に低下していく遺伝性の病気が挙げられます。遺伝性の先天的な病気のため、残念ながら予防法はありません。ヒマラヤンのようなペルシャ系やアメリカン・ショートヘアなど、この病気がよく見られる猫種の場合は、幼い頃から注意を払い、気になる症状がみられるようであれば早めに受診しましょう。