愛称は”小さなジェントルマン” とても穏やかで愛情深い性格をしている「ボストンテリア」

犬の種類・生態 2023.04.18

原産国 アメリカ
成犬時
目安体重
4.5kg-11.0kg
被毛タイプ ダブルコート

代表的なカラー2種

プリンドル&ホワイト(別名:ボストンカラー)

ブラック&ホワイト

目次

  1. ボストンテリアの起源
  2. ボストンテリアの特徴
  3. ボストンテリアの性格
  4. ボストンテリアの飼いやすさ
  5. ボストンテリアの寿命と気を付けたい病気

ボストンテリアの起源

その名の通りアメリカ合衆国の「ボストン」で生まれた犬種です。その歴史はまだ浅く、1870年代にボストン市とその周辺に住む人々により、ブルドッグやブル・テリア、ボクサーなど様々な犬種を交配させて生まれたといわれています。当初は現在よりもはるかに体のサイズが大きく、約20㎏以上もある大きい身体をしていました。もともと闘犬としての活躍を目的として生み出されたことから、気性の荒い子が多い犬種でしたが、その後、闘犬の時代は終わりを迎え、役目を終えたボストンテリアは、長い年月をかけて穏やかな性格の愛玩犬へと改良が進み、小型化されて現在の姿になっていきました。

ボストンテリアの特徴

タキシードを着ているような白と黒の独特な模様と、ピンと立った大きな耳が特徴のボストンテリア。筋肉質かつ、引き締まったスリムな体型をしています。顔立ちはブルドッグ系統ですが、輪郭はブルドッグやフレンチ・ブルドッグに比べて丸く小顔、マズルは高めで首は長めとスタイルの良さが特徴です。体重は4.5~11kg、体高は38〜43cmと幅のある犬種のため、ジャパン・ケンネル・クラブ(JKC)では、体重別に3サイズ(6.8kg未満)、ミディアム(~9kg)、ヘビー(9~11.35kg)に分類されています。カラーとしては、白と黒の2色の「タキシードカラー」が有名ですが、その他にもブラウンやレッドが混ざっていたりなど、色の入り方によって細かく分けられており、合計7色ほど存在しているといわれています。

ボストンテリアの性格

「小さなジェントルマン」という愛称がつくほど明るく穏やかで朗らかな性格をしています。誰にでもフレンドリーで愛想を振りまきますが、誰よりも飼い主さんが大好きでとっても甘えん坊です。一方で、少々繊細な一面もありストレスを溜めやすい傾向があります。聡明なうえに感受性が強いので、人間の言葉をよく理解し、家庭内の悪い雰囲気なども敏感にキャッチします。もしかしたらケンカしてるのかな、機嫌が悪いのかな、なんて飼い主さんの表情を伺っていることも多いので、心配させないように、優しく話しかけてあげ、たっぷり甘えさせてあげましょう。

ボストンテリアの飼いやすさ

非常に頭が良く学習能力が高いので、初めてペットを飼う方でも安心です。しつけがしやすい犬種であるといえます。温厚なことに加え、飼い主さんには忠実なので、教えたことはきちんと理解し行動してくれるでしょう。とても愛情深く、子供やお年寄りにも優しく接してくれるので、安心して飼うことができます。世代問わず良いパートナーとして迎え入れることが可能です。穏やかな性格ですが、運動は大好きなのでできれば毎日お散歩をしてあげられることが理想です。また、ダブルコート(二層構造の被毛タイプ)のため抜け毛は多いので、日ごろのケアは必要です。週1~2回を目安にブラッシングをしてあげましょう。

ボストンテリアの寿命と気を付けたい病気

ボストンテリアの平均寿命は13歳~15歳と言われており、比較的長寿な犬種であるといえます。ただ、鼻の穴が狭く気管が細いことから、鼻腔狭窄症に代表されるような、呼吸がしづらくなる病気になりやすい傾向があります。また、目が大きいのでチェリーアイや角膜炎、乾性結膜炎など目のトラブルも多いといわれています。日ごろから目の観察を行う習慣をつけておき、目が開きづらそうではないか、いつもより目やにや涙が多くないか、目頭に赤いものがついていないかなどをチェックをするようにしましょう。


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