非常に社交的で誰とでも仲良くなれる「キャバリアキングチャールズスパニエル」

犬の種類・生態 2023.04.18

原産国 イギリス
成犬時
目安体重
5.4kg-8.5kg
被毛タイプ ダブルコート

人気のカラー4種

ブレンハイム

トライ

ルビー

ルビーホワイト

目次

  1. キャバリアキングチャールズスパニエルの起源
  2. キャバリアキングチャールズスパニエルの特徴
  3. キャバリアキングチャールズスパニエルの性格
  4. キャバリアキングチャールズスパニエルの飼いやすさ
  5. キャバリアキングチャールズスパニエルの寿命と気を付けたい病気

キャバリアキングチャールズスパニエルの起源

原産国は愛犬家が多いことでも知られているイギリスです。キャバリアの祖先であるスパニエルは15~17世紀頃にはイギリスに存在していました。18世紀には、イギリスの王チャールズ二世に大変愛されたことでも有名です。国務が疎かになるほど愛されたために、王様の名前を取って「キング・チャールズ・スパニエル」と命名されました。その後、ペキニーズなどマズルが短い犬種がヨーロッパ全土で流行したことから、短頭種との交配が繰り返され、一時はマズルが短いスパニエルが誕生しましたが、その後、マズルが長い本来のスパニエルの姿を取り戻そうという動きがあり、現在の姿であるマズルが長い姿(初期の姿)に戻ったという複雑な歴史を経てきました。

キャバリアキングチャールズスパニエルの特徴

垂れた耳と真ん丸な目が特徴です。小型犬ですが、成犬時の体高は30センチ前後、体重は5-8kgとやや大きめでがっしりとした骨格をしています。体高よりも体長の方が長めで、胴長なスタイルをしています。絹のような長く美しい被毛を持っており、ふわふわとした癖のあるウェーブとストレートの2種類があります。カラーはブラック&タン(黒と赤褐色)、ルビー(赤褐色)、ブレンハイム(赤褐色と白)、トライカラー(赤褐色と白と黒)の4種類ですが、最も一般的なのはブレンハイムと呼ばれる赤褐色と白の2色のタイプです。

キャバリアキングチャールズスパニエルの性格

「理想的な家庭犬」といえるほど攻撃性がなく、明るく穏やかで愛嬌たっぷりな性格をしています。争いごとを好まないキャバリアは吠えることも噛むこともほとんどありません。賑やかに走り回るというよりは、静かに遊ぶことを好みます。非常に社交的なので、小さなお子様やお年寄りとも仲良く過ごすことができるでしょう。飼い主さんに従順で、遊び好きな一方で、少々寂しがり屋な面もあるので、たくさんスキンシップをとってあげることが大切です。

キャバリアキングチャールズスパニエルの飼いやすさ

非常に頭が良く人間の言葉をよく理解します。そのうえ優しい性格なのでしつけもしやすく、犬を飼うのが初めての人でも非常に飼いやすい犬種と言えるでしょう。警戒心は少なく、初対面の人や犬にもすぐ打ち解けますので、多頭飼いをされている方にもおすすめです。忍耐強く優しい性格なので、小さなお子様とも仲良くすることができますよ。ダブルコート(二層構造の被毛タイプ)のため抜け毛は多いので、こまめなブラッシングが重要です。また、ブレンハイムやトライカラーでは涙やけが目立ちやすくなりますので、手入れを怠らないようにしましょう。

キャバリアキングチャールズスパニエルの寿命と気を付けたい病気

キャバリアの平均寿命は9歳~14歳と言われており、他の小型犬に比べると比較的寿命が短い犬種です。ただ、僧帽弁閉鎖不全症という、心臓の左心房と左心室を仕切っている弁に異常が生じ、弁の閉鎖が不完全となる病気になりやすいといわれていますので注意が必要です。加齢により発症し、原因がはっきりしていないため明確な予防法はないのですが、一番重要なのは「若い頃から心臓に負担をかけない」ことです。そのためには、肥満にならないよう食事の量を調節したり、塩分の高い食べ物をあげないなどを心がけましょう。加えて、早期発見・早期の投薬開始が治療のキーとなるので、定期的な健診を受けることが重要です。


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