ずんぐりボディにしわ顔が大人気 とても素直な性格の子が多い「パグ」

原産国 | 中国 |
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成犬時 目安体重 |
6.0kg-8.0kg |
被毛タイプ | ダブルコート |
代表的なカラー2種

ブラック

フォーン
目次
パグの性格と特徴
パグは愛嬌たっぷりの小型犬で、その特徴的な外見と親しみやすい性格から多くの人々に愛されています。ここでは、パグの性格、大きさ、毛色について詳しく見ていきましょう。
性格
パグは見た目通りのひょうきんな性格で、非常に人懐っこく遊ぶことが大好きです。見知らぬ人や犬にも積極的に接し、愛想を振りまきます。遊ぶことが大好きで、自分で楽しい遊びを見つけては熱中し、一人でも上手に遊ぶことができます。
飼い主に対しては非常に忠実で甘え上手です。知能が高く賢い一方で、少々プライドが高く頑固な一面もあります。この性格の特徴は、飼い主との良好な関係を築く上で重要な要素となります。
大きさ
パグは見た目から大きく見られがちですが、実際は意外とコンパクトです。成犬時の体重は6-8kgで、余分なお肉が少なく、非常に筋肉質な身体をしています。この大きさは、小型犬の中でも扱いやすい範囲に入り、室内での飼育にも適しています。
毛色
パグのカラーは主に4種類あります:
- フォーン(茶系がベースとなるカラー)※最も一般的
- ブラック
- アプリコット(杏色)
- シルバー
パグの飼い方
パグを飼う際には、その特性を理解し適切なケアを行うことが重要です。パグは順応性が高く、居住環境を選びません。警戒心が少なく無駄吠えもほとんどないため、マンションや集合住宅での飼育にも適しています。
日々の生活では、適度な運動と健康的な食事、定期的なグルーミングが必要です。また、パグは飼い主との時間を大切にする犬種なので、十分な愛情と注意を与えることが大切です。
温度管理にも気を付ける必要があります。パグは温度変化に敏感で、特に暑さに弱い犬種です。夏場は熱中症に注意し、冷房の効いた部屋で過ごさせるなど、適切な温度管理が必要です。
パグを飼う際の注意点
パグを飼う際には、いくつかの重要な注意点があります。ここでは、しつけ、散歩、お手入れについて詳しく説明します。
しつけ
パグは賢く、しつけは比較的容易です。ただし、プライドが高く頑固な一面もあるため、甘やかしすぎずメリハリのあるしつけが重要です。一貫性を持って優しく接することで、良好な関係を築くことができます。
早期からのしつけが効果的で、基本的な命令(お座り、待て、来いなど)を教えることから始めるのがよいでしょう。また、社会化も重要で、様々な人や環境に慣れさせることで、バランスの取れた性格に育てることができます。
散歩
パグは運動好きな犬種です。毎日の散歩は健康維持のために重要で、1日2回、各20~30分程度の散歩が理想的です。ただし、暑さや寒さに弱いため、季節や天候に応じて散歩時間や距離を調整する必要があります。
特に夏場は、アスファルトの熱さに注意し、涼しい時間帯に散歩するようにしましょう。また、パグは呼吸器系に問題を抱えやすいため、無理のない範囲で運動させることが大切です。
お手入れ
パグの最大の特徴であるお顔のしわは、汚れが溜まりやすいため定期的なお手入れが必要です。毎日、湿らせた布やペット用ウェットティッシュでしわの間を丁寧に拭き取りましょう。また、抜け毛が多いため、毎日のブラッシングも欠かせません。
爪切りや歯磨きなども定期的に行うことで、健康的な状態を保つことができます。特に歯の健康には注意が必要で、小顔のパグは歯並びが悪くなりやすく、歯周病のリスクが高いです。定期的な歯磨きと歯科検診が重要です。
目の保護も重要です。突出した目を持つパグは、目の怪我や感染症のリスクが高いです。目の周りを清潔に保ち、目やにがある場合はこまめに拭き取るようにしましょう。
パグがかかりやすい病気、寿命
パグの平均寿命は12歳~15歳と比較的長寿です。しかし、いくつかの健康上の問題に注意が必要です。
- 呼吸器系の問題:鼻の穴が狭く気管が細いため、鼻腔狭窄症などの呼吸困難を引き起こす病気になりやすい傾向があります。
- 壊死性髄膜脳炎(パグ脳炎):大脳の表面で原因不明の炎症が起こり、壊死が進行していく病気です。早期発見、早期治療が重要なため、ふらつきやまっすぐ歩けないなどの症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
- 肥満:パグは太りやすい傾向があるため、適切な食事量と運動量を維持することが重要です。肥満は様々な健康問題を引き起こす可能性があるため、定期的に体重をチェックしましょう。
- 眼の問題:突出した目のため、角膜潰瘍や乾燥性角結膜炎などの眼の病気にかかりやすいです。
こちらの記事では、パグがなりやすい病気、症状や予防法、治療費の目安をご紹介していますので、参考にしてみてください。
パグのルーツ
パグは非常に歴史の長い犬種で、紀元前400年の中国に存在していたという記録があります。マスティフ系の犬が先祖と考えられ、交易などを通じて欧州各国に広まりました。中国からオランダに広まったパグは、イギリスのウィリアム3世をはじめとした世界の王室や貴族たちに愛されていました。フランスでは絵画にも多く描かれており、イギリスでは、愛犬家としても有名だったヴィクトリア女王によって、パグの繁殖が積極的に行われていたといわれています。
このような歴史的背景から、パグは「愛玩犬」としても知られ、その愛らしい外見と愛嬌のある性格で、現代でも多くの人々に愛され続けています。
まとめ
パグは愛嬌たっぷりの小型犬で、その特徴的な外見と親しみやすい性格から多くの人々に愛されています。ひょうきんな性格で人懐っこく、飼い主に忠実な犬種です。体重6-8kgのコンパクトなサイズで、主に4種類の毛色があります。飼育には適切なしつけ、運動、お手入れが必要で、特に温度管理や健康管理に注意が必要です。呼吸器系の問題や肥満などの健康上の注意点がありますが、適切なケアで12-15年の長寿を全うできます。古くから王族に愛された歴史を持ち、現代でも人気の高い犬種です。パグの魅力を理解し、適切なケアを行うことで、素晴らしい家族の一員となるでしょう。