ずんぐりボディにしわ顔が大人気 とても素直な性格の子が多い「パグ」

犬の種類・生態 2023.04.18

原産国 中国
成犬時
目安体重
6.0kg-8.0kg
被毛タイプ ダブルコート

代表的なカラー2種

ブラック

フォーン

目次

  1. パグの起源
  2. パグの特徴
  3. パグの性格
  4. パグの飼いやすさ
  5. パグの寿命と気を付けたい病気

パグの起源

パグは紀元前400年の中国に存在していたという記録のある、非常に歴史が長い犬種です。その見た目から、マスティフ系の犬が先祖と考えられ、交易などを通じて欧州各国に広まりました。中国からヨーロッパに広まったパグは、フランスのナポレオン・ボナパルトをはじめとした世界の王室や貴族たちに愛されていました。オランダでは絵画にも多く描かれており、イギリスでは、愛犬家としても有名だったヴィクトリア女王によって、パグの繁殖が積極的に行われていたといわれています。

パグの特徴

愛嬌たっぷりなコミカルな表情が人気のパグ。いわゆる「鼻ぺちゃ」とよばれる潰れた鼻と、深く刻まれたしわ、お尻の上でクルンとカールしている「巻き尾」が特徴で、非常に根強いファンがいます。その見た目から身体も大きくみられがちですが、成犬時の体重は6-8kgと意外とコンパクト。余分なお肉が少なく、非常に筋肉質な身体をしています。カラーとしては、最も多いとされるフォーン(茶系がベースとなるカラー)の他に、ブラック、アプリッコット(杏色)、シルバーの4種類に分かれます。

パグの性格

ひょうきんな見た目そのままの性格で、とっても人懐っこく遊ぶことが大好きです。お散歩中やドッグランなどでは、見知らぬ人や犬にも、なりふり構わず全身で構ってアピール!後ろをついて回り、愛想を振りまきます。遊ぶことが大好きなので、自分で楽しい遊びを見つけては熱中し、一人でも上手に遊んでくれます。また、飼い主さんにはとても忠実で甘え上手です。知能が高く非常に賢い一方で、少々プライドが高く頑固な一面もあるので、いくら可愛くても甘やかしすぎないように、メリハリのあるしつけを行うことが重要です。

パグの飼いやすさ

順応性が高いので、居住環境が広くても狭くてもお構いなし。番犬としては不向きといわれるほど警戒心がなく、無駄吠えもほとんどありませんので、マンションや集合住宅にお住まいの方も安心です。誰にでも愛想を振りまく陽気な性格は、どんな場所でも老若男女問わず安心して飼うことができます。運動は好きなので、毎日散歩に行ってあげられることが望ましいです。また、パグ最大の魅力であるお顔のしわは、汚れが溜まりやすくお手入れが必要な部分です。抜け毛が多いため、ブラッシングとしわの掃除はセットで欠かさず行いましょう。

パグの寿命と気を付けたい病気

パグの平均寿命は12歳~15歳と言われており、比較的長寿な犬種であるといえます。鼻の穴が狭く気管が細いことから、鼻腔狭窄症に代表されるような、呼吸がしづらくなる病気になりやすい傾向があります。また、別名パグ脳炎とも呼ばれる大脳の表面(大脳皮質)の一部で原因不明の炎症が起こり、壊死が進行していく壊死性髄膜脳炎という病気の好発品種として知られています。原因がはっきりわかっていない病気のため予防は困難なのですが、早期発見、早期治療が症状改善のカギとなるため、ふらつきやまっすぐ歩けないなどの様子が見られたら早急に動物病院を受診しましょう。


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