ワンちゃんはどれくらいの言葉を理解しているのか

コラム・雑学 2023.11.10

目次

  1. はじめに
  2. ワンちゃんはどれくらいの言葉を理解しているのか
  3. みなさまの愛犬はどうでしょうか
  4. 素敵な言葉をたくさんかけて、愛犬の寿命を延ばしましょう
  5. ワンちゃんが掛けられて嬉しい言葉
  6. ワンちゃんにかけてはならない言葉
  7. おわりに

1. はじめに

先週の水曜日、11月1日は「犬の日」でしたね。ワンちゃんと暮らす皆様、しっかり愛犬孝行してあげましたでしょうか。

そもそもこの犬の日は、1987年、「ワンワンワン」という犬の鳴き声が3つ並ぶ日にちなみ、制定されました。 制定したのは、当時のペットフード工業会(現在の一般社団法人ペットフード協会)、35年以上も前に作られたという、大変歴史がある日です。ペットフード協会は犬の日を「犬に対しての知識を深め、かわいがる日」と定めています。

少し過ぎてしまいましたが、今回は1年に1度の犬の日にちなんで、ワンちゃんが理解できる「言葉」について、お伝えさせていただきます。

私たち人間だけが操ることができる高度文明の成果である言語を、愛犬にたくさんの愛を伝えるために使っていきましょう。

2. ワンちゃんはどれくらいの言葉を理解しているのか

ペットと暮らす皆様は、愛犬と暮らしていて、本当にこの子よく言葉の意味わかってるなぁとおもったことは何度もあるのではないでしょうか。はじめてペットと暮らす方などは、ワンちゃんの賢さやコミュニケーション能力に大変驚く方も多いです。

ワンちゃんの知能については古くから世界各地で多くの研究がされてきました。

その先駆けと言われるのがノーベル物理学賞を受賞した、ドイツのマックス・ブランク研究所により発表された論文です。その中でワンちゃんは、犬は200語以上の人の言葉(単語)を覚えていると発表されました。これは高知能といわれているチンパンジーに匹敵するレベルで、人でいえば3才くらいの知能レベルです。おそらくこの事実があまりに衝撃的だったことから、「ワンちゃんは3歳児程度の知能がある」という話が広まったのだと思われます。

小さなお子様がいる方は分かると思いますが、3歳児というとおしゃべりもでき、こちらの言うこともよく理解していますよね。3歳児の語彙の目安となるのは1000語らしいのですが、さすがに1,000語は我が家の犬は無理そうですね(笑)

その後あらたに、カナダのダルハウジー大学の研究チームが、犬が理解できる言語数を定量的に測定する調査を行い、165匹の犬とその飼い主を対象にした調査結果から、「犬は平均して89個もの単語やフレーズを理解している」と報告しました。

さて、みなさまの愛犬はどうでしょうか。 我が家の場合は・・・ご飯、お散歩、うんち、おしっこ、おやつ、オモチャ、マテ、信号…89語を絞り出すには時間がかかりそうですが、ぱっと考えただけですらすらと30個くらいは出てきそうです。

3. ワンちゃんは多くの言葉を理解している

これほどまでに人間の言葉を理解できるワンちゃんたち。飼い主さんが日頃から掛けている言葉の意味、家族間の会話の中で出てくる言葉の意味も、正確な意味までとは言わなくとも良い言葉か悪い言葉か程度はきちんと理解していると考えてよさそうです。お子様を叱るときや、夫婦喧嘩をしたとき、会社の愚痴を言うときなど、ついつい感情的になってネガティブな言葉を使うことや、きつい言い回しをしてしまうこともあるかもしれませんが、ワンちゃんもきちんとその言葉のネガティブさや雰囲気の悪さは分かっていますよ!

夫婦仲が悪かったり家庭内の雰囲気が悪いお家で飼われているワンちゃんは、吠え癖がひどかったり、落ち着きのない行動をする子が多いようです。ワンちゃんにとっても嫌な言葉、雰囲気の悪さはとても不快に感じて不安になり、そのことをストレスに感じてしまいます。

4. 素敵な言葉をたくさんかけて、愛犬の寿命を延ばしましょう

ワンちゃんにとって何より大切なのは、飼い主さまとのコミュニケーションです。 これは何もお散歩やお出かけに限ったものではありません。毎日声をかけてあげること、些細なことでも構いません。話しかけてあげましょう。そうしたことが何より大切です。

ある研究によると、話しかけられないワンちゃんに比べて、飼い主さまに話しかけられる犬というのは幸福度が高く、その結果寿命が長いと言われています。ワンちゃんは、自分に対して飼い主さまが何かをしてくれるという事に幸せを感じるため、飼い主さまが話しかけてくれる時には「自分に注目してくれてる」「自分に構ってくれている」と感じ、一緒に時間を過ごせていることに幸せを感じるのです。 逆に、一切話しかけられないことで「構ってもらえない」「暇だなぁ」なんて思いを抱えさせてしまっているかもしれません。

5. ワンちゃんが掛けられて嬉しい言葉

ワンちゃんが人に言われて嬉しい代表的な言葉をご紹介します。 これらの言葉で褒めてもらうと、ワンちゃん自身が幸福感を感じます。できるだけ沢山の言葉で愛を伝えてあげましょう。

  • いい子
  • おりこう
  • 大好き
  • すごいね!
  • 可愛い
  • 上手
  • ありがとう

6. ワンちゃんにかけてはならない言葉

ワンちゃんは飼い主がかける言葉の中で、声のトーンや表情などからその言葉のニュアンスを読み取ります。明確な意味を理解していなくても、その言葉のニュアンスは理解しているのです。以下が、愛犬に言ってはいけないNGワードです。全部言ったことがない、という飼い主さま、素晴らしいです。私はいくつか家事の最中など手が離せないときに言ってしまっている言葉がありますね…。反省です。

  • こっちに来ないで、あっちに行って
  • 邪魔よ、どいて
  • うるさい
  • 面倒臭い
  • そんな悪い子は嫌いだからね!

7. おわりに

まずは愛犬の名前をたくさん呼んであげてください。そのほか、おはようやおやすみなど、家族や友人に声をかけるのと同様に、ペットにも言葉であいさつをしてあげましょう。些細なことでもいいのです。何かにつけて、「ありがとう」「いい子ね」そんな言葉をたくさんかけてあげてください。つい感情的になってしまうこともありますが、できるだけNGな言葉はかけないようにしてください。叱ることと感情的に怒ることは全く違いますよね。

ペットは私達より短い一生を過ごします。一緒にいられる限りある時間を大切に、素敵なことばをたくさんかけてあげてくださいね。


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