初心者が大型犬を飼うのは難しいの?

ペットと暮らす 2023.05.12

目次

  1. 初心者が大型犬を飼うのは難しいの?
  2. 大型犬ファンは多い
  3. 大型犬のしつけは小型犬よりも難しい?
  4. 大型犬の大変なところBEST3
  5. 大型犬を賃貸住宅で飼育することは不可能?
  6. まとめ

初心者が大型犬を飼うのは難しいの?

ワンちゃんを飼いたい!と思ったならば、次にどんな犬を飼おうかということですよね。

人気犬種であるトイプードルやチワワなどは普段からよく目にする機会があるかもしれませんが、実は日本でよく目にするワンちゃんの種類はごくわずか。世界には300種類以上の種類の犬が存在しており、非公認種を含めるとその数は700-800程度といわれています。そのサイズも超小型犬から小型犬、中型犬から大型犬まで様々です。

都市部などではなおさら超小型犬や小型犬を目にする機会が多いと思いますが、これは日本の住宅事情もあってのことです。マンションにお住まいの方が多く、その間取りからも、お迎えするならばやはりサイズが小さいワンちゃんかな、となんとなく最初から種類を限定して考えている方も多いのです。

それでは本当にペットを初めてお迎えする方が大型犬を飼うことは不可能なのでしょうか。

大型犬ファンは多い

一般的には成犬になったときの体重が20㎏を超える犬種を大型犬と呼びますが、日本でよく見かける品種で言えば、ゴールデンレトリバーやラブラドールではないでしょうか。そのほかダルメシアンや秋田犬なども大型犬に含まれます。

かねてから大型犬好きの方は実は非常に多く、一度は飼ってみたい、と考えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。大きな体に優しい目、賢く、そして穏やかな性格は大型犬の大きな魅力ですよね。

大型犬のしつけは小型犬よりも難しい?

とはいえ大型犬はペット初心者には向かない、なんて聞いたことはありますか?かねてより、大型犬のしつけは小型犬や中型犬に比べて難しく、飼育自体が大変そうというイメージがあります。

それもあって、なかなか初めてペットをお迎えする方にはハードルが高い、と思われて避けられがちではあるのですが、実はそんなことはありません。そもそもしつけ自体は身体の大きさや、犬種に関わらず、必要不可欠なことです。

大型犬が難しい、と言われる背景にあるのは、そのサイズならではの力の強さ、影響力の大きさがあります。

小型犬ならば多少甘噛みや引っ張り、飛び掛かりをしても、大きな怪我に繋がる可能性は少ないかもしれません。しかし、身体が大きな大型犬になった途端、そのような行動に出た場合、最悪の場合は命に係わる怪我をする可能性があります。

例えば、散歩中引っ張られ、飼い主が転倒して骨折する、というケースも珍しくありません。また、通行人に飛び掛かり、驚いた相手が転倒してけがをしてしまう、という事故も毎年発生しています。

そのほかドッグランなどで仲良く遊んでいたと思ったら突然他のワンちゃんとガルガル喧嘩を始めてしまったとしましょう。小型犬ならば飼い主さまが抱き上げたり、リードを引っ張ることで何とか事なきを得るケースがほとんどですが、大型犬の場合はそうはいきません。興奮状態にある大型犬は成人男性の力でも押さえつけることが不可能なこともあり、犬同士のケンカだけではなくその場にいる多くの人間に危害を与えてしまう可能性が高いのです。

あるいは、留守番中に、家のなかを荒らしても、小型犬の場合はソファの皮を破られた、クッションに穴が開く程度で済んでも、大型犬の場合は大きな修復費用が発生するような本当の破壊行動となってしまいます。無駄吠えの声ももちろん体のサイズ分大きく、広範囲に響き渡るため、近所から苦情がきて飼い続けることができなくなる、という可能性もあります。

このように、「大型犬は小型犬よりも、しつけの難易度が高い」というわけではなく、その体の大きさや力の強さを考えると、「小型犬よりも確実にしつけを行う必要がある」という言い方が正しいのです。

「待て」「座れ」「伏せ」などの基本的なしつけは必須となります。 1日1日目に見えて身体が大きくなり強くなりますから、お迎えして間もない子犬の頃からトレーニングを始めるようにしましょう。 興奮をコントロールできるように、どんな時でも飼い主さまの指示に耳を傾けられるよう練習が必要です。

近年は減ってきていますが、数十年前は、大型犬をお迎えすると訓練所などのトレーニングスクールに一定期間預ける、ということが一般的でした。現在はしつけ教室自体の数や種類も増え、通いや出張など様々な形式があります。大型犬をお迎えするならば、きちんとプロの指導も受けて見るのが良いと思います。愛犬ともども飼い主さまも、しっかり勉強していくことが大切です。

大型犬ははるか昔から私たち人間の使役犬として活躍していた犬種が多く、本来従順で賢く、トレーニングに向いているタイプが多いのです。

小さいから楽、大きいからしつけが大変ということはありませんが、大型犬だからこそしっかりしつけをする必要があるのです。

大型犬の大変なところBEST3

1. 力が強い

身体が大きく筋肉量も多いため、小型犬に比べると段違いに力が強いです。散歩中にぼーっと気を抜いていると、大きな怪我に繋がりかねません。 お散歩デビューは、まて、お座りなど、しつけの基礎が完了してから実施しましょう。

力の強い大型犬が思うままにリードを引っ張っていては、飼い主さまがケガをしてしまったり、思わぬ事故につながることもあります。飼い主さまがしっかりコントロールできるように、しつけを行うことが必要です。

2. 運動量が多い

大型犬に散歩は必須です。1日2回、各1時間以上かけて、しっかり身体を動かせてあげてください。また、毎日の散歩だけでなく定期的にドッグランなどの開放的な場所に連れ出してあげることもおすすめです。自由に体を動かすことができ、ストレス解消にもつながります。

できれば、大型犬専用のドッグランを利用することをお勧めします。全犬種用のドッグランについてももちろん使う権利はあるといえ、普通に楽しく走り回っているだけで周りの小型犬の子に怪我をさせてしまう可能性もあります。

3. 抜け毛が尋常じゃなく多い

これは犬種によりますが、ゴールデンレトリバーのようなダブルコートの犬種の場合、その体のサイズもあって、抜け毛の量も大変多いです。

こまめなブラッシングが欠かせませんので、毎日1回は必ず行いましょう。また、春から夏にかけてと、秋から冬にかけての換毛期には抜け毛がひどくなるので、愛犬のお手入れに加えて室内のこまめな清掃も必要です。

大型犬を賃貸住宅で飼育することは不可能?

広い飼育スペースが必要になるため、大型犬といえば外飼いというイメージが強いかもしれません。

しかし、近年は、室内で大型犬を飼う人も増えています。そうはいってもさすがに賃貸マンションじゃ難しいだろう、と考える方が多いかもしれませんが、結論から言えば、大型犬と賃貸物件で暮らすことは可能です。実際に、とある賃貸サイトには、大型犬可の賃貸物件が全国で4,000件以上も掲載されております。

極端に言えば1Rのマンションでも飼育自体は可能ですが、できれば2LDKや3LDKなど、部屋が複数あって、リビングも広さがある間取りが理想的です。また大型犬と一緒に生活していくうえで、毎日のお散歩は欠かせません。のびのびと散歩ができる公園が物件の近くにあるかどうかもチェックしておく必要があります。

まとめ

このように、小型犬に比べると、大型犬と暮らすには、お迎え前の準備や心構えが必要で、お迎え後もたくさんの時間とお金、体力が必要になります。しかし、しっかりとしつけてお世話をしてあげれば飼い主さまにとって唯一無二の存在になってくれるでしょう。多くの大型犬は従順で頭がよく、とてもやさしい性格をしています。なにより飼い主さまが大好きです。

ペッツファーストでも大型サイズのワンちゃんは定期的にお取り扱いはしております。ぜひご希望の方はお迎えサポートよりお問い合わせください。

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