大型犬を飼う前に知っておきたい重要ポイント。初心者に飼いやすい犬種は?

目次
はじめに
大型犬との生活は多くの喜びと愛情に満ちた経験をもたらしますが、同時に適切な準備と理解が必要です。この記事では、大型犬を飼う前に知っておくべき重要な点や、飼育時の課題、そして初心者にも飼いやすい大型犬種について詳しく解説します。大型犬との幸せな暮らしを始める前に、ぜひ参考にしてください。
大型犬を飼う前に知っておきたいこと
大型犬を飼う前には、必要な食事量と運動量、寿命の特徴、しつけ、そして集合住宅での飼育の難しさについて理解しておくことが重要です。
必要な食事量と運動量
大型犬は小型犬や中型犬よりも多くの栄養と運動を必要とします。食事量に関しては、大型犬は当然ながら小型犬よりも多くの食事を必要とします。年齢、体重、活動レベルに応じて適量に調整する必要があります。
運動量については、あとで詳しく紹介しますが、「1日2回、各1時間以上の散歩」と、「定期的に広い場所での運動が重要」というポイントを押さえておきましょう。
寿命の特徴
大型犬は一般的に、小型犬や中型犬に比べて寿命が短い傾向があります。多くの大型犬種の平均寿命は8〜10年程度で、小型犬の12〜16年と比べると短くなっています。これは、大型犬の身体が早く成長し、早く老化するためです。また、大型犬は関節や心臓に負担がかかりやすく、これらの健康問題が寿命に影響することもあります。適切なケアと定期的な健診がおすすめです。
しつけ
大型犬のしつけは、その体格と力の強さゆえに特に重要です。基本的なしつけは必須で、子犬の頃からトレーニングを始めることが重要です。大型犬は力が強いため、散歩中の引っ張り防止や基本的な服従訓練は欠かせません。また、社会化も重要で、様々な人や動物、環境に慣れさせることで、穏やかで従順な大型犬に育てることができます。
必要に応じて、プロのトレーナーによる指導を受けることもおすすめです。特に初めて大型犬を飼う場合は、専門家のアドバイスが非常に有益でしょう。
集合住宅での飼育の難しさ
集合住宅で大型犬を飼育する際の主な課題は、スペースの確保、騒音問題、そして他の住人との関係です。大型犬と生活するには十分な活動スペースが必要で、狭い部屋では十分な運動ができないことが心配されます。また、大きな足音や吠え声が騒音問題につながることも。
さらに、集合住宅では、エレベーターや共用部分での他の住人との接触がある可能性。住人の中に大型犬が苦手な人がいる可能性などにも気を配る必要があるかもしれません。

大型犬の大変なところBEST3
以上の知っておきたいことに加え、特に注意が必要な3つのポイントを紹介します。これらは大型犬の飼育を検討する際に、十分に考慮した方がよい事だと言えます。
1. 力が強い
大型犬は身体が大きく筋肉量も多いため、小型犬に比べて段違いに力が強いです。この力の強さは、日常生活の様々な場面で課題となることもあります。
例えば、散歩の途中で突然何かに興味を持って走り出したり、他の犬や人に飛びかかったりする場合、飼い主が転倒したり、リードが切れたりする危険性があります。
また、室内でも遊びが激しくなりすぎて家具を壊したり、飼い主や家族に意図せず怪我をさせたりというように、力が強いことが好ましくない結果につながってしまうことがあります。
これらのリスクを軽減するためには、飼い主がしっかりコントロールできるように、適切なしつけを行うこと。特に、リーダーシップの確立や基本的な服従訓練は大切になるでしょう。
2. 運動量が多い
大型犬には十分な運動が必要です。散歩は1日2回、各1時間以上は確保したいところです。雨の日や暑い日、寒い日でも、大型犬の運動ニーズは変わりませんので、天候に関わらず毎日行う必要があります。
また、定期的にドッグランなどの開放的な場所に連れ出すことも重要で、特に大型犬専用のドッグランが利用できると安心です。
十分な運動の機会を与えることができない場合、ストレスを感じたり、過度のバーキング(吠える)、家具を噛む、過度の興奮などの行動につながる可能性があります。
3. 抜け毛が多い
特にダブルコートの犬種の場合、抜け毛の量が非常に多くなります。これは多くの大型犬飼い主が直面する大きな課題の一つです。
毎日のブラッシングとともに、室内をこまめに清掃することが必要になります。また、年に2回、春から夏にかけてと、秋から冬にかけての換毛期には抜け毛が多くなるため、特に入念なグルーミングと清掃が必要です。
適切なグルーミング用具の準備や、定期的なプロのグルーミングサービスの利用を検討することも選択肢として考えておくとよいでしょう。
大型犬で飼いやすい犬種
大型犬の中でも特に飼いやすい犬種として、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、スタンダードプードルを紹介します。これらの犬種は、性格が穏やかで人間に馴染みやすく、初心者でも比較的飼いやすいとされています。
ゴールデンレトリバー
性格
ゴールデンレトリバーは、穏やかで優しい性格で知られ、人間に対して非常に従順です。家族との絆を大切にし、特に子供に対して寛容です。知能が高く、しつけも比較的容易です。フレンドリーで社交的な性格のため、他の犬や人々とも上手に交流することができます。また、忍耐強く、ストレス耐性も高いため、様々な環境に適応しやすい犬種です。
特徴
成犬で体重が25-34kg程度になります。長く美しい金色の被毛が特徴的で、定期的なブラッシングが必要です。水泳が得意で、アクティブな家族との相性が良いです。抜け毛が多いため、室内で飼う場合は掃除の頻度が増えることを考慮する必要があります。また、知的好奇心が強いため、十分な精神的刺激を与えることが重要です。運動量は比較的多く、毎日の長い散歩や遊びの時間が必要です。健康面では、股関節形成不全や眼の問題などに注意が必要です。
ラブラドールレトリバー
性格
ラブラドールレトリバーは、フレンドリーで活発な性格の持ち主です。人間だけでなく、他の動物とも仲良く過ごすことができます。忠実で賢く、飼い主の指示に従順なため、初心者でも飼いやすい大型犬です。特に子供との相性が良く、家族犬として人気があります。また、適応力が高く、新しい環境や状況にも比較的早く慣れることができます。
特徴
成犬で体重が25-36kg程度になります。短い被毛は手入れが比較的簡単ですが、抜け毛は多めです。水泳が得意で、アウトドア活動を楽しむ家族との相性が良いです。食欲旺盛な傾向があるため、適切な食事管理が重要です。運動量が多く、毎日の長い散歩や活発な遊びが必要です。知能が高く、訓練性も高いため、様々な作業犬(盲導犬、警察犬など)としても活躍しています。健康面では、股関節形成不全や眼の問題、肥満傾向に注意が必要です。
スタンダードプードル
性格
スタンダードプードルは、知的で優雅な性格の持ち主です。人間に対して非常に敏感で、飼い主の感情をよく理解します。学習能力が高く、様々なトリックを覚えることができます。活発で遊び好きな一面もありますが、家の中では落ち着いた振る舞いをすることができます。また、警戒心が強く、優れた番犬になる傾向があります。社交的で人懐っこい性格ですが、見知らぬ人には最初は少し警戒することもあります。
特徴
大型犬の中では比較的小さめで、成犬で体重が20-32kg程度になります。巻き毛の被毛が特徴的で、アレルギー反応を起こしにくい犬種として知られています。ただし、定期的なグルーミングが必要です。被毛は継続的に成長するため、定期的なトリミングも必要になります。運動量は中程度で、1日1-1.5時間程度の散歩や遊びの時間が適しています。知的な刺激を好むため、トレーニングや遊びを通じて精神的な運動も重要です。健康面では、股関節形成不全や眼の問題、皮膚のトラブルに注意が必要です。また、他の大型犬に比べて寿命が長い傾向があり、適切なケアにより12-15年程度生きることも珍しくありません。

まとめ:大型犬の魅力と飼育時の注意点
大型犬は、その大きな体格と穏やかな性格から多くの人々を魅了しています。しかし、飼育には十分な準備と注意が必要です。大型犬は多くの食事と運動を必要とし、適切なしつけが不可欠です。また、力が強く、抜け毛も多いため、日常的なケアと管理が重要になります。寿命は小型犬より短い傾向にありますが、適切なケアで健康的な生活を送ることができます。集合住宅での飼育には課題がありますが、十分なスペースと配慮があれば大型犬と過ごせる機会を持てるかもしれません。
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