【防災のすすめ】大地震への備え
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9月1日は防災の日&9月7日はペット防災の日
9月1日は防災の日。1923年に関東大震災が起こった日です。神奈川県西部から相模湾にかけてを震源とするマグニチュード7.9の大地震は、死者・行方不明者合わせ10万人以上の犠牲者を出しました。
その後、1959年9月26日、5000人以上の死者・行方不明者となった「伊勢湾台風」を期に、国民の防災意識高揚を目的として、1960年から9月1日が防災の日と定められ、今年で63回目を迎えます。
時を経て、令和の時代となり、ペットの防災についても注目されるようになりました。2021年からは9月7日を「ペット防災の日」として、ペット防災についての啓発を行う活動が、ペット防災サポート協会を中心に行われています。
大地震への備え①『命を守る』
大地震に備えるためには、いつ、大きな地震が起こっても、発災直後に、自分とペットが怪我をしたり、命の危険があるような状況にならないよう、備えることが第一です。地震の際は、物が上から落ちてきたり、ガラスが割れたり、棚が倒れたりすることで、大きな怪我につながります。 あなたが今いる部屋を見渡してみてください。震度7の地震発生時に、何か落ちてきそうなもの、倒れてきそうなものは有りませんか?ペットが寝ているケージの上には物は落ちてきませんか?ガラスは振ってきませんか?
部屋にある棚は全て、突っ張り棒やL字金具でしっかりと固定してください。震度7では冷蔵庫やテレビが宙を舞う事すらあります。押しつぶされればひとたまりも有りません。
窓ガラスには必ず飛散防止フィルムを貼りましょう。割れたガラスから、パニックした犬や猫が脱走してしまうということも、これまでの災害で発生しています。
大地震でも、まずは、自分と家族の命を守れるように準備を勧めましょう。
大地震への備え②『備蓄』
地震発生時には、水道・電気・ガス等のライフラインの寸断が起こります。道路や橋が壊れ、物資の輸送ができなくなることも。 仮に自宅が無事だったとしても、ライフラインや物資なしに、どこまで生活できるでしょうか?第一に備えるべきは「水」です。
どんな生き物も、水がなければ生活できません。人用だけでなく、ペット用も十分に用意しておきましょう。 備蓄する水は、最低7日分用意しましょう。
量の目安は
- ヒト:1日あたり3L
- 犬猫:体重1キロあたり、1日100ml
7日分にすると
- ヒト:1人21L
- 10キロの犬:7L
- 5キロの猫:3.5L
必要な備蓄は水だけじゃありません。非常食、医薬品、非常電源、照明、トイレ関係、衛生用品、防寒用品など、かなりの品目が有ります。人もペットも常用薬がある人は、しばらく受診できなくなっても大丈夫なように、薬の保管も必要です。
以下のサイトでは、家庭に合わせた必要備蓄品目と備蓄量を把握することができます。是非診断してみてくださいね。
【東京備蓄ナビ】https://www.bichiku.metro.tokyo.lg.jp/
大地震への備え③『とりあえず、はじめてみる』
地震に備えることは多様にあります。しかし、全ていきなり揃えられるわけでは有りません。9月1日防災の日や、9月7日ペット防災の日を節目に、何か一つだけでも始めてみるということが大切なのではないかと思います。
大きな準備をしようとすると、腰が重くて動けません。小さな準備であれば、気軽に始められるのではないでしょうか?
- とりあえず、ペットボトルの水を買ってみた
- とりあえず、備蓄ナビをやってみた
- とりあえず、一カ所だけ家具固定してみた
自分と家族とペットを守るために、とりあえず、一歩踏み出してみましょう。