ペット保険とは

お金・マネー 2023.05.18

目次

  1. ペット保険とは
  2. ペット保険の加入条件(対象ペット、年齢など)
  3. ペット保険の補償の種類
  4. ペット保険の免責事項とは
  5. ペット保険の請求方法
  6. その他の注意点
  7. さいごに

ペット保険とは

せっかくお迎えしたワンちゃん、ネコちゃんにはいつまでも元気で過ごしてほしいですね。
そうはいっても人間同様にペットも年齢を重ねるにつれ体調を崩したり、病気を発症する可能性が高まります。症状が進行し、深刻な状況に陥ることを防ぐためには、できるだけ早く動物病院を受診し、専門家の判断を仰ぐ必要があります。

このように、不安なことがあったらできるだけすぐにでも連れていきたい動物病院ですが、その治療費はイマイチ相場が見えづらく、一瞬、お金は大丈夫かななんて不安がよぎる方も多いのではないでしょうか。ペットには人間の健康保険のような制度がありませんので、病院に連れて行くと診療費は自由診療、一律料金ではありません。加えて当然全額自己負担となります。分かってはいるものの、お会計時にその請求額を見て冷や汗が出たことがある方も多いのではないかと思います。

しかし、ペット保険に加入しておけば、毎月の支払いで万が一のケガや病気の時に補償が受けられ、飼い主さまの負担を軽減することが可能です。

近年では、飼育環境や医療技術の向上によりペットの長寿・高齢化が進んでいます。それに伴い、病気やケガのリスクが上昇しているのもまた事実です。 手術や長期の入院、そして抗がん剤といった高度治療にもなると、医療費はかなりの高額となるケースも珍しくありません。その為、ペット保険のニーズは年々高まってきています。

ペット保険の加入条件(対象ペット、年齢など)

加入できるペット

基本的には犬、猫に限られていることがほとんどなのですが、ウサギやハムスター、フェレットなどの小動物に対応している保険もあります。そのほか、生後30日以上、や、血統書やワクチン証明書、マイクロチップ埋め込み完了していることなど、会社によって様々な条件があります。

加入年齢

ペット保険に新たに加入できる年齢の上限は、各保険会社によって異なりますが、新規の保険加入はだいたい8歳-12歳未満くらいで設定されています。上限年齢を超えると加入できない会社がある一方で、シニアの場合は終身で継続可能な保険などもあり、その内容も各会社まちまちとなっています。

ペット保険の補償の種類

補償の種類としては、以下の3つとなります。それぞれ、上限日数や上限金額が設定されているものが多いので、必ずご確認ください。

通院

ケガや病気で動物病院に通った際に支払われる補償です。 入院や手術を伴わない、診療費、処置費、処方薬代などが適用範囲です。

入院

入院費用(入院中の診療費+入院宿泊費用)に対する補償です。

手術

手術の費用、手術の際の麻酔費用などに対しての補償です。 多くのペット保険会社では、50%-90%など、補償割合が異なる数種類のタイプを用意しており、それにより毎月の保険料が変わります。また、ペットの年齢が上がるにつれて保険料も上がることがほとんどです。

保険の開始時期

ペット保険は、保険会社によって申し込んでから補償期間が開始する時期が異なりますので、各社の契約内容をよく確認することが重要です。

ペット保険の免責事項とは

「免責期間」とは、上に記載した”保険を契約して保証されない一定の期間”を指します。
保険とは、そもそも加入時は健康である、という前提のもと、なり立っています。 健康に不安があったり、病気が判明したペットの契約が増え、公平な保険制度が維持できなくなることを防ぐための制度です。

免責期間がある場合

免責期間は、保険期間に該当しますので、保険料の支払いは発生しますが、保険金が支払われません。

補償対象期間は免責期間が終了した後からとなります。補償開始は契約開始から30日目以降などのことが多く、また、免責が適用される内容についても、ケガの場合は対象外で、病気や癌などは対象になるなど様々です。

ペット保険の請求方法

補償対象となる犬や猫に医療費がかかった場合、保険金を請求する方法は主に以下の2つです。

窓口精算

治療費のうち、保険で支払われる分を抜いた、自己負担分を動物病院に支払う方法です。どの病院でもよい、という訳ではなく、ペット保険会社が提携する動物病院で診療を受けた場合に限られます。

立替請求

一度診療費を全額支払った後、保険会社へ連絡、請求書類を郵送することで、審査後に指定の口座へ保険金が振り込まれます。

その他注意点

補償されない病気や治療がある

ペット保険と言っても、すべての病気や手術が対応になるわけではありません。

もちろん、各保険会社によってそれぞれですが、先天性疾患や避妊、去勢手術、歯石除去や健康診断などは多くの会社が対象外としています。そのほか、飼い主さまの過失により生じたケガ、事故に伴う治療や入院費については対象外であったり、地震や津波など自然災害によって引き起こされた疾病についても補償が下りないケースがあります。

保険がおりる回数や金額に上限がある

補償については、その限度額や適用回数について、月当たりや年間などで上限が定められているケースが多いので、注意が必要です。 たとえば、年間の支払保険金の上限を定めているケースもあれば、1つの疾病あたりに治療額や日数、回数の上限を定めているケースもあります。

このように、ペット保険に加入したからと言って、すべての治療費をカバーできるわけではありません。風邪や小さなケガなど、日常的にリスクが高い病気に備えたいのか、それとも治療費が高額になるような、入院・手術が必要な病気の補償を重視したいか、など、飼い主さまがペット保険に何を求めるかによって、適切な保険を選ぶようにしましょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか。初年度だけ入ったけれど、結局全然使わなかったからペット保険は不要に感じている、という方もいれば、毎月コツコツ貯金をしているからペット保険は大丈夫!なんていう方もいらっしゃるかもしれません。もちろんペット保険に加入するか否かは、飼い主さまご自身が決めることです。

ペット保険は掛け捨てということもあり、健康でほとんど病院にかからない、という子の場合は、何となく毎月の保険料が損のような気もしてしまいますが、ペットの病気やけがの心配はいくつであっても付きまといます。

また、獣医学の進歩もあり、以前は不可能とされていた高度な治療も可能となっていています。血液検査や医療器具の精度もあがり、様々な病気の早期発見が可能となり、その結果ペットの寿命も年々伸びています。

初めからペットのための貯金がある人や貯蓄に余裕があり、どんな高額でも十分払いきれるという人は今すぐに入る必要はないでしょうが、治療費が気になり病院に行きづらい、という方や、毎月コツコツペットのための貯金をするのは難しい、という方は、ぜひ安心感を得るつもりで、ペット保険に加入しておいた方が良いでしょう。

ご自身の状況とともに、色々な可能性を踏まえ、じっくり検討してみてくださいね。


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